支援事例

2026/02/26

東彼商工会 江口智彦(グリュックリッヒ)

東彼商工会 江口智彦(グリュックリッヒ)

「どうしても商品を作る事ばかりに一生懸命で……。経営に関する数字の把握や分析は正直、二の次でした」。東彼杵町の洋菓子店「グリュックリッヒ」オーナーシェフの上田拓郎(38)は、創業間もないころを振り返り苦笑いした。

 県外の有名菓子店などで修業した上田がUターンし、見晴らしのいい高台で自分の店をオープンしたのは2021年末。新型コロナウイルスの感染拡大で逆風が吹いていた時期だったが、順調なスタートを切った。

 一方、上田を創業時に支援した東彼商工会東彼杵支所長の江口智彦(52)には、気がかりな点があった。上田は非常に腕のいい職人だが、経営面にはあまり意識が向いておらず、一生懸命働いている割に利益が残せていない印象があった。

そのような中、社会情勢の変化や天候不順などに伴う物価高騰が深刻化。洋菓子の原材料であるチョコレートや卵の価格も跳ね上がり「どうすればいいのか分からなくなった」(上田)。

加えて、客の来店状況や消費行動なども何となく把握している程度で、管理を行う仕組みも無かった。

 江口は、客観的なデータに基づいた総合的な経営改善が急務と判断、専門家も活用し支援に乗り出した。

眠っていたPOS記録を活用し、過去数年分の売上高、客数、平均客単価を月別で算出。正確な原価率の計算・見直し作業なども進めた。これにより、数字で経営を管理する意識が上田に芽生え、自ら戦略的な意思決定を行えるようになった。

 

 上田が振り返る。「いい商品を作ればそれでいいと思っていたが、経営はそんなに甘いものではない。商工会のサポートを通じ、そう気付かせてもらった」

 

※2026年2月26日(木)の長崎新聞にて掲載されております。

 

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企業の情報

グリュックリッヒ

 所在地:長崎県東彼杵郡東彼杵町瀬戸郷334-4

 代 表:上田拓郎

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東彼商工会ホームページ

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