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議会質問&会派取組

2014-03-10 14:33:00

《南海貝塚駅前及び旧寺内町周辺の活性化について》

 

◆松波謙太議員

 

 次に、質問番号9、南海貝塚駅前及び旧寺内町周辺の地域活性化についてお伺いいたします。

 

 市政運営方針の活力あふれる産業振興都市について述べられた中で、南海貝塚駅前及び旧寺内町周辺における未利用の町家などを活用し、ICT関連の起業家やベンチャー事業を誘致、支援、まちの活性化を図ることを目的としてICT町家事業を計画していくと方針を示されています。

 

 空き町家を利用していただくことは、虫食い状態になった旧寺内町の町並みの活性化につながると期待しております。

 

 この地区は借家率や木造の建物率が多く、若年層の流出も続いており、その結果、高齢化が他地域より進んでいます。

 

 起業家や事業者に誘致、支援することにより空き家対策ができれば、人が活動し、地域危険度も減少し、住みよいまちの形成も期待できます。

 

 本市としてICT関連の起業家やベンチャー事業者への誘致、支援によるICT町家事業計画を示しておられますが、具体的な計画の内容についてお伺いできるでしょうか。

 

 また、ICT関連だけでなく、さまざまな起業や事業を目指している若者に対して空き家や空き店舗の誘致や支援を広げることで、町の活性化につながると思われます。

 

 いかがお考えでしょうか。

 

 空き家、空き店舗を市が仲介することによって家主への信用度も高まり、空き家、空き店舗の利活用が図れるのではないでしょうか。

 

 

 

◎藤原龍男市長

 

 質問番号9のICT町家の具体的計画についてご答弁申し上げます。

 

 今般計画をいたしましたICT町家事業についてでございますが、ICT関連の事業に携わる起業家や事業者の皆さんなどを対象に、南海貝塚駅と旧貝塚寺内町周辺に点在する町家や空き店舗の利活用方策の一環として誘致、支援をしていこうとするものであります。

 

 このことによりまして、比較的若い世代の方々を中心に人の往来もふえることになり、まちの活性化を期待しているところであります。

 

 そのため、平成26年度予算案におきましては、まずこの事業にご理解いただいた上で、利活用に供していただける町家、空き店舗の調査をしようとするものであります。

 

 あわせて、ICT関連の誘致に伴う支援の具体的な方策及び対象とする事業の研究、検討を行い、先進事例などを踏まえて計画立案を行ってまいる考えであります。

 

 また、松波議員ご指摘のICT事業以外への支援についてでございますが、現時点で国では、商店街の活性化事業向けの補助制度を初め、さまざまな補助金制度を創設されております。

 

 それらを有効的に活用することによって、事業の実現に向けた支援に、これは商工会議所とともに具体に進めていく必要があろうかと、こう考えております。

 

 

 

 

 

《岸和田市貝塚市清掃施設組合旧清掃工場解体工事について》

 

◆松波謙太議員

 

 次に、質問番号10の岸和田市貝塚市清掃施設組合旧清掃工場解体工事についてお尋ねいたします。

 

 長い間地元の懸案事項でありました旧清掃工場の解体工事も始まりました。

 

 旧工場施設はグレーの飛散防止のシートに覆われ、今にも大型機器による解体工事に着手されようとしています。

 

 地元も成り行きを見守っているところであります。

 

 また、数回にわたり地元町会の会合や説明会などに赴き、丁重に説明され、疑問に親切に答え、地元の理解を得、不安感を和らげていただいたご努力に対し評価するものであります。

 

 地元の掲示板にはその日の仕事内容、また空気中のダイオキシン、騒音、振動の数値を毎日のように掲示するようにお願いいたしましたが、その件についてもきちんと進めていただいていることに感謝するものであります。

 

 さて、申し上げましたように解体工事が始まったところでありますが、これからどのように工程が進んでいくのか、お伺いいたします。

 

 また、土壌のサンプリング分析の公表はされるのか、されるのならどのようにされるのか、既存の建設物に付着するアスベストの対策はいかがでしょうか。工事車両の交通安全対策及び汚染物の運搬ルートの選択、工事関係者の安全確保等について、以前にもお伺いしたことと重複するところがございますが、まさに今問題になるであろうことに質問させていただきます。

 

 最後に、この跡地利用についても協議していただく必要があります。

 

 地元町会からの墓地としての要望の扱いはいかがされるのか、また、交通渋滞対策のバイパス道路建設の実現性はあるのでしょうか、お伺いいたします。

 

 

 

◎藤原龍男市長

 

 10番の岸和田市貝塚市清掃施設組合旧清掃工場解体工事の予定及び跡地利用についてご答弁申し上げます。

 

 この解体撤去工事につきましては、土地、建物の所有者であります岸和田市貝塚市清掃施設組合において、現在、計画どおり順調に進捗しているというふうに伺っております。

 

 また、地元の皆様方に対しましても、約1年6箇月前から町会役員の方々にまず説明に出向き、本年度に入ってからは工事日程などにつきまして町会の総会等においてご説明をさせていただきますとともに、回覧板でもお知らせを行っているところであります。

 

 工事着工前には、地元説明会として工事の工法などにつきましても詳しく説明をさせていただき、地元の皆様方のご理解とご協力のもと、工事を進めているというふうに聞いているところであります。

 

