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嘲笑は成功のはじまり 新ビジネスの商機はミクロに宿る
コンビニエンスストア、宅配便、100円ショップなど今では生活の一部になった昭和、平成に生まれたビジネス。それぞれに成功物語があるが、序章には共通のエピソードがある。
それは当初は『こんなビジネスは必ず失敗すると冷たい視線が注がれた』ことだ。
セブンイレブンは今から50年前に立ち上げ
当初は懐疑的でイトーヨーカ堂からの人員派遣も最小限
1,2号店の売上は日販35万円と今の半分
それから25年経って、セブン銀行立ち上げの際には、ある都銀幹部が『もしセブン銀行が成功したら銀座を逆立ちして歩く』とまで揶揄されが、今やATMの数は大手行の数を上回る
1976年ヤマト運輸が宅配便を開始
当初は、社長の小倉氏以外は宅配事業に猛反対
それでも押し切って開始してみたものの、初日の取扱量は11個
どちらも日本を代表する企業となったが、根底にあるのは『生活者への便利さの提供』である。お客様のためではなく、『お客様の立場で考えること』が大事と双方の経営者が言っている。
スーパーの軒下を借りて営業していた100円ショップ。インフレになったらひとたまりもないとあだ花よばわりされていたが、今では商業施設に欠かせない存在である。
実は私もある倉庫の在庫量をみて『100円ショップはいつまでも続かないだろうな』と思っていたが、それ以降の成長ぶりは見ての通りである。
ドン・キホーテもしかり。商品が整然と並んでいないのでレベルの低いお店と業界から異端児扱いされていた。しかしドン・キホーテは買い物をレジャー化し、大手スーパーの利益率をはるかに凌駕するまでに成長した
成功事例ばかりを掲げたが、一番の根底は、『挑戦』である。うまくいくかどうかなどやってみなければわからない。やりもしないのに批判や『そんなんやっても無駄』という声は多い。
一か八かの挑戦はビジネスには不向きであるが、成長の芽をいくつか育てておくことは大事である。私もそうしたいと考えている。