講師(宗夜)ブログ

2024-04-27 09:39:00

●卯月の花月(東貴人且座・菓子付き花月)

卯月花月会(第4水曜日)

下記の2科目のお稽古が催されました。

。。。。。。。。。

・東貴人且座

・菓子付き花月

。。。。。。。。。

 

社中の生徒さま2名

ビジター会員さま3名

とのお稽古でした。

 

社中の生徒さまは毎月の花月会をとても楽しみにしてくださっておられる2名様。

花月の作法も準備も後片付けも手慣れたもの。

一回一回のご経験を確実に重ねられ頼りにさせていただいております。

 

一方ビジター会員さまは多種多様なお顔ぶれ。

・毎月のように外部から花月のお稽古にご参加くださる会員さま

・海外からの一時帰国の際に、お立ち寄りくださる会員さま

・YouTubeで私共の活動にご興味をお持ちくださりお申し込みくださったお初の会員さま

 

毎月ご参加くださる会員さまは、私共とも、社中の生徒さまとも心安く接しておられ、ほぼ社中の間柄。

雨模様にも関わらず美しいお着物でご参加くださいました。

 

海外からの一時帰国にお立ち寄りくださる会員さまは、今回で2度目のご参加。

お目にかかるのは今回で2度目ですのに心がすっかり打ち解けて、旧友に会う時のような懐かしい気持ちになります。

生活の場は離れていても『茶道』という共通の軸を持つ強みでしょうか。

お顔を拝見して、つい『お帰りなさい』と声を掛けそうになりました。

それはさずがに図々しいと留まりましたが、そのような気持ちになることが自分でも嬉しく思いました。

 

そしてYouTubeのご視聴から、お初にご参加くださる会員さま。

『茶道が好き。花月が好き』

という熱情が伝わって参りました。

そしてその根底に『人とのつがなりが好き』というお気持ち。

温かい笑顔とお声が印象的で、お茶室をほんわかと明るくしてくださいました。

 

この日は生憎、よし庵リフォームの最大の佳境の日でございました。

お稽古に励む皆さまのお隣で、トンカントンカン工事が行われており、心苦しく思いました。

しかし人間の集中力はすごいもので、皆さまそれらに動じず、流れは阻まれず、所々で声が掻き消されながらもお稽古は進んでいきました。

 

花月会では2種類のお菓子が供されます。

今回の和菓子は下記の通り

・花衣(ういろう)

・蝶々・青楓・桜(和三盆)

 

花衣は柔らかいういろう生地に、フルーティな柚子餡。

薄ピンクの優しいお色が心を和ませます。

 

和三盆の蝶々は、ちょうど飛び立つ瞬間で、ひらりと羽が上向きに。

飛び回るのは、同じく和三盆の青楓(抹茶風味)、名残りの桜(いちご風味)です。

見ているだけで春の陽気が伝わってきました。

 

お稽古の終わり頃に雨がやんで、薄日が差してきました。

完成間近のよし庵の敷石が、光を受けて白く浮かび上がります。

『ああ、もうそろそろ完成ね』

ベテラン生徒さまが水屋の窓から景色を見て呟きます。

ビジター会員さまが問いました。

『え?何が?』

『次の日曜日のお茶事までに茶庭が完成するんです』

『あらー!』

『え、どれどれ…』

『ところであの白い花は何かしら?』

 

小さな二つの窓に顔を寄せて、新旧の会員さまが仲良くお喋りするひと時。

お稽古も楽しいけど、何でもないようなこんな会話がまた楽しい。

 

次回もまた第4水曜日に花月会。

科目は下記の通りです。

・二人貴人且座

・四畳半花月

 

宗嘉先生の手作り和菓子と美しく仕上がった茶庭をどうぞお楽しみになさってくださいませ😊

2024-03-29 08:56:00

●廻り炭之式・無言投げ込み花月

3/27(水) よし庵にて花月会が催されました。

科目は下記の通りです。

。。。。。。。。

・廻り炭之式

・無言投げ込み花月

。。。。。。。。

 

宗嘉先生も、工藤も、この日をとても楽しみにしておりました😊🎵

生徒さまと共に廻り炭之式を行うのは今回が初めてなのです。

しかも生徒さまから『廻り炭をやりたい!』というリクエストをいただきこの日を迎えたのでした。なんと頼もしい!

皆さま、炭台の上のたくさんのお炭を見て、まずびっくり😳

『こんなにたくさんのお炭見たことないわ』

 

最初に主菓子をみんなで味わいます。

柔らかい生地の美味しい大福。

春の気分を満喫🥰

 

その後、折据を回します。

・・・緊張の一瞬・・・

『月🌙』

『………花🌸』

消え入るような小さな声が聞こえてきました。

花さん、動揺で目が泳いでいらっしゃいます。

廻り炭之式では、花(ご亭主)のお仕事がたくさあるのです💦

(ふぅ…………)

その他の皆さまより、思わず漏れ出す安堵のため息。(良かったぁ、私じゃなかった)

対してご亭主ちょっぴり涙目🥺

『出来るかしら…、私に…(うるうる)』

 

『大丈夫よ〜』 ←他人事

『頑張ってね〜』 ←他人事

『〇〇さんなら出来るわよ〜』←他人事

 

お客様が席入を済ませ、亭主が炭台を持ち踏み込み畳に入って迎え付きのご挨拶。

炭台でのお手前の後に巴半田の持ち出し。

生徒さま達、初めて身近で見る底取りや長火箸の扱いに興味深々。

『そうやって持つのねー』

『へー』

 

