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議会質問&会派取組

2016-12-01 10:38:00

≪旧清掃工場跡利用計画について≫


◆阪口芳弘議員

 議長のお許しをいただきましたので、通告順に従いまして質問をさせていただきます。


 161201114010-583f8d8a19085_l.jpgまず、旧清掃工場跡地利用計画について質問させていただきます。


 この問題については、平成26年8月に開催された第2回岸和田市貝塚市清掃施設組合議会定例会の私に対する答弁の中で、この跡地利用計画についての要望等はその該当する市の行政担当が窓口であり、その意見、要望等を市の意見として、跡地検討会議に提出されるものであります。と答弁されておられますので、それに従い本定例会で質問させていただきます。

 旧清掃工場は、約5億円の巨費を投じ、平成27年3月に完全に撤去されました。地元の市民からも、不気味なものがなくなった、きれいになった、地震や老朽化で倒壊する心配がなくなった、大量のカラスなどがいなくなったなど、評価する声が圧倒的であります。

 以前からの質問の中で、地元の墓地利用であるとか、あるいは渋滞緩和の道路建設の可能性もお伺いいたしておりますが、どれも土壌汚染等の問題があり、実現性は非常に厳しいものであると認識いたしておるところであります。

 要するに、人が中に入り長時間滞在することには適さないというわけであります。

 この土地の利用方法の選択肢は、限られていると思っております。


 そこで、本年3月の代表質問でも触れさせていただきましたが、太陽光発電システムを設置されてはとお伺いをさせていただきました。

 「市が投資するよりも民間活力を利用していきたい」というふうに答弁されております。


 その後の跡地検討委員会で、どのような会議をされたのか、またその会議内容についてお伺いいたします。

 

◎総務市民部長

 旧清掃工場跡地の利用につきましては、岸和田市、貝塚市及び岸和田市貝塚市清掃施設組合の3者で跡地検討会議というのを設置いたしまして、平成20年6月からこれまで会議を重ねて、検討をいたしてまいりましたが、現在のところ具体的な利用方針は出せていないという状況でございます。


 平成28年3月に開催した会議において、貝塚市の担当課からソーラー発電というか、それの利用というご意見もあるということを申し述べましたが、会議の議題というところまでは至らずに、その会議の結果として今後は岸和田市及び貝塚市がそれぞれにおいて、具体的な利用方針の提案がある場合に開催することという形になりまして、その後今日まで開催には至っていない状況でございます。 以上でございます。

 

 

◆阪口芳弘議員

 ということは、本市として跡地検討会議に意見としては出されていないと考えたらいいですか。

 

◎総務市民部長

 現状では、貝塚市の明確な意見という形での提案等は行っていないという状況でございます。以上でございます。

 

 

◆阪口芳弘議員

 この土地にソーラーパネルを設置するということに妨げになる法律とかいうのは存在するのでしょうか。

 波多野副市長その辺よくご存じだと思うので、いかがでしょうか。

 

◎波多野真樹副市長

 ソーラーパネルを設置することにつきましては、そのエリア自体にいわゆる一般の人の立入りがないということもありますので、そういう意味では当該土地の利用の一つとしての選択肢の一つとしては、あり得ると思いますが、市自身がソーラーパネル事業をやるということはありませんので、誰かやりたいというご提案があれば、お話は聞かせていただきたいというように思いますけれども。以上です。

 

 

◆阪口芳弘議員

 そういった法律はないというふうに考えたらいいですね。妨げになる法律はないと思ったらいいですか。

 

◎波多野真樹副市長

 答弁申し上げます。

 土壌汚染対策に関する法規制、当然、これは出てきます。これがクリアできるかどうかということかと思います。

 

 

◆阪口芳弘議員

 はい、わかりました。

 それで、ソーラー発電について今、波多野副市長が答えていただいたように、民間の対象になるか調べてみました。代表質問でも申し上げておりますが、設置費用が大体1万平方メートルとしまして、1億8,000万円程度。


