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2022 / 08 / 28 05:00
日野自動車 不正でお立ち台
日野自動車のエンジン試験不正の報告書が発表された(8月2日)
その中で、不正の起きた原因が究明されている
1.エンジン開発エリート主義
「エンジン開発者は、偉いから従え」という印象を受けていたし、横柄な態度でろくに話も聞かないという従業員アンケートでの回答
2.開発スケジュール絶対主義
開発の遅れが絶対に許されず、試験に突破できなくなり、そのために、試験結果を書き換えてまでスケジュールを守った
3.担当者が明確でない業務が多くなった
頻繁に組織変更が行われるため、この業務は誰の責任?誰の担当?という業務が増えていった
4.会議でお立ち台 かつ 担当者レベルで責任追及
問題を起こした部署は、経営陣の参加する会議で、衆目にさらされながら説明を求められる。またその責任は部署ではなく担当者レベルで責任をとらされる
助け合いなど全くなく、犯人捜しの会議であったとのこと
5.上位下達のパワハラ体質
トラックメーカーであり、なんとなくそんな感じはする
以上が記載されていた、はやり「お立ち台」はきついと思う。
説明すべきは、担当常務であり担当部長かもしれない
しかしそうすると、また上席から締め付けが大きくなる懸念もある
改善のヒントは、職員アンケートである(1年に1回で十分)
今回の5項目も、職員アンケートが出てきた結果なのである
職員アンケートは、経営陣にとっては耳の痛い話が多くでるし、聞きたくもない話もある
しかし今水面下で起こっている問題の予兆は必ず捕まえられる
見えないものを見に行くには、従業員アンケートは力強いツールである