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2025/02/26
県連合会 津裕介 (災害時の心構え学ぶ)

「災害時の心構え学ぶ」
能登半島地震により被災した事業者を支援するため、県商工会連合会(長崎市)は昨年2~3月、応援職員2人を石川県内の商工会に派遣した。
同県内では、支援する側の商工会も大きな被害を受けたことから、全国商工会連合会(東京)の要請に基づき、全国の商工会が交代制で職員を現地に送り出した。
県連合会課長補佐の津裕介(38)は、能登町商工会(石川県能登町)で5日間活動。
災害時に活用できる補助金や資金繰りなどに関する相談対応を行った。
九州エリアは、かつて地震が少ない地域とも言われていた。
だが、2016年に熊本地震が発生するなどし、近年では県内も決して震災リスクと無縁ではないとの認識が広がっている。
さらに災害は地震だけに留まらない。
長崎は大水害に襲われた歴史もある。
近年の異常気象も相まって災害に対する備えの重要性はますます高まっており、県連合会では今回の派遣を通じてノウハウを持ち帰り、長崎での取り組みに役立てようという思いもあった。
津が能登町での活動を通じて最も印象に残ったのは、現地の商工会職員が、自らも被災していながら事業者を懸命に励ましていたことだった。
商工会には、災害に備えた計画の策定や準備をサポートする業務がある。
津は「これらの備えは確かに大切。
加えて心構えの面では、仮に自分が被災しても商工会職員の責務として、何としても被災事業者を支援する、という気持ちを持つことが大切だと気付いた」と強調。
これこそ災害支援の本質と言い「災害時に頼りになるのは商工会、そんな風に言われるようにならなければ」と気を引き締める。
※2025年2月26日(水)の長崎新聞にて掲載されております。
2025/02/12
県連合会 女性部会長 江嶋慶子(地域への恩返し胸に)

「地域への恩返し胸に」
県商工会女性部連合会長の江嶋慶子(76)には長年、大切にしてきた思いがある。
それは「地域への恩返し」だ。
県内の商工会組織を束ねる県商工会連合会(長崎市)の内部組織として、女性部の前身となる「婦人部」が誕生したのは1971年。
女性会員や会員親族の女性などがメンバーで、2024年4月時点での部員数は約1700人。
スキルアップに向けた研修会をはじめ、ごみ拾いや寄付金集めといった社会福祉事業や子育て支援、地域振興事業など幅広い取り組みを手掛けている。
人生の大半をふるさとの対馬市で過ごしてきた江嶋は1975年、夫と共に対馬で建築塗装業を立ち上げ、島内を地盤に商売してきた。女性部に入会したのは28歳のとき。
さまざまな要職を経て2016年、会長職に就いた。
江嶋が日々、感じているのは、商工会員は地域に根を張って商売をさせてもらっている、ということだ。
商工会は旧郡部が主な支援エリアで、その会員は規模の小さな中小企業小規模事業者がほとんど。
「顔の見える関係」にある地域の住民に商品を買ってもらい、支えてもらうことで、はじめて商売を続けることができる。
江嶋は「商工会員は地域に生かされているのだから、さまざまな活動を通じてその恩を地域に還元する必要があると思うんです。
地域貢献は一番大切。
女性だからこそできることも、あるのではないでしょうか」と力を込める。
今後に関しては、商工会連合会の別の内部組織である青年部との連携も模索中。
「臆せずに新しいことにどんどん取り組んでいこう、という話をいつもしているんです」(江嶋)と、さらなる「恩返し」に向けチャレンジを模索しているようだ。
※2025年2月12日(水)の長崎新聞にて掲載されております。