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2022 / 12 / 29 05:00
段ボールシート最高値 17%上昇 原紙・物流費高騰受け 箱も値上がりの公算
段ボール箱の材料となる段ボールシートの取引価格が上昇し、今春に続いて再び最高値を更新した。
原料の段ボール原紙や物流費などの高騰を受けて製紙各社が打ち出していた値上げが浸透した。
通販市場の好調や経済再開に伴う荷動き改善を受けて段ボール需要が堅調ななか、段ボール箱の値上がりにつながる公算が大きい。
段ボールシートの指標品種の市中価格は現在、1平方メートルあたり81~82円。
10月末に比べて約12円値上がり
ちなみに22年初頭は62円程度であったので、1年で20円と3割も値上がりしている
レンゴーや大王製紙など製紙メーカーは、原材料値上げより個別に需要家に対して納入価格引き上げ交渉をしている
昔は製紙メーカーは供給過多で弱かったイメージがあるが、今は真逆で、需要家としても、
納入価格引き上げを受け入れなければ、材料供給してもらえなくなるという懸念から、ほぼ言い値で値上げが通っている様子
今回で、年内3回目の値上げとなるが、さすがに年3回となると厳しいと思う
普通に考えても需要家としたら、「2回目の値上げの交渉がようやく終わった」という感じではないかと思う
段ボールメーカーも生き残りに必死、需要家も必死、最終消費者も必死
こういった中で、法人税が引き上げられたら、ほんとに優良企業は国外に出ていくのではないかと危惧する