講師(宗夜)ブログ
帛紗の吊り方、懐中の仕方
なんですか、この赤い布?🟥
あら、でもなんだか、カッコいい😉まるでデキる人みたい。
また吊り方・畳み方が決まっているのですか。
ふぅ〜!茶道とは、やたらめったら決まり事があるんですねぇ。
そうそう決まり事があるのですよ。
さぁ、一緒にお稽古しましょう。
《帛紗の吊り方》
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1)懐から帛紗を取り出す。右手で5cmくらい引き出したら、右手の親指を上にして引き抜いて左掌の上に置く。
2)本を開くように開いて、右上の角の布を一枚ペロリとめくって、右手の人差し指と親指ではさむ。対角線を5cm。
3)その右手の人差し指を、左手の人差し指と親指ではさむ。
4)帛紗の上辺をすぅ〜っと胸の前で水平になぞる。そうすると自然と三角形ができる。
5)左右の4本指を合わせて小さな三角形を作る。
6)右手はそのまま。左手を右手の上から覆うように帛紗を持つ。
7)右手は帛紗の縁をすーっと、わさまで下ろして帛紗の形を整える
8)右手は腿の上。
9)帛紗は左手で帯と帯揚げの間に差し込む。左のバストの真下あたり。
《帛紗の懐中の仕方》
1)帛紗を懐から出す。左手で帛紗を覆う。人差し指と帛紗が平行になるように。
2)左手の4本指でふんわりと内側に二つ折り。
3)そのままふわっと帛紗を引き抜いて胸の前
4)胸の前に二つの三角が重なる。上の三角の輪の中に右手の人差し指を入れてパラリ。
5)左手で向こう側をすくい取るように帛紗を広げて、四角形を作る🟥
6)左右の4本指をくっつける
7)右手の親指に、左手の親指をくっつける
8)右手で上辺をすーっとなぞって長方形を作る
9)左右の4本指をくっつける
10)右手の親指に、左手の親指をくっつける
11)右手で上辺をすーっとなぞって小さな四角形を作る
12)左右の4本指をくっつける
13)右手で向こうも全部取る
14)左掌に打ち返す。右手の親指と左手の親指を重ねるようにすると打ち返せる。
15)帛紗の輪を右手で大きく包む。右手の親指が上。
16)右手の親指を見せながら懐中する
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茶道のお稽古で何度も何度も行うこの仕草それだけに美しく行うことが大切です。
身近な物を丁寧に扱うと、ご自身もお相手から丁寧に扱われます。
それを一人でも多くの人に実感していただけたら…。
そのような思いでお稽古を行なっております。
お菓子、お茶のいただき方、お茶の点て方
お教室での体験稽古では、お客様の作法を行います。
ちょうど、この動画のように。
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《お菓子の取り方》
1)亭主から『おかしをどうぞ』と声をかけられる
2)亭主にお辞儀。次客に『お先に』とお辞儀
3)お菓子にお辞儀。お菓子器を押し戴いて感謝する
4)懐からお懐紙を取り出す。一気に取り出さないように注意。詳しくは動画にて。
5)膝前正面に両手で懐紙を置く。懐紙の上辺が畳の縁から一目と平行。
6)干菓子であれば手で取る。数種類ある場合は、遠い方から。
7)主菓子の場合は黒文字(大きめの楊枝)が付く。右手で上から黒文字を取り、お菓子の真横から挿して懐紙の上に置く。
8)懐紙の1枚目で、黒文字の口をすっと清める
9)黒文字をもとの菓子器の上へ
10) 菓子器の正面を向こうにする。90°ずつ時計回りに回す。その後に上座へ両手で置く。
《お菓子のいただき方》
1)両手で懐紙を胸の高さまで上げる
2)左手の親指で、懐紙の中の楊枝を押しだす。
3)右手でその楊枝を引き抜く
4)楊枝で、お菓子を一口大に切り分けながら、一口ずついただく
5)いただき終えたら、楊枝を懐紙で一回拭う
6)楊枝は懐紙の中央付近に差し込む。ケースに仕舞うのは、後できれいにしてから。