 半分になれば当然半分になります。


 3分の1になれば当然3分の1になります。要するに、規模によって変わるわけですが、全面敷き詰めると1億8,000万円ぐらい。年間の推定発電量が約51万キロワット、当然3分の1になれば、3分の1、2分の1になれば2分の1です。そして、年間の売電価格が大体1,250万円、大体月100万円ぐらいになるというふうに言われています。


 CO2の削減は約245トン。本市にはソーラーパネルの関連企業もございますし、今いろいろ困難な問題があると思うのですが、もう民間活力を利用するということですので、ぜひ検討していただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。

 

◎藤原龍男市長

 この土地は、清掃工場所有の土地であり、正直言うたら岸和田市も貝塚市も財政的に余り芳しくないので、どっちかは売ってくれて財政に寄与せえへんやろうか、できたら貝塚市で買うてくれへんやろうかという思いも岸和田市は持っているわけです。


 うちもそんなもの買う気はないし、必要もないのですが、岸和田市はどうや言うても、いや、それは貝塚市の中にあるやないかいと、こう言うているわけです。


 だから、現実的に前に向いて進むのは難しいと思うのですが、阪口芳弘議員がおっしゃっているように、ここにやりたいよというもしお知り合いがいてたら、俎上にのることは可能やと思います。


 ただ、貝塚市が積極的にこの地でソーラー発電事業をやる人はいませんかという取組みをしたときに、じゃ貝塚市さんよろしくと言われる可能性もなきにしもあらずなので、できましたら阪口芳弘議員のほうで、お知り合いの業者を紹介していただいたら、こういう事業所から申入れがあるので、検討してくれませんかと言って岸貝清掃施設組合には申入れが可能かなと、このように思います。

 

 

◆阪口芳弘議員 

 知らんこともないので、検討してみますが。

 民間企業を誘致する場合でしたら、土地を貸す方法ですよね。

 当然、相当安い金額でないと乗ってこないと思いますが、あるいは売電の一部を市の清掃施設の収入とするというような方法もあるのかなということで、検討に値すると思いますので、その辺、今、答弁いただきましたが、固定買取価格が今、下がってきているとか、あるいはそれが終了するとかいう話を聞いていますが、本市としてそれはもう全然する気がないとおっしゃるので、質問をしても仕方ないかもしれませんが、一度採算ベースに合うかどうかということを私聞こうと思っていたのですが、それはもう民間でやってくれということなので、民間で考えてみてもいいかなと思うんですけれども。


 それならば、ソーラー発電以外に何か代替案といいますか、この地を永久にそのまま置いておくというのは、私はもういかがなものかと思っています。


 今申し上げたようにいろんな問題があって、それが前に行くことがないだろうと、今まで私が質問してきたものについてはですよ、その代替案があればお示しいただきたいのですが。

 

◎藤原龍男市長

 実は、今まで国の補助金をもらえるならこういう施設はどうか、いろんなことを岸貝両者で議論をしてきた経緯があり、今の岸和田市の市長とも、今向こうが管理者なので、どうでしょうねとこう言っても、そやなあと、お互いこういう感じなので、一度もう時期も時期なので、突っ込んだ話ができるかどうかは別にして、岸和田市がどのような考えをしているのか、これはトップ同士で話をしないと前へ進まないと思いますので、ただ岸和田市はそれを買いますわとは絶対言わないと思います。


 じゃ、貝塚市もそれを買いましょうかということは言うわけにはいきません。


 言って、公園にしますや何だかんだということになりましょうが、だから活用するとなると、貝塚市があの土地を岸貝清掃施設組合から買い上げて、公園にするか何かに活用するかですね。


 それか民間の事業者に来ていただいて、その土地を買い上げていただいて、何かに活用するかとかいろんな方策があると思うのですが、一度向こうのトップの方と時期を見て2人で一回話をしてみますわ。どのようなことをお考えなのか、正直ね、これは大変難しいと。


 もう私も難しいと思います。

 

 

