支援事例
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2026/05/18
西そのぎ商工会 森川来紀(Re:and CAFE with DOG)
創業は、誰もが最初は未経験だ。だからこそ、確かな知識を身につけ、視野を広げる学びが必要となる。その大きな挑戦を現実へ導く出発点として、商工会では創業塾を開くことがある。
長与町の閑静な住宅地にドッグカフェ「Re:and CAFE with DOG」がオープンしたのは2025年7月。「愛犬と一緒に過ごせるカフェを地元につくりたい」という夢を、店主の広瀬萌々(30)が実現させた格好だ。
店舗開設に向け、広瀬が取った第一歩は24年、西そのぎ商工会が開く創業塾に参加したことだった。
経営経験などなく、何から手を付ければいいのか分からなかった当時。融資を得ることが欠かせない状況で、そのためには創業計画書というものを作る必要があることは分かったが、書き方が分からない。
折しも、同商工会が創業塾を開くという話を耳にする。調べるとカリキュラムに「創業計画の作り方」とあり、これだと参加を決めた。
同商工会は毎年、創業塾を開催している。この年は、外部の専門家2人が講師として登壇。創業計画作成のポイントをはじめ、資金調達や集客、税務など幅広いテーマを扱ったほか、地域の「先輩創業者」に体験談を聞くコーナーも設けた。
広瀬の主担当で同商工会主任の森川来紀(28)は「計画書作成などを通じ、参加者に多くの『気付き』が生まれ、最終的にこれが起業へとつながっていく」と創業塾の有用性を分析する。
創業塾での研鑽を通じ、経営者としての足腰を鍛えた広瀬は「塾に参加していなかったら、店は開けなかったと思う。創業塾は、必ず起業を目指す人の助けになる」と力を込める。
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企業の情報
「Re:and CAFE with DOG」
所在地 : 〒851-2128 西彼杵郡長与町嬉里郷681-1
代表 : 広瀬 萌々
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西そのぎ商工会ホームページ
https://r.goope.jp/nsg-shokokai/
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2026/03/18
諌早市商工会 清水知香(厚底をはいたねこ)
実家が商売をしている関係で、諫早市商工会西部支所主事の清水知香(30)にとって、商工会は幼いころから身近な存在だった。
記憶にあるのは、商工会職員が時々顔を出し、商売で何か困ったことがあると助けてくれた姿。「わたしも地域の事業者の役に立てる仕事ができれば」。そんな思いを胸に、商工会に就職した。27歳の時だ。
県内の各商工会を束ねる県商工会連合会(長崎市)で補助金業務を2年担当した後、より「現場」に近い同支所に配属されたのは2025年。まず感じた事は、事業者との距離の近さだった。
商工会は、比較的規模の小さな事業所が主な支援対象ということもあり、「個人対個人」という関係性をベースに、経営者と同じ目線で、同じ方向を向き、共に歩んでいくスタンス。自然と距離が縮まり、何でも話し合える信頼関係が構築されやすい。清水も、打ち合わせで事業所を訪問したはずなのに、いつの間にか別の話で盛り上がったりすることがよくある。
一方、経営者にとってビジネスの場は戦場で毎日が真剣勝負。商工会の担当職員が若い新人だからといって大目に見ることはできないケースもあるが、清水が担当するねことコーヒーの店「厚底をはいたねこ」(諫早市)代表の山口知子(55)は「清水さんは、若い感性を生かしたアイデアがとても新鮮。心強い伴走者のような存在です」と、年齢や経験の短さが、必ずししもマイナスに働かないことを強調する。
就職先としての商工会について、清水は「地域経済の基盤的な部分を直接、支援できる職種。地元、地域が好きな人は、ぜひチャレンジしてほしい」と話す。
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企業の情報
「厚底をはいたねこ」
所在地 : 〒859-0401 長崎県諌早市多良見町化屋470-5
代表 : 山口 知子
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諌早市商工会ホームページ
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2026/02/26
東彼商工会 江口智彦(グリュックリッヒ)
「どうしても商品を作る事ばかりに一生懸命で……。経営に関する数字の把握や分析は正直、二の次でした」。東彼杵町の洋菓子店「グリュックリッヒ」オーナーシェフの上田拓郎(38)は、創業間もないころを振り返り苦笑いした。
県外の有名菓子店などで修業した上田がUターンし、見晴らしのいい高台で自分の店をオープンしたのは2021年末。新型コロナウイルスの感染拡大で逆風が吹いていた時期だったが、順調なスタートを切った。
一方、上田を創業時に支援した東彼商工会東彼杵支所長の江口智彦(52)には、気がかりな点があった。上田は非常に腕のいい職人だが、経営面にはあまり意識が向いておらず、一生懸命働いている割に利益が残せていない印象があった。
そのような中、社会情勢の変化や天候不順などに伴う物価高騰が深刻化。洋菓子の原材料であるチョコレートや卵の価格も跳ね上がり「どうすればいいのか分からなくなった」(上田)。
加えて、客の来店状況や消費行動なども何となく把握している程度で、管理を行う仕組みも無かった。
