講師(宗夜)ブログ

2024-04-07 11:38:00

●逆勝手濃茶・茶筅荘

本日の生徒さまのお稽古は、まず全員で貴人濃茶を行い、その後に宗嘉先生組と工藤組の二手に別れて行いました。

工藤組は、上級生徒さまによる逆勝手濃茶と、初級生徒さまによる茶筅荘でした。

 

逆勝手のお稽古、楽しいですよねー。

ややこしいけれども。

こういうちょっと複雑なお稽古をも心から楽しんでくださって本当に嬉しいです。

『あれ?あれ?』

と言いながら、お客様も巻き込んで笑顔になり、ほっこりします。

 

『逆勝手だから全部が逆かと思っていたら、そういう訳でもないんですね。』

大抵の方がこのように仰います。

私自身も同じことを思いました。

きっとお点前が考案された当初も、このような会話が交わされたのだろうなぁと思います。

亭主もお客様も共に同じ気持ちになって、ほっこりするために複雑にしたように思うのです。

 

子どもが小学生のころ、ゲームをしに友達がよく集まりました。

スーパーマリオ、マリオカート、Wiiなど、ワイワイと楽しんでいました。

大いに盛り上がる瞬間が、もうちょっとクリアできそうなところで惜しくも失敗した時。

『あ゛ーーー!』

『Oh!Noooooo!』

ドッと笑いが起き、みんなで転げ回って喜び、ゲームの当事者も残念がって、それでも笑顔でお菓子を掻き込みます。

あの瞬間の空気は、側で見ていても羨ましいほど温かくて楽しそうでした。

失敗してもムキになったり、ヤケになったりしないし、それを責めないし、ただただ皆んなで心から笑っていました。

 

当時の子供たちと同じ温かさを本日も感じました。

その後に、初級生徒さまによる茶筅荘。

このお点前も、いつもと違うちょっと面白いところがあります。

総礼の後に、お客様から亭主に問い掛けがあります。

『お茶筅荘とお見受けいたしましたが、どちらに御由緒が?』

『水指に由緒がございます。』

『それでは後ほど拝見しとうございます。』

『かしこまりました。』

 

そしてお道具拝見の時に、水指を水屋に一旦引き、清めて晒しに巻いてお客様にお持ちします。

『あー、ここで出てくるんですかぁ。一体いつ出すのかと思いましたよ。』

と、お客様。

初級の生徒さまも初めての作法にびっくり😳

そしてお客様役も体験していただきました。

水指をコロコロと回して360度見ていただきました。

『そうだった、そうだった😀』

上級生徒さまも懐かしがりながら楽しんでくださいました。

 

よし庵では、さまざまな階級の生徒さまが一緒の空間でお稽古をいたします。

そうすることで新しい発見があったり、心の交流が深まったりしていき、人としての成長に繋がると考えています。

人としての成長の一つに『競わない強さ』があるように思います。

この強さを持つ生徒さまは天井知らずで、どこまでも上手になられます。

『道』がつく文化では、目の前の相手と競っても意味がありません。

競う相手を必要としないから強いのです。

上手な人同士は競いません。

その代わりに認め合います。

認め合えた時に、また新しい扉が開き、才能が開花していきます。

あなたのお花、とても綺麗ね。

ありがとう、あなたのお花も綺麗よ。

そんな空気に包まれた、春爛漫を感じたお稽古でした🌸🌸�

2024-03-29 08:56:00

●廻り炭之式・無言投げ込み花月

3/27(水) よし庵にて花月会が催されました。

科目は下記の通りです。

。。。。。。。。

・廻り炭之式

・無言投げ込み花月

。。。。。。。。

 

宗嘉先生も、工藤も、この日をとても楽しみにしておりました😊🎵

生徒さまと共に廻り炭之式を行うのは今回が初めてなのです。

しかも生徒さまから『廻り炭をやりたい!』というリクエストをいただきこの日を迎えたのでした。なんと頼もしい!

