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2022 / 05 / 28  07:00

日銀はせめてイールドカーブコントロール(長期金利操作)を撤退すべき

今日はやや難しい話ですが、なるほどと思ったので記載します

今の日銀の金融政策は2%物価目標の達成を最優先にしている

日銀のよれば、その理由は以下3点

1.統計で把握される物価の上昇率は実態より高く出る傾向があるので高めのインフレ率を目標としている

2.世界各国の中央銀行も2%を目標としているので日本の同じ2%を目指すことで為替に安定につながる

3.中長期的にある程度のインフレ率が維持されればいざというときに下げる余地がある

上記のうち、まともな理由は3だけで、2は間違っているとしている

 

たまたま現在は、資源価格の高騰により物価が高騰し、2%のインフレ率となるだけであって、日銀の理想とする、物価も上がるが、賃金も上がり、安定的な成長が見込める

といった状態では決してないのである

また日銀の目標としてる姿は、相当先まで展望しても、そういう日が日本に訪れるのを想像するのは難しい

 

達成できない物価目標にあくまでこだわるなら、金利を極限まで下げた状態=現在の状態を維持しなければならない

しかも日銀は、イールドカーブコントロールといって、長期金利まで0.25%までに抑え込んでいる

 

こういった状態なので、海外の金利が上がれば、当然円安になる

しかし、資源高騰がいつまでも続くわけでなく、米国の長期金利が下がる局面が来ると、日本の長期金利はすでに抑え込まれていて追加的に下げる余地が乏しいので今度は一機に円高が加速する

 

このように現在の日本の金融政策は為替の安定につながっておらず、むしろその変動を大きくする方向に作用しているのである

 

円安が悪いとか円高が悪いとかは、それぞれの立場によっても意見が違う

しかし、為替相場が米国の金利に左右されて、乱高下を繰り返すのは好ましくない

黒田総裁任期までは、2%目標を見直すことは難しいとしても、せめてイールドカーブコントロールは折をみて撤退した方が良いと思われる

 

2024.04.20 Saturday