≪ネーミングライツの導入について≫

◆阪口芳弘議員

 難しいのは重々承知しておりまして、これ2市清掃工場の土地ということが一番の問題点であるし、といっても今、藤原市長おっしゃっているように岸和田市が貝塚市の土地をどうのこうのすることもまずないでしょうし、やっぱりこれは何といっても貝塚市の土地ですので、やはり貝塚市がイニシアチブをとって動いていくしかもうないと思います。


 そう言うて、この土地をずっと永久にこのまま放置と言うたらまた市長に叱られたらいけませんが、放っておくというのはどう考えてももったいないように思うんです。


 それで、民間企業も含めてぜひ検討していただけないのでしょうかということですが、この間の11月4日付の新聞報道にもパリ協定という話が出ていましたし、94箇国の地域が協定してCO2の削減に取り組むと、地球温暖化の防止をしようということが世界的になっているので、ソーラー発電、実際問題としていろんな角度、私も考えましたが、ソーラー発電ぐらいしか思いつかないので、今ずっと提案させていただいているのですが、また妙案があれば教えていただきたいと思います。


 次に、ネーミングライツについて質問させていただきます。


 第二次貝塚新生プランの中で、新たな歳入の確保、市有施設のネーミングライツによる歳入確保というふうに書かれております。


 代表質問でも触れさせていただいていますが、来年度から導入されるということでございますが、どのような施設からネーミングライツをされようとしておるのか、またその進捗状況についてお伺いいたします。

 

◎都市政策部長

 まずは、市立総合体育館とコスモスシアターのネーミングライツについて公募を実施することとしており、現在、貝塚市有料広告の掲載に関する要綱の一部改正とネーミングライツ実施要領の制定作業を進めております。 以上です。

 

 

◆阪口芳弘議員

 それを民間の方にネーミングライツということですから、命名権を利用していただくということになるわけですけれども、周知とかあるいは期間といいますか、時期、その辺はいかがでしょう。

 

◎都市政策部長

 今年度内にホームページや広報等を通じて公募を行いたいと考えております。 以上です。

 

 

◆阪口芳弘議員 

 ネーミングライツの導入は、目新しさもあり、各自治体で盛んに行われてまいりました。最近では、うまく事が運ばないというようなことも出てきているようです。


 大都市の施設ほど利用者が多く、地方都市の施設は広告効果が低いということで、また地元の企業も限られているというようなこともあって、なかなか進んでいかないところもあるようです。


 そのためにも、他市、近隣よりも早く、早期に対応していただくことが非常に大事なのかなと思いますが、その辺いかがでしょうか。

 

◎都市政策部長

 阪口芳弘議員のおっしゃるとおりで、早急に作業を進めてまいりたいと考えております。

 

 

◆阪口芳弘議員

 ネーミングライツは、自治体にとっても企業にとってもウイン・ウインという関係であると言われております。


 そのため、他市のスポンサー企業の誘致も見られるわけですが、市内業者がスポンサーになることが優先されるべきではないか。


 やはり市民は地元企業へのこだわりがあるように思いますが、その辺いかがでしょうか。

 

◎都市政策部長

 本市といたしましては、市内市外にかかわらず広く公募していきたいと考えておりますが、提示される条件が同じであれば市内企業を優先する等の一定の配慮は検討してまいりたいと考えております。

 

 

◆阪口芳弘議員

 ありがとうございます。


 道路のネーミングライツについてお伺いさせていただきたいと思います。


 ある市がアンケート調査を実施いたしましたところ、道路への通称名を導入するということに、賛成される市民が非常に多いというふうに聞いております。


 ネーミングライツの契約金を道路の維持管理や新たな道路サービスに充てることは、市民も企業も賛意を示しているというふうに考えています。


 考えてみれば、道路名というのは非常に分かりにくい。ほとんど名前がついていないと言っても過言ではない。実は名前はついていまして、私の地元でいうとあれなんですが、海塚の五差路から一方通行へ抜けて半田に上がっていく道が、これ海塚半田線と言われているそうです。地元の人で海塚半田線を通ってねと言う人は、まずいません。