江口は、客観的なデータに基づいた総合的な経営改善が急務と判断、専門家も活用し支援に乗り出した。
眠っていたPOS記録を活用し、過去数年分の売上高、客数、平均客単価を月別で算出。正確な原価率の計算・見直し作業なども進めた。これにより、数字で経営を管理する意識が上田に芽生え、自ら戦略的な意思決定を行えるようになった。
上田が振り返る。「いい商品を作ればそれでいいと思っていたが、経営はそんなに甘いものではない。商工会のサポートを通じ、そう気付かせてもらった」
※2026年2月26日(木)の長崎新聞にて掲載されております。
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企業の情報
「グリュックリッヒ」
所在地:長崎県東彼杵郡東彼杵町瀬戸郷334-4
代 表:上田拓郎
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東彼商工会ホームページ
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2026/01/28
長崎南商工会 田中七光(sourire×sourire)
ビジネスを成功に導く要素の一つに「ターゲット設定」がある。ターゲットを明確にし、必要に応じて見直すことが経営改善につながるケースも多い。
長崎市南部で2019年、イートインも可能な洋菓子店「sourire×sourire(スリール×スリール)」を開業した有限会社ディーアールケイ(長崎市)社長の江﨑貴之(45)は、甘いものが得意ではない客が来店者に一定数いることが気になっていた。
例えば家族連れでケーキを食べに来店しても、コーヒーしか注文しない父親がいる。洋菓子店なので甘いもの好きがターゲットではあったが「顧客を取りこぼしているのでは」という印象がぬぐえなかった。
当時は、新型コロナウイルスの感染拡大により落ち込んだ売り上げが、思うように回復しなかったころ。「取りこぼし」を防ごうと、新たな一手として、以前から興味があったクレープ店への業態変更に挑戦することを決めた。クレープは甘いデザート系だけでなくチキンや卵を使った軽食系にもアレンジが可能で、新たな客層の取り込みを狙った。
一方、クレープを始めるには設備投資が必要となる。補助金を活用しようと頼ったのが長崎南商工会だった。
支援を担当したのは同商工会主事の田中七光(23)。ターゲット層に着目した江﨑の発想に共感し、その思いを形にしようと聞き取りを重ね補助金申請書作成をサポート。エビデンスに基づく採算性や事業性などの可能性を確認するなどし、結果、補助金は採択された。
「狙い通りターゲット層が広がり、江崎の思いに応えることができた」と田中。さらなる支援の充実を目指し、思いを新たにする。
※2026年1月28日(水)の長崎新聞にて掲載されております。
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企業の情報
「sourire×sourire」
所在地:長崎市南越町637-4
代 表:江﨑貴之
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長崎南商工会ホームページ
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2026/01/05
西海市商工会 松本未来(鮨・割烹料理店 鮨政)
西海市の飲食店などが、地元食材を生かしたオリジナル丼を提供する「さいかい丼フェア」。2007年に始まり、今や市を代表する恒例イベントとして定着しているが、この取り組みを
長年支えてきたのが西海市商工会だ。
さいかい丼フェアは、同商工会や西海市、同市観光協会、参加店舗でつくる協議会が主催。「回を重ねるごとに来店客数、売上高とも増加傾向にある」(協議会)と好調で、期間中は県外からの観光客も多い。
28回目を迎えた今年は10月1日から2カ月間開かれ、同商工会員の日本料理店やカフェなど20店舗が参加。過去最多となる44種類の丼を提供した。
長年参加してきたすし店「鮨政」(西海市)代表の岩永亮太(50)は「すっかり西海市を代表するイベントに育った。市を知ってもらうきっかけにもなっている」と目を細める。
地域活性化を掲げ、新たに開催される地域イベントは全国で数多いが、さまざまな要因で、いつのまにか立ち消えとなってしまうケースは少なくない。
このフェアが継続している背景には、参加店舗だけでなく地域経済の盛り上がりを目指してきた運営方針があるようだ。例えば、フェアのパンフレットには丼の紹介だけでなく観光情報も掲載。併せて観光施設などで利用できるクーポンも添付するなど参加店舗、来場者、地域が「三方良し」となるよう工夫を凝らしてきた。
フェアを担当する同商工会主事の松本未来(28)は「今後も地域に愛されるイベントであり続けたい。同様のイベントが他地域にも広がりをみせ、県全体が発展するきっかけになれば」と願いを込める
※2025年12月24日(水)の長崎新聞にて掲載されております。
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企業の情報
「鮨政」
所在地:長崎県西海市西彼町喰場郷1302-2
代 表:岩永 亮太
URL:https://www.sushi-masa.com/
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西海市商工会ホームページ
https://shokokai-nagasaki.or.jp/saikai/index.html
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