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運賃が上がるところか下がっている 運送会社の経営難
トラック運賃転嫁遅れ 燃料高でも運賃値下がりの実態
産業界では原材料高による値上げが進む中、中小零細企業が大半を占める運送業界では過当競争が値上げを阻んでいる
包装資材や人件費値上がりなどのコストだけが上がり、経営破綻にも歯止めがかからない
現在東京~大阪間のチャーター便価格は85000円 コロナ前は87500円
コロナによる荷動き停滞で、より過当競争となり値が下がり、今でも回復する兆しはない
今でも物流量自体は前年対比でほとんど増えていない
そのことに加え過当競争による値下げ受注が続いている
『値上げの話をすると、より安い会社に切り替えると言われる』とある中堅運送会社幹部
また輸送会社と荷主を結ぶマッチングサイトも普及しており、同サイトを通じて受注する運賃はとても安くなっているとのこと
荷物が欲しい運送会社が空で運送するくらいなら、多少安くても受注するというスタンスがあり、とても運賃が上がる状況ではない様子
燃料高は止まらず、多少の補助金でも焼け石に水
8月の運送業の倒産件数は35軒と前年同月の2倍、6カ月連続で前年同月を上回っている
2024年にはドライバーの労働時間制限がかかるためよりコスト高になる
ドライバーを増やさないと業務がさばけなくなる可能性がある
しかし運賃は上がらなければ、より苦境に立たされる
今後体力のない運送会社はどんどん淘汰される⇒結局、社会全体として資本効率が悪くなる
(逆に体力のある運送会社は淘汰される会社や売りに出される中古車、良い人材を採用すればよいのですが。。。)
この状況は、運送業への参入を過度に規制緩和したため起こったもの
完全競争にすると、すぐにレッドオーシャン化して、決してより良いものにはならない
規制が強い方が一般的には良くないが、緩すぎても×という失敗行政の実例と思う