 なお、ご質問のアスベスト対策や工事車両の交通安全対策、汚染物の運搬などにつきましては、関係法令の遵守はもとより、今後も地元住民の方々への安全対策、環境対策に十分留意の上、工事を進めていく考えであるとも伺っているところであります。

 

 一方、ご質問の跡地利用につきましては、本市、岸和田市、岸和田市貝塚市清掃施設組合の3者による跡地検討会議で現在協議をされているところであります。

 

 ご質問いただきました墓地やバイパス道路建設につきましては、現在、さまざまな課題等がありますことから、この部分につきましては引き続き地元の皆さんと協議を重ねてまいる考えであります。

 

 

 

 

 

◆松波謙太議員

 

 この問題は2市清掃施設組合の問題であることは重々承知をしておりますが、しかしながら、場所は全て本市にありまして、問題意識も本市民の方が多いのは申し上げることもありません。

 

 跡地利用の問題も含めて本市側がイニシアチブを発揮される必要があると考えますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。

 

 

 

◎都市整備部長

 

 それから、松波議員ご質問の岸和田市貝塚市清掃施設組合の旧清掃工場の件でございますが、この件につきましては、ご指摘のとおり、旧工場の跡地も全部貝塚市にございます。

 

 それから周辺住民の方のご要望も数点あるかと認識しております。

 

 このようなことでございますので、本市が跡地検討会議の中でそういった住民の声を代弁できるような形でイニシアチブをとって今後進めてまいりたいと、このように考えております。

 

 

 

 

 

《地域コミュニティセンターの必要性について》

 

◆松波謙太議員

 

 次に、質問番号11、地域コミュニティセンターの必要性についてお尋ねいたします。

 

 今現在、各町会館や市内各小学校を拠点としたコミュニティー活動が地域ボランティアの方々の協力により運営されています。

 

 公民館による支援活動も行われ、地域にとって力強い後押しをしていただいております。

 

 しかしながら、市内各公民館のようにほとんど毎日のように開館されているものでもなく、月に数回、時間的にも二、三時間と決められた日時のみのオープンで、誰もがいつでも立ち寄り参加できるものではありません。

 

 また、地域に奉仕している団体であっても学校教育に関係のない団体であるならば、学校や町会館を利用したくてもできない現実が多々見受けられます。

 

 また、公民館の使用や参加はある程度小学校区で割り振られてはいるのですが、公民館までの距離的な問題が要因になり、高齢者にとっては移動の困難さがあります。

 

 小学生にとっても校区外への外出の制限等があります。

 

 本来、コミュニティーは小学校の通学圏で子どもの遊ぶ領域であり、住民が歩いて買い物をする生活圏であることが理想であります。

 

 市民の住んでいる区域により、公民館の利用格差が出ている事実に何らかの手だてを考えるべきと思われます。

 

 本市においても、少子高齢化や地域社会の希薄化による地域社会にさまざまな問題点の発生が今後予想されます。

 

 行政として、諸問題に対応する地域への支援体制が必要となり、地域力を巻き込んだ住民と行政の協働体制づくりが今後の課題であります。

 

 地域的問題点は各小学校地区単位で異なり、解決策もまた違ってきます。

 

 住民による問題提起と解決に向けた行政の連携が重要であると考えます。

 

 文化、教育、福祉、防災と地域社会のさまざまな問題点をある程度地域に任せる、行政施策の観点から小学校区単位でのコミュニティーセンターの必要性が高まっています。

 

 また、今後予測される大きな自然災害に対処できる地域のきずなづくりや地域住民の居場所づくり、まちをよくしようと頑張っている人たちの出番づくりにも必要であると考えます。

 

 住民参加によるコミュニティーまちづくりには住民の力、ボランティアの力が欠かせないものでありますが、地域を思い活動している方々との力の合流も考えるべきではないでしょうか。

 

 ある情報番組での調査アンケートですが、定年後ボランティアに参加したいと考えている方が58%、その中で参加されている方が27%と高い関心度を示しています。

 

 地域拠点のコミュニティーセンターがあってこそ、少しのぞいてみようか、入ってみようかと思うのが本音ではないでしょうか。

 

 今、校区単位では福祉ボランティアを含む地域に奉仕している各種団体の方々から、地域のコミュニティーセンターの要望も高まってきています。

 

 活動内容が違っても、地域をよくしたいさまざまな団体と協力し合い、我がまちを住みよいまちにしたいと誰もが願っています。

 

 地域自身がコミュニティーセンターを望んでいるならば、本市として施設の借り上げも視野に入れ検討していくことも考えるべきかと思われます。

 

 本市としてのお考えをお尋ねいたします。

 

 以上で私の新政クラブ代表質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

 

 

 

◎西敏明教育長

 

 地域コミュニティセンターの必要性についてお答え申し上げます。

 

 現在、公民館におきましては、3館体制による連携を図りながら、施設内での取組みにとどまらず、広く市民や地域に向けた出前事業の取組みとして、子育て、健康、防災に関する講座や出前寄席など、地域の町会館や学校施設等を会場として事業展開をしているところでございます。

 

 市政運営方針で藤原市長が述べておられますように、人と人のつながりや地域力向上など、地域コミュニティーの重要性については十分認識しております。

 

 現在のところ校区単位でのコミュニティー施設の計画や構想はございませんが、松波議員からのご提案がありました施設の借上げなどによる活用につきましては、それぞれの地域における利用可能な施設の有無やその管理体制等について今後研究してまいりたい、そのように考えております。