 それで、ネーミングライツとひっかけるというわけではないんですが、藤原市長にご尽力いただいた、日本生命保険相互会社の野球部が来たとか、あるいは株式会社くらコーポレーションが来てくれたとか発展してきているのですが、例えばニッセイ通りとかそういった名前をつけていただいて、企業にもいいし、当然収入も入ってくるし。


 もう一つ大事なことは、道路に名前があるということは、非常に市民にとってもわかりやすい、一つずつに名前ついていたら、どこ行くときにあの道通ってねではなくて、ニッセイ通りを通ってと。


 それで看板も設置していくというようなことを考えてはいかがでしょうか。

 

◎都市政策部長

 現時点では文化施設、スポーツ施設を中心にネーミングライツを実施していくこととしておりますが、一定の成果が得られましたら、今後対象の拡大についても検討してまいりたいと考えております。

 

 

◆阪口芳弘議員

 発展している市とか、あるいは市の道路には古くから名称がついていまして、歴史のあるまちはほとんど名前がついているというところが多いのですが、歴史は今考えてみれば始まったばかりという考え方もできます。将来まだまだ続きます。


 なので、我々がそういったことを考えて、将来にそれを残していくということも非常に大事なのかなと思います。


 また、ネーミングライツは逼迫する地方行政の中で、新たな収入を生み出して、大変有効でありますし、発想次第でさまざまな事例に導入することができます。


 ネーミングライツで発想次第でさまざまなことに対応できると思います。


 それで、柔軟な発想をもって取り進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎波多野真樹副市長

 ご指名ですので、ご答弁申し上げます。


 今、信野部長からも申し上げましたとおり、まずはそういうスポットスポットの施設から着手をしていきたいと考えております。


 あと、道路につきましては、我々でネーミングライツできますのが、当然、市道になってきます。


 国道26号とか主要地方道大阪和泉泉南線とか無理ですので、そういう意味では何かこうシンボリックな道路を整備するときには、今ご提案いただいたようなことも検討しながら進めていきたいと思います。 以上です。

 

 

≪公共下水道整備について≫ 


◆阪口芳弘議員

 わかりました。


 続いて、次の質問に移らせていただきます。本市の公共下水道整備について質問させていただきます。


 本市は、平成元年から公共下水の供用を始め、現在に至っているわけですが、現在、重点的に進めている地域があればお教えください。

 

◎上下水道部長

 お答えいたします。


 現在、久保、半田、新井、王子、地蔵堂、石才、麻生中、そして三ツ松の各地区で重点的に整備を進めております。 以上です。

 

 

◆阪口芳弘議員

 私が調べさせていただいたところ、平成22年に51.9%、毎年1.5%ずつぐらいふえているわけですが、平成27年度はわかりますよね。平成27年度の汚水人口普及率をお教えください。

 

◎上下水道部長

 平成27年度末の汚水人口普及率でございますが、59.9%となっております。

 

 

◆阪口芳弘議員
 当然、将来的には100%を目指すところでございますが、平成元年度から平成27年度で60%ぐらいとおっしゃいましたが、来年ざっと27年かかって59.9%ですか、ということですね。


 すると、このままでいくと、あと20年ぐらいで完成すると思うのですが、その中にはこれから難しい箇所がどんどん出てくる可能性が高いですよね。


 どちらかといえば、今まではやりやすいところと言うと語弊あるかもしれませんが、しておられるようですね。


 これから難しいところが完了するのに大体何年ぐらいをめどに思っておられるのかお伺いします。

 

◎上下水道部長

 現在、汚水人口普及率につきましては、年間約1.5%上昇を目指して事業を進めております。


 市街化区域につきましては、今のペースでの上昇は見込めますが、おおむね市街化区域が完了した際には人口密度の低い調整区域の整備となりますことから、年間上昇率はかなり低下するものと考えております。 以上です。

 

 

◆阪口芳弘議員 

 恐らく非常に難しいことが起こっていくだろうと思いますが、できるだけ早くしていただきたいと要望だけ申しておきます。


 次に、計画決定がされていないところというのもあると思いますが、計画そのものがないところはございますか。

 

