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2022 / 12 / 18 05:00
同じ原料の牛乳は値上がり… 生クリームほぼ変わらず 高いインフレ耐性、需給構造に特殊性
食品の値上げラッシュが続く中、店頭価格がほぼ変わっていない商品がある。
生クリームだ。
価格上昇率はこの1年間で1%。
同じ生乳が原料の牛乳やヨーグルトは1割近く上がっている。
生クリームの不思議なインフレ耐性の高さからは、生乳余りのしわ寄せが加工品に及びやすい需給構造の特殊性が見えてくる。
生クリームは前年同期からなんと1%しか値上がりしていない
牛乳が8%ほど値上がりしているのは好対照である
同じ乳製品なのになぜこうも違うのか?
実は牛乳には、飲料向けと加工向けの2種類がある
品質には何ら変わりはないが、要は、余剰となった生乳が加工に回るという仕組みになっているのである
もう一つは、生乳価格は、生乳業者と加工メーカーとの交渉で価格が決まる
この11月にも値上がりしたばかりである
⇒飼料代値上がりのため
またかつてバター不足となり、国内の畜産農家がこぞって生乳増加に努めたため、生乳が常に余剰気味になっている構造的要因もある
ケーキ等の安定した需要のため生クリームも引き合いが多い
しかし値段は上がらないのが実情なのである
こうした現状下、畜産業者も生産量抑制に走っており今後も生クリーム価格が安定するとは限らない
クリスマスを控え、ケーキ需要が高まる時である
私個人的には、ケーキ価格はもともとからとても高いと思っている
伊勢丹にショートケーキ1個1000円とか普通にある
私にはとても買えない