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2025/11/28
南島原市商工会 山内真紀(株式会社 みなみ石油)
「みなさんに夢はありますか? そして夢を語れますか?」
今年1月、長崎市のコンベンション施設で開かれた「商工会女性部主張発表県大会」。登壇した南島原市商工会女性部の南理賀(42)が、県内全域から集まった約130人の女性部員に力強く訴えかけた。
この大会は、県商工会連合会が毎年1回開く恒例行事。県内4ブロックの女性部代表が、地域振興やまちづくりなどをテーマに取り組んだ活動内容を発表した。
商工会には、女性会員や会員親族の女性などでつくる女性部という組織がある。商工業の発展や地域活性化を目的に、さまざまな事業を展開しているが、その取り組みはあまり知られていない。
南は主張発表の中で、人口減や高齢化が進む地元・南島原で、活気あふれる地域を築くためには将来に向けた「種まき」が必要と強調。所属する女性部が、別の内部組織である青年部も巻き込みながら、未来を担う子供たちを対象に、夢を持つことの大切さをテーマとした講演会を企画・開催した経緯を話した。
結果、南は最高賞の県知事賞を受賞。県代表として九州大会に進み、商工会が地域のために活動する大切さを九州全域にも訴えた。
同商工会係長で女性部担当の山内真紀(52)は「(大会出場を通じ)女性部全体が『自分たちの力で地域を元気にしよう』という意識を強く持つようになったのでは」と、進むべき方向を確認する好機となったことを実感。南は「感性豊かな女性だからこそ取り組めることもある。地域の未来を輝かせるため、今後もさまざまな取り組みにチャレンジしたい」としている。
※2025年11月26日(水)の長崎新聞にて掲載されております。
企業の情報
「(有)みなみ石油」
所在地:長崎県南島原市口之津町甲2165番2
南島原市商工会ホームページ
2025/10/29
東長崎商工会 三村実保(有限会社ヒロシ畳店)
長崎市東部地区の夏の夜空を彩る花火大会が今年8月、6年ぶりに復活した。
打ち上げ後に観客から拍手が沸き起こるなど地域住民が久しぶりの花火を満喫したが、この復活劇を担ったのが東長崎商工会青年部を中核とする実行委員会だ。
商工会の事業は、規模が小さい事業者の経営支援が本丸。一方、会員事業所が中心となる形で、イベントの企画運営など地域振興活動にも取り組んでいる。背景には、地域に根付いた商売をする立場として、まちのにぎわいづくりに貢献したい、という思いがある。
この地区で花火大会が始まったのは1983年のこと。前年発生した長崎大水害の犠牲者慰霊や復興への願いが込められており、東長崎エリアの夏の風物詩として定着していた。
ところが、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で2019年を最後に中断。「何とか再開できないか」と立ち上がったのが、同青年部のメンバーだった。
45歳以下の若手経営者らで構成するメンバーは、子どものころ花火大会に目を輝かせて育った世代。同青年部常任委員で有限会社ヒロシ畳店(長崎市)専務の川良輝(30)は「現在の地域の子どもたちにも花火を見せてあげたかった」と復活を決断した当時を振り返る。
ただ、復活に向け実際に動き出すと、思った以上に作業は難航。メンバーの手でゼロから作り上げたいという思いも強く、協賛金集めから場所の選定まで手探り状態が続いた。だが、地域の支えもあり、3年がかりでついに実現にこぎつけた。
「チケット制の観覧席新設など、新しいアイデアも検討中」と川良。より良い花火大会に育てようと既に視線は来夏に向けられている。
※2025年10月29日(水)の長崎新聞にて掲載されております。
企業の情報
「(有)ヒロシ畳店」
所在地:長崎県長崎市平間町932-1
http://hiroshi-tatami.com/
東長崎商工会ホームページ
https://www.shokokai-nagasaki.or.jp/h-nagasaki/
2025/09/29
五島市商工会 城戸駿佑(丸隆すっぽん養殖場)
五島市商工会 城戸駿佑(丸隆すっぽん養殖場)
五島市商工会は近年、販路拡大を目的に、会員事業所のオンライン商談活用に力を入れてきた。背景には、離島エリアが抱える厳しいビジネス環境がある。
人手不足が本土以上に深刻な離島では、家族経営的な小規模事業者が多いこともあり、本土で開かれる対面式の商談会に人と時間を割くことが難しい。海を渡る必要もあるため、移動コスト面でも負担感が強い。
仮に商談がまとまっても、割増となる配送料もコスト押し上げの要因となるため、競争力が奪われる懸念もつきまとう。
結果、島外での商談会参加に消極的な事業者も多く、結果として商談の「経験値」を積む機会が少ないという悪循環も生じがちだ。
このような実情を踏まえ、同商工会主事の城戸駿佑(32)は「丸隆すっぽん養殖場」(五島市)の石原文子(73)に、オンライン商談へのチャレンジを呼び掛けた。特殊な高級食材とも言えるスッポンは、島内だけで販路を広げられる商材ではない点にも着目した。