◎上下水道部長

 公共下水道の全体計画区域外の区域としましては、蕎原、大川、秬谷、そして木積の一部がございます。

 

 

◆阪口芳弘議員

 結局その地域には下水管が行かないというか、計画そのものがないということですが、その地域は将来的にどういうふうに考えておられるのでしょうか。

 

◎上下水道部長

 この区域につきましては、公共下水道の整備は行いませんので、浄化槽の設置等で対応していただくということになると思います。

 

 

◆阪口芳弘議員

 将来的にもないということですが、合併浄化槽とかにするほうが経済的にもいいのかなということで理解してよろしいでしょうか。

 

◎藤原龍男市長

 どの地域を下水道の対象区域にするかというのは、国との協議がありまして、国が多分この辺に入れるということは方針として難しいと思います。


 実は、流域下水道の組合というのがあって、堺市から岬町までの市長町長で皆入っているんです。


 けれども、私が今その組合の長をやっていまして、先日、国土交通省の担当部長、担当局長、自民党の名前忘れましたが政務官の先生とかに直接何とかできないものかとお話をしてきました。


 国の方針は多分変わらないので、公共下水道と浄化槽の設置で100%を目指してくれと、こういう話がありました。


 今、下水道の予算はどうなっているのかというと、平成元年からスタートしてまだ、それでももう古いところが出てきているんですよ。


 全国的には施設の改修するところの予算がもう山のように、最初掘るんやったら、ざーっと掘っていったらいいんですが、今度は今使用中のものを維持補修していくというと、同じような掘ったのとほぼ変わらないぐらいの予算が要るということで、私も今回お願いに行ったのは、うちの場合は新設の工事費をふやしてくれと、こう言っているんですが、先進の堺市とかはやっぱり維持補修、大阪市も維持補修のことを言っていました。


 だから、国が公共事業そのもののパイが小さくなってきている中にあって、下水道の交付金自身がパイが小さくなっているんです。


 うちは、幸いにして、相当額を波多野副市長の努力もあったりして100%近い交付金をいただいているので、まだ前へ進めといっていますが、これからやっぱり私が国に行った感じでは、公共下水道と浄化槽をうまく組み合わせて水洗化率を上げていってくれと、もう直接向こうの部長なんかは私に話をされていました。

 

 

◆阪口芳弘議員

 よくわかりました。


 貝塚市の場合は、新設しながらまた同時に改修もしながらで、結構大変なことが起こっていくのかなと思いますが、次の質問に移らせていただきます。


 難工事と思われるところに、府道東貝塚停車場線の埋設があります。


 この工事は平成23年度から始まっておりまして、今6年が経過しようといたしておりますが、現在の進捗状況をお伺いします。


◎上下水道部長

 半田地区内の府道東貝塚停車場線につきましては、道路幅員が狭く、また地下埋設物も多いことから、施工に時間がかかりましたが、JR東貝塚駅から主要地方道大阪和泉泉南線に向かって平成23年度より順次整備を行い、平成28年度末には当該府道の汚水管布設が完了する予定でございます。

 


◆阪口芳弘議員 

 6年かかってやっとここまで来ましたということですが、その工事が完了しますと、半田2丁目、このたび2丁目になったところ、また将来4丁目になるところに進んでいくわけですね。


 そのところの、大阪府道東貝塚停車場線から津田川のほうに行くわけですが、これは事業認可はもう取得されているのでしょうか。

 

◎上下水道部長

 当該区域の事業認可でございますが、現在大阪府と協議中でございますが、平成29年5月ごろまでには取得の見込みでございます。

 

 

◆阪口芳弘議員 

 ご存じだと思いますが、府道東貝塚停車場線のほうが高い位置にありまして、どんどん北へ行くほど土地が下がっている。

 これはもうそのとおりなんですが、そう考えると当然水は高いところから低いところへ流れていくのは当たり前なので、相当難工事になると思います。


 どのような工事になるのかお伺いいたします。

 

◎上下水道部長

 当該区域の地形につきましては、府道東貝塚停車線から津田川に向かいまして、おっしゃるとおりぐっと下がっております。


 最下部にマンホールポンプを設置し、圧送管による整備を行う計画でございます。

 