皆さま、炭台の上のたくさんのお炭を見て、まずびっくり😳

『こんなにたくさんのお炭見たことないわ』

 

最初に主菓子をみんなで味わいます。

柔らかい生地の美味しい大福。

春の気分を満喫🥰

 

その後、折据を回します。

・・・緊張の一瞬・・・

『月🌙』

『………花🌸』

消え入るような小さな声が聞こえてきました。

花さん、動揺で目が泳いでいらっしゃいます。

廻り炭之式では、花(ご亭主)のお仕事がたくさあるのです💦

(ふぅ…………)

その他の皆さまより、思わず漏れ出す安堵のため息。(良かったぁ、私じゃなかった)

対してご亭主ちょっぴり涙目🥺

『出来るかしら…、私に…(うるうる)』

 

『大丈夫よ〜』 ←他人事

『頑張ってね〜』 ←他人事

『〇〇さんなら出来るわよ〜』←他人事

 

お客様が席入を済ませ、亭主が炭台を持ち踏み込み畳に入って迎え付きのご挨拶。

炭台でのお手前の後に巴半田の持ち出し。

生徒さま達、初めて身近で見る底取りや長火箸の扱いに興味深々。

『そうやって持つのねー』

『へー』

 

そうこうしているうちに、お手前は進み、筋半田の持ち出し。

(また新しいのが出てきた、なんだ、なんだ)

まるで子どものような無邪気な目、目、目。

しかし皆さまは気付いておられない。

着々とご自身の出番が迫っていることを…。

『そろそろ他人事ではいられませんよー。皆さま、心の準備は大丈夫ですかぁ?』

との工藤の言葉に

『は?😲』という反応のお正客。

『しまった。すっかり油断していたわ💦』

『えぇっと、えぇっと…』とお炭と格闘するお正客さまを尻目に、ご亭主しばし休憩。やれやれ…

 

『む・ず・か・しぃぃ』

『どうやったら上手く上げられるかしら』

『手を減らすには…』

生徒さまたち、戸惑いながらも試行錯誤。

そして複数個のお炭を見事に持ち上げ炉に焚べていかれます。

割ぎっちょを2つ同時に持たれたり、

枝炭5本を同時に持たれたり、

見事な箸捌き🥢を目にするたびに

『さすがー!』

『素晴らしい✨』

『わぁ .:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。.』

と穏やかな喜びの声が上がります。

 

そして最後の最後に、ご亭主による炭手前。

お香が入り、釜が入り、送り付けのご挨拶を経て、万事終了!

お疲れ様でした😊😊😊

『ご亭主お疲れ様〜』

皆さまの労いのお声を受けてご亭主も満足そう。

釜の下であかあかと燃える炭。

ご亭主の炭手前の腕が確かなものであることを語っていました。

 

ところで、

花月会では主菓子と干菓子の2種が供されます。宗嘉先生の手作り和菓子も、生徒さまの大いなる楽しみのひとつ😁

 

干菓子は見た目は小さいのですが、ぎゅーッと中身が詰まっているので、実は贅沢なお菓子なのです。

さてお次は無言投げ込み花月です。

よし庵の生徒さま達には、もうお手のもの。

スムーズにお席が進みます。

ああ、楽しかった😊

 

『では最後に記念写真を』

という宗嘉先生の声に応えて全員集合。

パチリ📸

🔴『え?もう撮ったんですか?はい、チーズとか何か声を掛けてくださいよ。』

🟦(めんどくさいな)パチリ📸

『じゃあ、はいチーズ』

🔴『いやいや、いま先にシャッター押しましたよね?』

 

という、宗嘉先生らしい集合写真を収めて3月の花月会はお開きに😀

うららかな春の一日でした🌸

2024-03-25 10:26:00

●生徒さまの進級

生徒さまの進級は、講師にとっては何にも代え難い喜びでございます。

本月も複数の生徒さまがご進級なさいました。

どなた様も一生懸命に茶道に励んでくださり、その証としてお許状をご取得なさいました。

責任世代の50代でございますから、順調に茶道ばかりに力を注げたわけではありません。

ご家族の都合などにより数ヶ月のお休みを余儀なくされ、ブランクを乗り越えてのお許状ご取得でした。

ご苦労を見せず、言い訳もせず、粛々と努力を積み重ねるお姿に、人として尊敬の念を抱きます。

本当におめでとうございます😌🤲

 

人生という長い旅路において、同じ空間で同じ時を過ごし、同じ道を並んで歩めることに幸せを感じます。

以前は出来なかったことが、一つひとつ出来るようになって、背筋をピンと伸ばし、輝く笑顔を浮かべていらっしゃる。素晴らしいと思います。

輝ける方には共通する美徳をお持ちでいらっしゃいます。

 

