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2022 / 12 / 28 05:00
金利大変動時代へ 「永久国債」は秘策か愚策か
金利大変動時代へ 「永久国債」は秘策か愚策か
歳出総額約29兆円の2022年度第2次補正予算が2日、成立した。
財政拡張圧力は強まる一方だが、世界的なインフレで金利急騰の火種も膨らんでいる。
歳出の約8割を国債発行で賄うが、増税を含めタブーなき財源議論を先送りしたままだと300年に1度といわれる9月の英国の金利急騰「トラス・ショック」以上の惨事が起きかねない。
金利大変動時代に備え、政府・日銀の「帳簿」の見直しは急務だ。
中央銀行にとって利上げは利息の支払い増加要因で、かつ、資産として保有する国債の価値を下げてしまうなど、金利収支や資産負債バランスの悪化に直結する
この理屈を書くと相当難解になるので、理由は記載しないが、金利が上がると国債などの資産価格は半比例するのである
中央銀行の資産負債バランスが問題視されると、日本の信頼度が下がり、上記のようなイギリスの事例があてはまる
実はこれは国や日銀だけの問題でなく、日本の銀行の問題なのである
運用先がない日本の銀行は、やむなく日本国債を買っている
その国債の値段が下がれば、数百億円程度の自己資本などすぐに吹き飛ぶ
なので、黒田日銀総裁は、利上げができないのである
物価上昇が安定しないなどと言うのはまやかしであると思う
永久国債というのは、元本を返さなくてよいという画期的な商品なのだが、実は、ナポレオンの時代に発行されたきりである
元本を返さなくてよいということでメリットがあるのは発行主側
購入者は万一の破綻時には何も残らない
債券のはずが、普通の株式と同じになってしまう
日本で根付くだろうか??