Welcome

議会質問&会派取組

2016-02-04 10:15:00

 

PDFファイルはこちら

 pdf 2016.2.2~4愛知県田原市・蒲郡市・みよし市視察報告書.pdf (0.52MB)

 

 

報告1 愛知県田原市「健康マイレージ」について

 実施日 平成28年2月2日


 

 平成28年2月2日午後1時30分頃、愛知県田原市田原町南番場30番地1の田原市役所へ到着。


 P1050594.JPG田原市議会事務局議事課主任の牧野直弘氏のお出迎えを受け、同市議会事務局長の渡邊澄子氏より歓迎のご挨拶をいただきました。


 田原市健康福祉部健康課長の本多剛晴氏、同主幹の藤井信代氏、同副主幹(保健師)の廣田直子氏より「健康マイレージ」の取組みについてご説明いただきました。


 田原市では、市の強みを生かした健康づくりをテーマに取り組みが進められてきました。特に農水産物を生かした健康づくりや、郷土料理を活用した食育も取組まれています。


 「人のつながり、地域の絆で健康増進につなげる」を意識しながら、少子高齢化が進む市で子どもを通じた受信勧奨にも取り組まれています。


 学校教育の中で「がん予防教育」などに取り組み「おうちの人に検診をうけてね」と伝えてもらうように仕向けたりもしているそうです。


img048.jpg さらに食生活改善推進員さんにも協力をいただき楽しみながら健康に関心を持ってもらう健康まつりや親子教室などにも取り組まれています。


 健康課のみの取組み(縦割り)でなしに、スポーツ課や農林課、教育委員会など横のつながりを強め取り組まれてもいます。


 そんな中、平成25年7月にはWHO(世界保健機関)健康都市連合に加盟し、市民・団体・地域との協働により健康都市を推進することになりました。


 田原市民の意識調査では「幸せでいるための重要事項は健康である」と答えた方が74.3%あります。

img049.jpg
 一方で健康に対して無関心層への働きかけとして「たはら健康マイレージを使って楽しみながら健康づくり」に取り組み始めたのです。


 その取り組みによって「思わずやってみよう」と思わせる仕組みを考え“楽しい”“お得”“健康になる”の観点で取り組まれました。


 まずは、自分で何か目標を決めて(小さな目標でも可)4週続ける事を目標に達成するとポイントが加算されます。


 二つ目にどんな形でも検診を受信するとポイントが加算されます。

img050.jpg
 三つ目に健康講座、食育活動なに参加するとポイントが加算されます。またポイント対象イベントに参加するとポイントが加算されます。


 四つ目に市内の公共施設を利用するとポイントが加算され、100ポイントたまると田原市商工会、渥美商工会の商品券(500円)と交換することができます。


 さらに達成者の中から抽選でホテル宿泊券や野菜ギフト、お肉ギフト等記念品が当たるとの事でした。


img051.jpg この取り組みは①健康づくりに取り組み習慣を身に着ける②楽しみながら健康になる③誘い合ってマイレージに参加することで受診率を上げる④イベント参加により地域が活性化する事を目標としています。


 一通りの説明を受けた後意見交換を行いました。


 意見交換では・・・


 ①市民への周知についてはまだまだ広がりを見せていない。今年度は全戸配布を行い、家族そろっての参加を目指したい。また校区で取り組まれている市民祭りなどへ積極的な関わりでつなげたい


 ②小学生以上を対象としている経緯については、「子どもを巻き込むことにより無関心の親も動きやすいかも」という発想で行った。


 ③受診率の低い男性へのアプローチは「家族総出」を合言葉にして取り組んでいる。(男性参加者の大半は家族に誘われて)


 ④受けたい講座がないという意見は多い。参加しやすい工夫は必要である。


 ⑤目標は1000人。

など課題などもご説明いただきました。


 貝塚市でも“楽しい”“お得”“健康になる”をテーマに、さらに縦割りから横の繋がりを模索する事も大切だと思います。 

 