●言い訳をしない

 

何かつらい状況に遭ったとしてもそれを感じさせません。

練習できずに不足点を注意されたとしても、

『はい』と黙って受け止めていらっしゃいます。

まことに大人の女性の素養を感じます。

 

同門・社中とはよく言ったもので、そのDNAは後輩の生徒さまにも受け継がれていきます。

ご入門されて2年となる、ある生徒様は左利きでいらっしゃいます。

最初はご苦労の連続でした。

柄杓で水を汲むのに手が震え、こわごわとお茶碗に運んでいた姿を今でも覚えております。

しかしこの生徒さま、ただの一度も言い訳をされたことがありません。

2年経ち、今では滑らかに柄杓を扱われます。

今や左利きと気付く方はおられないでしょう。

 

また、別の生徒さまも柄杓の扱いの際に、音が鳴っておられました。

その時は静かに置くようにと工藤は注意をしたのでした。が、後日に工藤自身が柄杓の扱いに音を鳴らしてしまう経験をしました。

重い荷物を持った際に手を痛め、力が入らなくなったためでした。

数日でその痛みは引きましたが、もしかしたらその生徒さまも手を痛めていらっしゃるのかもしれないと気付きました。

そしてこちらの生徒さまも、言い訳を一切せずに静かに注意を受け止めて、只々お点前を続けていらっしゃるのでした。

次第に音は鳴らなくなり、手の動きも美しくなっていかれました。

 

言い訳をしないという美徳。

文字で書くのは簡単ですが、よほど修練を積んでいないと身につかない美徳でございます。

普通は注意をされれば悔しい、悲しい。

自分のせいではないと言いたい気持ちにもなる。

でも、言わない。

その時にその方の本来の力が湧き上がるのかもしれません。

瞳の輝きがより強くなられました。

とても素敵です。

2024-03-24 20:12:00

●進化し続けることだけが幸せになる唯一の道

進化は大事だなぁと思います。

進化し続けることだけが幸せになる唯一の道だと、最近になって思うのです。

 

『そんなことない。大体、進化って何よ!』

15年前くらいの自分だったらこう思いました。

機械が苦手で、子育てに夢中だったこともあり、進化とは無縁でした。

自転車が主な移動手段。

家から2km以内が生活圏でした。

Suica?なにそれ、切符で十分でしょ。

そもそも電車に乗らないし。

スマホ?要らない、要らない。

ガラケーのショートメールで十分。

インターネットはパソコンで見るから。

 

だけど世の中はどんどん進んでいって、気が付いたら自分は何にも分からなくなっていました。

しまった。こんなことになろうとは。

その後、世の中からだいぶ遅れてスマホ📱を持ち、その便利さに驚きました。

そうかぁ、こんなにもスピードが違うのか。

 

スマホだけで生活をしていた時に、宗嘉先生から

『自分用のパソコンを持つべきだ』

とアドバイスされました。

当時は家族と共有のパソコンで、私はそれで十分だと思っていました。

『その感覚おかしい。ちゃんと自分用のパソコンを持ち、自分で管理していくべきだ。簡単なプログラミングぐらい出来ないと、この先仕事にならないよ』

(そ、そうなの…?)

と思いつつも、自分でも知識の乏しさを痛感していたので頑張って自分用のパソコンを購入。

『頑張って』という表現もおかしいのですが、当時は未知の世界に踏み込むような気持ちでした。

OA機器の売り場に行くのに恐怖心すら抱いていました。

初期化やセキュリティなどを何とか済ませて使えるようになった、ちょうどその頃にコロナのパンデミックが起きました。

危なかった💦

また世の中から置いていかれるところだった。

 

しかし購入後もパソコンのことはよく分からず。

雑誌を見てもイマイチ分からず。

色々調べているうちに、リモートで学べるパソコン教室を見つけました。

 

先日の講義は『サポート詐欺対策』でした。

・どんな事例があるか?

・何をしたら詐欺の画面が出てくるのか?

・その画面を消す方法には何があるのか?