商談会出展の経験がほぼなかった石原は「少しでも販路が広がれば」と、同商工会が2024年に開いた商談力向上セミナーや、オンライン商談を学ぶ研修に参加。「若い人に交じって」(石原)オンライン会議システムの基本的な使い方や対面商談との違いなどを学んだほか、模擬商談にも挑戦しスキルアップを図った。
努力が実り、石原は同年末に参加したオンライン商談会でマッチングに成功。飲食店との成約にこぎつけた。城戸は「場所や時間の制約を受けないオンライン商談は、島の事業者と相性が良い。引き続き推進していきたい」と、さらに浸透を図る構えだ。
※2025年9月26日(金)の長崎新聞にて掲載されております。
企業の情報
「丸隆すっぽん養殖場」
所在地:長崎県五島市三井楽町濱ノ畔906-5
五島市商工会ホームページ
https://www.shokokai-nagasaki.or.jp/goto/
2025/08/27
宇久町商工会 吉田貴満(漁師旅館中村家)
【島経営支える常設機関】
生まれ故郷の宇久島(佐世保市)で十代のころから漁師をしていた中村義孝(56)に転機が訪れたのは2019年のことだ。
いつからか海の環境が変化し、漁獲量が激減。家族を抱えながら、島でどう生計を立てていくか考えた末の決断だった。
中村が新たに選んだ道は旅館の経営。海沿いにある空き物件をたまたま見に行った時、「ものになるのでは」とひらめいた。
ただ、漁師一本で人生を歩んできた中村にとって、旅館経営は未知の領域。何から手を付ければいいのか分からず資金もない。そこで頼ったのが島に常設拠点を置く宇久町商工会だった。
小規模事業者が大半を占める宇久島では、商工会が業種を問わず経営支援を担うケースが大半。課題を整理したうえで、補助金申請や金融機関への橋渡し、記帳代行など幅広いサポートを展開している。
中村は、鮮魚店を営む実兄の紹介で商工会の担当者と面談。中村は「『全力でサポートする』といった趣旨の力強い言葉を頂き、本当に心強かった」と当時を回顧。資金繰りや補助金申請などの面で一から支援を受けた結果、「漁師旅館 中村家」が無事、船出した。
旅館の営業が軌道に乗るなか、次は中村の妻が経営する美容室を島外で働いている長男がUターンし引き継ぐ計画が進行中。支援の中核は、やはり商工会だ。中村を担当する同商工会主事の吉田貴満(30)は、中村の思いを丁寧に聞き取りながら「自分に何ができるのかを日々、考えている」。
中村がきっぱりと言った。「島で商売をやるのなら、商工会に入った方がいい。これほどサポートしてくれる団体は他にない」
企業の情報
「漁師旅館中村家」
所在地:長崎県佐世保市宇久町平3031-9
2025/07/24
佐々町商工会 東山圭佑(有限会社大津)
【「全員野球」を積極推進】
「店舗のテーブルやいすの導入をはじめ、ホームページ制作やSNSの活用など、商工会の支援を幅広く受けてきました」。
飲食店「うなぎ割烹和香園」を経営する有限会社大津(佐々町)社長の谷川和人(74)は、そう言って目を細めた。
佐々町商工会の副会長も務める谷川が商工会員となり、半世紀が過ぎた。「何でもサポートしてくれるから、何でも相談してきました。よろず相談所状態ですね。毎日のように足を運ぶこともあります」と全幅の信頼を寄せる。
同商工会では、事業者のさまざまな要望に応えるため「チーム支援」を積極的に推進してきた。
例えば谷川の場合、主担当を務めるのは主事の東山圭佑(28)。支援全体の進捗状況の確認・フォローアップをはじめ、補助金の申請支援や専門家派遣などを担っている。
一方で、資金繰りや財務分析は次長、デジタルトランスフォーメーション(DX)・情報発信支援は主任、行政やメディアなど外部機関との橋渡し・調整は局長、そのほかの職員も保険や共済などの面でサポートを実施。組織に横ぐしを刺す形で「一つのチームとして機能している」(東山)。
このワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン(一人はみんなのために、みんなは一人のために)の精神に基づく「全員野球」を展開するのも商工会らしさ。だからと言ってすべて内部で対処するのではなく、必要に応じ外部専門家を活用するなどの柔軟さも併せ持つ。
地域のシンボルである佐々川にゆかりのあるウナギを、町の特産品に育てるのが夢と話す谷川。「まだまだ商工会の力を借りたいね」とラブコールを送る。
※2025年7月23日(水)の長崎新聞にて掲載されております。
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企業の情報
「うなぎ割烹 和香園(」
所在地:857-0312 長崎県北松浦郡佐々町市場免5-1
URL:https://r.goope.jp/wakoen-unagi/
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佐々町商工会商工会ホームページ
