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2023 / 03 / 17  05:00

気候工学、微粒子まき温暖化防ぐ 米社が実験し物議に

 

 

当社の事業の一部に、アグリ部門がある。主に温室栽培でトマトやレモン、イチジクなどを作っている。養液自動潅水、肥料も自動でやれているので、日中特に世話する必要もなく、1週間くらいほっておいても育っている。なので、土日で時間のある時に剪定をしたりしてもやっていける。

その分かなりの資金を投下している。

一番厄介なのは、夏場の高温である。ほっておくと50度近くなり、植物も枯れはしないが、花が咲いても実がつかない状態となる。

また病気にもかかり易い。

そこで、遮光シートを天井に敷いたり、自動換気扇で空気を強制排出している。

それだけで、10度以上室温が下がる。

以下はその原理を大空に応用しようというもの。

確かに記事のある通りだと思う。

 

日光の一部を人工的に遮って温暖化を防ぐ「気候工学」の実証実験を米新興企業が始めて、物議を醸している。大量の微粒子を上空にまけば、気温上昇を抑えられる可能性がある一方、生態系への影響など副作用もある。今回は小規模な実験のため影響は限定的とみられるが、専門家は企業が扱うリスクを指摘しており、国際ルール作りが求められている。

221日、米新興企業のメーク・サンセッツは米ネバダ州で微粒子になる二酸化硫黄を上空にまく気球を3回打ち上げたと発表した。1グラムの微粒子をまけば1トンの二酸化炭素(CO2)削減と同じ効果があるとうたう。創業者のルーク・アイスマン氏は「気球一つ一つが(温暖化を防ぐ)小さなインパクトになる」と主張し、今後も気球を打ち上げる考えだ。

同社は202212月、自社のホームページで声明を出し、微粒子を高度20キロメートルの成層圏にまいて日光を反射する気候工学の一種「成層圏エアロゾル注入(SAI)」について「本格的に導入を検討する時期に来ている」と強調。SAICO2回収などより迅速に実施できるという。

同社は排出削減効果を「冷却クレジット」として10ドルで販売している。年間3000万ドルを投じれば温暖化の進行を止められると主張し、投資家からすでに75万ドルを集めたという。当初、1月にメキシコで始める計画を公表したが、当局の反発で断念した。米国での気球打ち上げは航空当局の承認を得ているという。

気候工学に詳しい東京大学の杉山昌広准教授は「冷却効果は正確には分かっていない。企業がクレジットを販売するのはもってのほかだ」と批判する。

SAIは研究途上で、地球の温度上昇を抑える効果があると予想されている程度だ。成層圏の微粒子は年単位でとどまり、雲のように日光を反射する。過去の大規模な火山噴火では微粒子が成層圏にとどまり、地球の平均気温が0.5度程度下がった例もある。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は224月にまとめた報告書で「地表温度を下げ、いくつかの気候変動リスクを改善する可能性がある」と言及している。温暖化ガスの削減に失敗し、気温上昇を止められない場合の最後の手段として研究しておくべきだとの声もある。

IPCCは「様々な新しいリスクをもたらす可能性がある」として温暖化の緩和策と認めていない。地域によっては干ばつや洪水のリスクを高めかねない。微粒子をまくのを突然やめると、急な気温上昇で何千種もの生物が絶滅の危機にひんする可能性もある。米カーネギー気候ガバナンスイニシアチブ(C2G)のヤーノシュ・パストル常務理事は「多国間での検討と決定が必要だ」と話す。国際的な議論を踏まえたルール作りが求められる。

 

2024.04.26 Friday