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シナノ(長野県)の海外戦略 海外展開の勉強になりますよ
株式会社シナノ:杖・ステッキ・登山杖、ウォーキングポール、スキーストック、トレッキングポール等、総合ポールメーカー (sinano.co.jp)
高齢者用の杖を手掛けるシナノが台湾や中国での販売拡大に力を入れている
かつては、ヨーロッパのスキーストック市場に挑んだが現地の嗜好と合わず撤退
その教訓を生かし、日本と同様に高齢化が進む東アジアの需要を捉えようとしている
シナノは日本では滑りをコントロールし易いストックしてブランド化されていた
その技術を持って、ドイツ市場に挑んだが、上記の通り失敗した
その原因は現地の嗜好を知らなかったこと
1.日本では正確な動作をストックに求めており、少ない動きでも振りやすいストックが売れた
2.欧州では純粋にレジャーとして楽しむスキーでありシナノの細かな工夫を求めるニーズは少なかった
その教訓を生かして、商品戦略から見直し
高齢化と同時に健康志向が高まる東アジアを注力地域に限定した
ストック製法技術を生かし、握力の弱い高齢者でも握りやすい杖の輸出に限定
体型も日本人に近いのも〇であった
2021年12月期の海外向け売上は、3700万円と全体の5%程度であるが、目標は1億円
社長が描くのは、50年続く企業
人口衰退期に入る日本でシニア需要も縮小していく日本市場だけではとても会社が続かないと考えている
将来続く企業とするためには、今から少しづつでも海外での認知を拡げておく必要があるという
この会社は事業戦略、マーケティングの教科書のような会社である
チャレンジ
失敗
商品の絞り込み
販売戦略再策定
将来の明確な姿
を体現している
おそらく広告戦略などもしっかり打っていると思う
こういった会社の成功例は書籍にしたらよく売れると思う
池井戸氏原作の映画になる可能性を秘めた会社だと思う
HPもよく作りこまれている
以下社長あいさつ
当社は1919年(大正8年)の創業以来スキーポールを製造し続け、100周年を迎えました。
その長きにわたり常に日本のスキーポール市場をリードし、シェアNo1を維持しながら”支える”ポール加工技術を磨き続けてきました。
スキー業界の衰退や高齢化社会の到来などの環境の変化に対応するため、今まで磨き続けてきた技術を活かし「登山用ポール」「高齢者用杖」「ウォーキング用ポール」を開発、スポーツ業界から介護福祉業界まで幅広く当社の商品”支える技術”をご提供してきました。
お陰様で各業界において、当社のモノづくりに高い信頼とご支持をいただいております。
長年ご支持いただき積み重ねてきたSINANOブランド。今後もSINANOブランドを維持しさらに積み上げていくためにも、ユーザー様に寄り添ったモノづくり、そしてオンリーワンのモノづくりを継続して参ります。
若い頃にスキーを体験し「スキーポール」、山登りで大自然を楽しみ「登山用ポール」、健康を意識する若者から中高年「ポールウォーキング」、そして足を気にされるご高齢になるまで「杖」、ユーザー様の生涯にわたり長いお付き合いをして頂ける企業を目指し日々挑戦し続けます。