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2020/02/14
ふくし生活SOSフォーラムinしものせき
2/14(金)午後から「ふくし生活SOSフォーラムinしものせき」に参加しました。今回のテーマは「8050問題」。
NPO法人ふらっとコミュニティ理事長・山根俊恵先生による「ひきこもりの正しい理解とその対策について」基調講演が行われた後、市内の生活困窮者自立支援事業の実態や制度の狭間になりがちなひきこもり支援に関するシンポジウムが開催されました。
シーモールパレス300席の会場がほぼ満席になり、ひきこもり問題への関心の高さを感じました。社会福祉協議会が主体となって実施されている生活困窮者自立支援事業については、新規の相談者が年間600名超(月平均50件以上)、しかも60代以上の方からの相談が3分の1以上を占めており、当事者本人からの相談が7割と報告され、高齢者が孤立し困窮している実態が良く分かりました。
市内12ヶ所の地域包括支援センターの相談対応実績(訪問・電話・来所)が年間8万件を超えており、年々増加傾向にあると驚愕の数字も発表され、日頃お世話になっている包括の方々の多忙さが想像を絶するものだと実感しました。包括1ヶ所当たり、新規の相談だけでも1年間に500件以上、1年間累計では延べ7,000件も相談対応をされている事になります。
地域包括ケアシステムを推進していく流れから、社協・包括等が8050問題対応の中心にならざるを得ない状況なのだとは思いますが、今以上に過重な負担がかかるのを耐え難く感じるのは、私共が業界関係者だからなのでしょうか?
基調講演の山根先生のお話にもあったように、市民ひとりひとりが固定観念や先入観を見つめ直して、生きづらさを抱えた人も含め、様々な困難を抱えた人達~認知症高齢者や精神疾患を抱えた人など~も共に生きるていく地域作りこそが、本当に大切だと感じました。地域で暮らす人々の意識が少しずつでも変わっていけば、「全てプロにお任せ」をいいことに、特定の事業所の職員の皆さん(役所・社協・包括など)にばかり負担がかかってしまう現状が、少しでも改善されるのかもしれません。