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2022 / 05 / 13 05:00
エシカル調達 ゆがむ需給 生産者として思うこと
エシカル調達=環境や人権に配慮した倫理的(エシカル)な原料調達
をめぐり世界各地の農産物市場で混乱が起こっている
生産者に配慮した公正な価格で取引される「フェアトレード」市場というものがあるが、その市場でも、エシカル認証を取得したのに、認証した商品の1/3しか買い手がないのである
エシカル商品は、通常商品に比べコストが高い中で、認証だけが進んでいるのが実態である
そこで、コートジボワールはカカオ豆に2020年10月から、購入者に一定の割増金の支払いを義務付けた
ところが、政府の意図とは裏腹に、購入者は、コートジボワール産を調達から外す動きが出ている
コートジボワール政府は、農産者のうち「人間らしい生活を送るのに必要な稼ぎを得ているカカオ豆農家は全体の15%しかない」と言う
しかしながら光明もある
最近では、ESGへの取組は企業価値に影響を及ぼすようになってきている
農産物を仕入れる食品会社などは、エシカル調達に真剣に向き合わなければ、機関投資家の投資対象から外される可能性がある
私も、僅かのトマトを生産しているが、販売価格は本当に安い
ユーチューブでもやっていたが、きゅうり農家さんなどは、一日500本収穫して、たった1万円の売り上げの時もあるとのこと
これでは、若い人が農業を継続できない
農業を夢見て転職されてきても長続きしない
私も創意工夫をして、売上アップを図りたい!!