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2023 / 05 / 18  05:00

メダカブーム

 

メダカと言えば、昔は自然に生息していたもので、こんなものにお金を出すことになるとは思ってもいなかった。

よく道の駅さんでも売っている。1匹2,000円くらいするメダカもいるしびっくりしている次第です。

 

 

ペットブームが続く中、メダカ飼育の人気が広がっている。品種改良されたカラフルなメダカの価格は、オス・メスのペアで20003000円以上が定着。かつては熱帯魚売り場の片隅で1匹数十円から100円程度で販売されていたのとは様変わりだ。人気の背景を探っていくと、自然に触れたくても住宅環境や世話の時間に余裕のない都会の消費者の姿が浮かび上がってくる。

住宅の立ち並ぶ東京都墨田区の一角。メダカを扱う「江戸目高」の無人販売店の軒先に並んだ容器の中で、ラメ入りや赤みがかったメダカが数匹ずつ泳いでいた。容器には2000円の値札がかかっている。店の裏には大型容器が並び、中には11万円以上のものもある。足立区から仕事の合間に立ち寄ったという40代の男性は、「金魚はエサもガツガツ食べるようで苦手。のんびり観賞するのはメダカがいい」と話す。毎月のように訪れ数万円使うことも多く、この日も1万円以上を買っていった。

東京など都市部では、ここ23年、メダカ専門店の開業が相次いでいる。「江戸目高」は2021年の開業。代表の中村勝士さんはメダカ好きが高じて起業。趣味で飼育しているころから「市場があるのは分かっていたが実際に開業してみると、目当ての品種を求めて遠くから買いに来る方が多い」と話す。

かつては都市部の水辺に普通に生息していたメダカだが、環境の悪化で生息数が減り1999年には当時の環境庁が絶滅危惧種に指定した。ペットショップでは昔ながらの「ヒメダカ」を繁殖させ、観賞用や熱帯魚のエサ用に販売していた。

注目が集まり始めたのは2000年代の中ごろから。今では定番となった赤の「楊貴妃」や白く光る「幹之(みゆき)」など華麗な品種が登場。色、体形、ヒレの形、ラメの入り方など、改良された様々な品種が出回るようになった。微妙な姿の違いや希少性で価格が大きく変わる。有名ブリーダーのつくり出した品種はブランド化し高値がついた。

最初は熱心なファンが中心だったが、少しずつ市場が広がり始める。住宅のスペースや時間に余裕はないが、手軽にペットを飼いたいという人のニーズにぴったりとあった。大型のイヌはマンションなどで飼うのは難しく、ネコなどを外に出せば近隣とのトラブルになりかねない。熱帯魚や金魚ほど手間はかからない。

そこに新型コロナウイルス下で自宅で過ごす時間が増えペットブームに拍車がかかった。ペットフード協会(東京・千代田)の2022年調査ではペットを飼っている人は、イヌ(11.1%)がトップでネコ(9.6%)が2位。3位が金魚やカメを抑えメダカ(3.5%)だった。

繁殖が簡単なことも、ほかのペットにはない魅力だ。「産卵したら親に食べられないように別の水槽に移しておけば、基本的には繁殖できる」(中村さん)。寿命は13年だが、うまく育てれば長く楽しむことができる。

コロナ下の「副業」ブームでは繁殖に本格的に取り組む、にわかブリーダーも増えた。高値で買っても増やせば大きな利益が出る。「1万円以上のメダカを買っていくのは、まずは繁殖が目的」と言うのは東京都葛飾区にある「堀切めだか」店長の兵頭秀一さん。ネットオークションで150万円、100万円で取引されることもある。メダカは春から秋にかけて12030個の卵を産む。1シーズンで1000個産ませることも可能で「水槽だけで繁殖でき極めて効率がいい」と兵頭さんは話す。

17世紀オランダの「チューリップバブル」は品種改良が進み球根の取引が投機化。高騰後に一挙にはじけたといわれる。メダカブームにもどこか過熱感が漂い、高値を受け盗難や品種を偽る詐欺事件など危うさも見え隠れする。

それでも、現時点では「メダカは童謡や歌謡曲に歌われ学校教育にも取り入れられてきた身近な魚。一過性の流行で終わることはない」(情報サイトのめだかやドットコムを運営する青木崇浩さん)との声が多い。ファンの裾野は広がり、コロナが収束に向かっても人気に陰りは見えていない。

 

2024.03.29 Friday