 

 

報告2 愛知県蒲郡市「空き家適正管理条例」について

 実施日 平成28年2月3日


 

 平成28年2月3日午前10時頃、愛知県蒲郡市旭町17-1の蒲郡市役所へ到着。


 蒲郡市議会事務局係長古田和江氏のお出迎えを受け、同市議会総務委員長の牧野泰広氏より歓迎のご挨拶をいただきました。


P1050612.JPG 蒲郡市の交通防犯課長の藤川弘行氏、、同課長補佐の竹下暁氏、同課足立昌平氏より「蒲郡市空き家適正管理条例」についてご説明いただきました。


 蒲郡市では西浦地区で数件の危険な空き家が発生し平成24年9月の台風でトタンなどが飛ぶ被害が発生し切迫した状況となりました。


 そこで同年10月に48の自治会へ協力要請を行い、危険な建物の把握につとめ78件の空き家(当時)の実態がつかめました。


 そんな中で条例制定し取組みがスタートしました。


 我々新政クラブが中心となって制定した貝塚市の条例との違いは、第9条で「緊急安全措置」を明記している事です。


 指導や命令になるまでに「切迫している」と認められたときは、危険な状態を回避するために必要最低限度の措置を取ることができるとあります。


P1050618.JPG 既に制定後2件が対象となり取り組みは進んでいます。


 また、自治会の協力のもと平成26年度には144件の対象を確認しており、解決に向けた姿勢を示しています。


 特に空き家になる前に相談と対応が重要であり常にアンテナを張って状況把握に努めているとの事でした。


 一通りの説明の後、意見交換を行いました。蒲郡市・貝塚市それぞれの取組みの違い、共通部分を話し合い、よりよい条例となるように交流しました。


 実態把握については幾度となく議会質問させていただいていますが、今後もその方策について検討していきたいと考えています。


 

 

報告3 愛知県みよし市「認知症サポーター」について

 実施日 平成28年2月4日


 

 平成28年2月4日午前10時頃、愛知県みよし市三好町小坂50のみよし市役所へ到着。


P1050623.JPG みよし市議会事務局次長の久野秀夫氏のお出迎えを受け、同市議会議長の近藤鋓男氏より歓迎のご挨拶をいただきました。


 みよし市健康福祉部次長の小野田朗氏、同高齢福祉課副主幹の岡田高行氏、同認知症地域支援推進委員の近藤隆彦氏より「認知症サポーター」についてご説明いただきました。


 みよし市では小・中・高校の授業で「認知症サポーター養成」を行っており、その成果などについてご説明いただきました。


 前市長の公約でサポーターを増やし安全安心のまちづくりにつなげたいとの思いから出発したとの事です。


 現在では市内の小学5年生を対象に養成講座(授業)を行い、家庭や地域での「気づき」につながっているとの事。


 中学・高校では希望制を取っているのですが小学校で勉強した事の復讐なんかも行えているという事が成果として挙げられていました。


 また、市内の企業の研修にも位置づけていただける所があったり、市役所職員全員が研修を受けたり、議会独自で「養成講座」を開催し、議員全員(改選前)が講座を修了しているとの事でした。


 訪れた2月4日の朝刊にみよし市が全国表彰された記事が掲載されており、「サポーターが高齢者上まわる」と成果が表れているとの事でした。


 高齢化が進む中で、子どもから大人まで色んな人が繋がり、見守る体制を目指していきたいとの事でした。


 以上一通りの説明を受け、質疑・意見交換など行いました。


 当初学校現場では反対もあったがやってみて良かったという意見。子どもが家庭で親に指摘する事例や、高校生がコンビニ前で救援する事例なども出てきた。


 企業研修の一環に位置付けていただき、社会全体で見守る事も少しではあるが進んできていると思うという成果も出されました。


 一方で継続した研修や市民の参加が停滞気味という事もあり一層の市民啓発が課題であり解決に向けて取り組まれているとの事でした。