具体的に細かく教えてくださいました。

講義にて先生の仰る言葉が印象に残りました。

。。。。。。。。。。。。

詐欺の話などをすると、人によっては

『怖いからもうパソコンは使わない』

と言われることがあるのですが、これは良くないです。

世の中の進化に遅れると、その分余計に詐欺に遭いやすくなります。

大事なのは対処法を知ることです。

相手はどんどん進化していきます。

その分自分もどんどん進化していきましょう。

裏のカラクリさえ知ってしまえば無闇に怖がる必要もないのです。

。。。。。。。。。。。。

進化かぁ。大事だよなぁ。

ここが差のつくポイントなのでしょう。

 

それを感じるのが朝ドラ『ブギウギ』です。

今放送の時代設定は昭和31年だそう。

太平洋戦争からたった10余年の、昭和31年。

都市のほとんどが空襲に遭い、戦争で誰もがたくさんの財産を失ったはず。

それなのに、終戦10年で人によって大きな経済格差がついてしまっています。

混乱から落ち着くとその差は際立つようです。

先週は刑事がスズ子さんのお家の家具などを触りつつ『芸能人は良い暮らしをしてるんですねぇ』と嫉妬めいたセリフを口にしていました。

心からの本音に聞こえました。

 

これが進化のスピードの差と思われます。

進化しようとする行動の支えとなっているのが『明日への希望』かもしれません。

戦後日本の大発明と言われる『新幹線』は、設計者たちによって戦時中の防空壕の中で構想が練られていたと聞きます。

自身の身も危ない状況で、すでに戦後の繁栄の構想を練っていたとは。

驚きを超えて畏れすら抱きます。

どれほどの費用と時間と労力が掛かるかを詳細に計画していたからこそ、戦後18年にて世界的な発明を成し遂げられたのだろうと思います。

 

戦後のモーレツ時代と、今の時代とを単純に比べることは出来ません。

精神性も何もかもが違います。

けれども世の中の進化するスピードに自分も合わせていく努力は、いつの世にも共通して必要な感覚だろうと思います。

2024-03-24 17:11:00

●困った時の神頼み

宗嘉先生に聞いてみました。

🔴『困った時の神頼みってありますけど、効果あるんでしょうか?』

🟦『ないね!ダメだ、そんなの💢』

ややお怒りのご様子。

 

🟦『調子良すぎるでしょう。困った時だけ頼って。信頼関係というものがあるんだ、神様との間にも。人間に信頼されない人は神様にも信頼されないよ。』

🔴『では、神頼みに行く前に何かやることがあるとすれば…』

🟦『まずは部屋の掃除ですね。運気の上がらない人は住居が汚れていたり散らかっていることが多い。遠くの神様に拝む前に、自分の家の神様を大事にしなさいと言いたい。』

🔴『確かに掃除は大事ですよね。部屋が散らかっていると集中出来ないですものね。』

🟦『住居は常に綺麗にしておく。住居が綺麗ということは常に脳がアイドリング状態で居られるということ。そうすると情報に敏感になり、判断力も付き、すぐに行動できるんだ』

 

🔴『ところで…。子供の頃《バチが当たるよ》などの表現をよく耳にしましたが、《バチ》って本当にあるのですか?』

🟦『ある』

🔴『どんな時にバチが当たるのですか?』

🟦『怠けた時』

🔴『努力をしない人はダメですか』

🟦『ダメ。他力本願はダメ。中途半端もダメ。本来持っている力を出さないということは、時間やチャンスをムダにしているということだから。』

🔴『結局は生活習慣をきちんとせよ、ということなんですね。』

🟦『そう。近道はない』

 

🔴『では、掃除をきちんとして、生活習慣も見直して自分を修正していくと、具体的にどうなるのですか?』

🟦『綺麗になる』

🔴『綺麗になる?外見が?』

🟦『そう、外見が。住居の状態は外見に出る。家が綺麗なら自分も綺麗になる』

🔴『そのほかには?』

🟦『静かになる。無駄口が減る。空間のムダや、時間のムダ。それらが減ってくると言動のムダも少なくなる』

🔴『様々なムダを減らせるのですね。そうすると…』

🟦『人から好かれる』

🔴『人から好かれる、ということは…』

🟦『神様からも好かれる』

 

🔴『そこに落ち着きましたか。まずは掃除、掃除と😊』

 

春を迎えて暖かくなってきました🌸☘️

掃除をするにも良い季節ですね😊🧹

新たなチャレンジをするために、まずは住居などの環境を整えて参りましょう✨