 

◆阪口芳弘議員

 相当難しいというか、距離も相当長いですし、またたくさんの人々が住んでおられるので、非常に大きな工事になると思います。


 先ほど藤原市長がおっしゃっていた北部処理区に流してしまうほうがやりやすいのかなと私勝手に思っているんですが、これにするにはいろんな難しい問題もあると思うのですが、この辺についてどうお考えでしょうか。

 

◎上下水道部長

 当該区域につきましては、南大阪湾岸中部処理区域に位置づけされておりまして、処理区を変更するには南大阪湾岸流域下水道計画自体を変更しなければなりません。


 そのためにはすべての関係市町の了解を得る必要があるなど、手続きは相当困難となります。


 さらに、津田川の下に幹線下水道を施工することとなりまして、多額の工事費が必要となるなど経済的にも不利と考えております。

 

 

◆阪口芳弘議員

 ありがとうございます。


 経済的なものとかいろいろ難しい問題があるようですので、今のままのほうがよろしいのかなということが理解できました。


 当該地区の道路の南北に2本の道路、これは市道認定されておりまして、要するに府道のほうから津田川のほうに大きいことはないですが、2本の車道というか車が行き来できるぐらいの道路があります。


 その道路は市道認定されております。


 ところが、東西に走る道路は市道認定されていないんですね。


 そして、里道やら水路敷やら私道が大変多く存在しております。


 そのため、地権者からの承諾書の取得、地権者がざっと私が考えているだけで60人ぐらいおられると思うのですが、これ一応取得しないと前に進めないということになると思いますが、この辺どのように考えておられるでしょうか。

 

◎上下水道部長

 当該区域の南北に走る2路線の市道認定道路、それに接続する東西4路線ございますが、これにつきましては、里道、水路敷となっておりまして、施工にあたりましては、近接地権者から承諾書の取得が必要となります。


 現時点で約80名の地権者の承諾が必要でございます。


 また、そこから私道につきましては、施工に必要な条件を満たした上で申請が必要となります。


 今後も調査を進めてまいりますが、さらに多数の地権者の承諾が必要になるものと考えております。

 

 

◆阪口芳弘議員

 私の予想よりも大変多い方が存在されて驚いておるところですが、約80人の承諾書をとらないと、基本的には前に進めることができないと思うのですが、予想で大変な作業になると思いますが、どのぐらいの期間でやられるおつもりでしょうか。

 

◎上下水道部長

 当該区域の下水道整備につきましては、まず市道認定路線より行っていく予定をしております。


 里道、水路敷につきましては、施工が可能になった時点で該当する地権者に説明を行いまして、承諾書が取得できたところから順次整備を行っていく予定でございます。


 また、私道につきましても同様に施工が可能となった時点で地権者に説明を行い、要件が整ったところより順次施工を行っていく予定でございます。


 いずれにしましても、承諾書の取得等のめどが立っていないため、施工の時期につきましては、明言できませんが、市道認定路線の一部につきましては、平成31年度を目標に工事に着手できるよう進めたいと考えております。

 

 

◆阪口芳弘議員

 わかりました。


 市道認定しているところから進めていただいて、あと承諾書が完了次第できるところからやっていくと理解してよろしいでしょうか。

 

◎上下水道部長

 阪口芳弘議員おっしゃるとおり、頑張っていきたいと思います。

 

 

◆阪口芳弘議員

 大変な作業になると思います。


 そして、この問題は10年前に私が質問したときには、まだ許可というか申請さえなかった。


 そのときの答弁でここまで進んできたのですが、もう既に私が質問してから10年が経過しまして、ここからまだ大分かかるとなると、そのころに依頼されてきた方がもうだんだん高齢化してしまって、ここから先にまだ10年となると、当然さらに高齢になります。


 もちろん若い人もたくさん住んでおられるので、それはそれでいいのですが、やはり最終的に早くしていただくことをお願い申し上げまして、質問を終わります。


 ありがとうございました。