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2023-03-20 05:00:00

 

 

マスク着用が13日から緩和されて、私の廻りでもマスク無しの方が見受けられるようになった

女性の方が、急に口紅をつけてこられたし、化粧品業界にとっても朗報だと思う

さて、世界の株価50社に、1988年には、日本企業は38社が時価総額50位以内に入っていたのに、今やトヨタ1社でしかも39位という現実という記事がありましたので紹介します。

 

 

マスク着用の基準が緩み、コロナ禍は節目を迎えた。コロナ後の株式市場が映そうとしているのは、情け容赦のない企業や国の浮沈だ。米シリコンバレーバンク(SVB)の破綻を引き金とする金融ショックは、世界の投資家を一段と選別に駆り立てる。

2020年以来のコロナ禍で、静かに進んだ覇者の交代がある。日用品の王者・花王が、株式時価総額でユニ・チャームに抜かれた。

1990年代に10倍も差があった両社の上下関係は逆転した。

「歴史的な変化を感じた」。三菱UFJモルガン・スタンレー証券のシニアアナリスト、佐藤和佳子氏は先月、投資家向けリポートで逆転劇をこう評した。同氏の試算によれば、202212月期のコア営業利益もユニ・チャームが花王を初めて超えた。

明暗を分けた要因を、同氏は「日本の国力に対する読みとスピード感の違い」という。

ユニ・チャームは、人口が減る国内を見切って新興国の市場を開拓した。海外売上高比率は6割を超える。花王の同比率はまだ5割以下だ。資本効率を重んじ、目先の投資負担が大きい大胆な対外M&A(合併・買収)に消極的と市場は見る。

両社の差をあらわにしたのがコロナ・ウクライナ危機だった。供給網の寸断で製品の原材料価格は急騰したが、ユニ・チャームが頼る新興国は、需要が強く販売価格に転嫁しやすかった。

国力低下の結果でもある円安は、輸入価格の高騰に拍車をかけた。打撃は「現地生産・現地販売」を進めたユニ・チャームではなく、国内の生産や販売が多い花王に厳しかった。

膨らんでいた弱点が表面化し、巻き返しを迫られる花王の苦境。それは、コロナの衝撃を受けて株式市場が企業に「10倍速の変化」を求めていることを物語る。

のし上がったユニ・チャームですら、時価総額は米国の巨人プロクター・アンド・ギャンブルP&G)の7%にすぎない。

安い製品を大量生産する日用品は、市場を先に押さえた企業が有利だ。今からP&Gの牙城・米国で全面戦争を挑むのは分が悪い。

「次の成長市場を開拓するか、追随を許さないイノベーションを起こすか」。佐藤アナリストは、P&Gに近づく条件を指摘する。

それは、失った30年で開いた世界との差を埋めなければ後がない「日本株式会社」の課題でもある。

QUICK・ファクトセットによると、1988年末には世界の時価総額の上位50社に32もの日本企業がいた。2009年以降はトヨタの1社だけだ。しかも同社の順位は先月、1社になって以降最低の39位まで沈んでいる。

「グローバル・ニフティ・フィフティ」の話題で市場関係者が盛り上がる日は遠くない。その時、世界の顔である卓越した50社から日本企業の姿が消えている光景を今こそ想像すべきだ。見たくない現実はそこまで来ている。

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