7)懐紙は水平を保ったまま、後ろから一枚ペロリと表にめくる。お菓子のカスで茶室を汚さないように配慮する。
8)その懐紙を折り畳み、懐紙の中頃に仕舞う。
9)懐紙を懐中する。右側に輪(茶道では《わさ》という)が来るように向きを変える。その《わさ》を右手の親指が来るように大きく包む。
10)右手の親指を見せながら懐中する
《お茶のいただき方》
1)お茶碗を縁内の次客との間に置く。お茶碗の持ち方は、右手だけで。右手の親指はお茶碗の3時の位置。
2)次客にご挨拶『お先に』
3)膝前正面にお茶碗を置き直して亭主にご挨拶『お点前頂戴いたします』
4)お茶碗を右手だけで取り、左掌の上
5)右手は側面を包んで、押し戴いて感謝する。
6)右手の親指を3時の位置に上から押さえて、時計回りに2回まわす。お茶碗の正面を避けるため。
7)右手、お茶碗の側面を包むように持ち直して、お茶をいただく
8)最後の一口を音を立てて吸い切る。
9)お茶碗の縁を手で清める(親指と薬指で清めると美しく見える)
10)反時計回りに2回まわしてお茶碗の正面を戻す
11)お茶碗を縁外に置く
12)お茶碗に対して軽いお辞儀をする
13)お茶碗を両手で包むように持ち上げる。肘を膝に乗せて高さを一定にする。お茶碗を傾けて拝見を進める。
14)元の位置に置いて、お辞儀。
15)お茶碗を亭主にお返しする。
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お菓子と、お茶をいただく。
茶道を入門した折のことを、昨日のように思い出します。
あまりにも手数が多いのに驚きました。
『たったこれだけの事をするのに、なんて様々な制約があるのだろう。いったい茶道とは何なのだ?』
目を丸くしながら、それでも毎回毎回ワクワクしていました。
右手だの、左手だの。
右足だの、左足だの。
自分の身体にこのように真剣に向き合ったことがありませんでした。
立ったり、座ったり。
行ったり、来たり。
畳の数枚分(2m四方くらい)の距離を移動しただけなのに冬でも汗びっしょり。
心地よい疲労感。
美しい所作とは、一つ一つ丁寧に積み上げていくものなのだなぁ。
まるで幼児から生き直しているような気分でした。
自分で自分を育てる。
それが大人になるということかも知れないと思いました。
茶巾のたたみ方
『茶巾のたたみ方』
この回では茶巾のたたみ方を実践しています。
茶道の亭主のお稽古として一番最初にお教えするお稽古と言えるかも知れません。
お茶巾が綺麗にきちんとお茶碗の中に畳まれてありますと、気持ちもスッキリします。
《お茶巾のたたみ方》
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1)お茶巾を絞ったら、長方形に広げる
2)両手の中指を上辺から3分の1下げる
3)その中指を包むように親指と人差し指で上辺を折り畳む
4)もう一度その動きを繰り返して茶巾を帯状にする
5)右手を胸の高さまで上げる。この時、茶巾は左腿の中央あたりに縦になっている。
6)左手の親指を茶巾の中央まで上げる
7)その親指で茶巾を折るように水平にする
8)右手で茶巾を上から突くように折って2分の1にする
9)今度は3分の1だけ突く
10)左手の親指をすぅ〜と抜いて、そのお茶巾をお茶碗の中へ
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う〜ん。
文字で表すとなかなか複雑ですね(⌒-⌒; )
こちらは是非とも動画をチェックしてみてください。
お茶巾を畳むのは、お水屋でのお仕事で、基本的には一人で行います。
お一人で準備をする時でも、いつも綺麗にきちんと行うようにしましょうね。
綺麗な仕草で準備を整えると心も身体も綺麗になりますから自分自身を慈しみ育てていきましょう。
《茶道用語の説明》
※茶巾:麻の晒しで出来た長方形の布。
この茶巾でお茶碗を清める。
※水屋:お水を使って準備するところ、キッチンような場所