そうこうしているうちに、お手前は進み、筋半田の持ち出し。

(また新しいのが出てきた、なんだ、なんだ)

まるで子どものような無邪気な目、目、目。

しかし皆さまは気付いておられない。

着々とご自身の出番が迫っていることを…。

『そろそろ他人事ではいられませんよー。皆さま、心の準備は大丈夫ですかぁ?』

との工藤の言葉に

『は?😲』という反応のお正客。

『しまった。すっかり油断していたわ💦』

『えぇっと、えぇっと…』とお炭と格闘するお正客さまを尻目に、ご亭主しばし休憩。やれやれ…

 

『む・ず・か・しぃぃ』

『どうやったら上手く上げられるかしら』

『手を減らすには…』

生徒さまたち、戸惑いながらも試行錯誤。

そして複数個のお炭を見事に持ち上げ炉に焚べていかれます。

割ぎっちょを2つ同時に持たれたり、

枝炭5本を同時に持たれたり、

見事な箸捌き🥢を目にするたびに

『さすがー!』

『素晴らしい✨』

『わぁ .:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。.』

と穏やかな喜びの声が上がります。

 

そして最後の最後に、ご亭主による炭手前。

お香が入り、釜が入り、送り付けのご挨拶を経て、万事終了!

お疲れ様でした😊😊😊

『ご亭主お疲れ様〜』

皆さまの労いのお声を受けてご亭主も満足そう。

釜の下であかあかと燃える炭。

ご亭主の炭手前の腕が確かなものであることを語っていました。

 

ところで、

花月会では主菓子と干菓子の2種が供されます。宗嘉先生の手作り和菓子も、生徒さまの大いなる楽しみのひとつ😁

 

干菓子は見た目は小さいのですが、ぎゅーッと中身が詰まっているので、実は贅沢なお菓子なのです。

さてお次は無言投げ込み花月です。

よし庵の生徒さま達には、もうお手のもの。

スムーズにお席が進みます。

ああ、楽しかった😊

 

『では最後に記念写真を』

という宗嘉先生の声に応えて全員集合。

パチリ📸

🔴『え?もう撮ったんですか?はい、チーズとか何か声を掛けてくださいよ。』

🟦(めんどくさいな)パチリ📸

『じゃあ、はいチーズ』

🔴『いやいや、いま先にシャッター押しましたよね?』

 

という、宗嘉先生らしい集合写真を収めて3月の花月会はお開きに😀

うららかな春の一日でした🌸

2022-12-30 14:55:00

●2022年末の花月会 ・且座 ・平花月

2022年最後のお稽古は花月会でございました。

今回は6名の会員さまがご参加くださり、華やかに歳末を締めくくりました。

 

本来、且座は5名で行うのですが、今回に限りお香のお役を一名さま分増やしました。

仙遊之式の『本香、次香』としました。

ちょうど『お香が当たったら良いなぁ〜』と仰っておられた生徒さまにお二方にお役が当たり🎯、『おお〜〜っ!』と気分も上々😊

 

お教室では仙遊は行ったことがないので、生徒さまも『本香、次香』の一連の動きに驚いておられました。

『ここで二つとも焚くんだ…』

『へー、そうやって避けて。へー』

 

お花役の会員さまも、お炭のお役の生徒さまもお稽古を楽しんでくださいました。

お花役の生徒さまはいつもzoomでのお稽古を楽しんでくださっている会員さま。

今回は遠方から2泊3日で対面のお稽古にご参加くださいました。ありがとうございました。

 

お炭の生徒さまは『あー、私もっとお炭のお稽古やらなきゃダメだぁ😩』と呟いておられましたが、何を仰いますか。ご名炭でございました!

しゅんしゅんと音も心地よく湯が沸いて。

また白い湯気の美しいこと。

柄杓の上げ下げに、白く清らかな湯気の曲線が茶室に浮いては消え、浮いては消え…。

刹那に永遠を見るようでした。

 

東さん役の会員さまは、この花月を契機に毎月ご参加くださることになりました。

初日から美しいお着物でのご参加、誠にありがとうございました。

美味しいお濃茶を点ててくださいました。

 

半東さん役は『ぷっ…😚』

いやいや吹き出してはいけない。

吹き出してはいけないけど、ご参加いただく度にいつも花札🌸を引いてくださる生徒さまが、やはり今回も半東を受け持ってくださいました。

いつも半東or亭主(東)。

よし庵の花月に〇〇さんあり!と呼ばれる日もそう遠くはないでしょう。

頼もしい限りでございます。

 

大変な盛り上がりを見せた且座を終えた後に、もう一席、平花月。

 

まぁ、次は平ですから。

どうぞお気持ちも平たく参りましょう。

って、また〇〇さん花札🌸当たったの?

(……好きねぇ)

でもさすがベテラン、やっぱり上手。

わいのわいのしながら、

『花月のお稽古も楽しいねー』

と2022年よし庵最後のお稽古がお開きとなりました。

 

本年も大変お世話になりました。

新年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

工藤宗夜 拝

2022-11-27 14:17:00

●11月の花月『三友之式』『無言投込み花月』

先日の花月のお稽古で『三友之式』『無言投込み花月』を楽しみました。

お越しくださたった生徒さまはお二方。

いつも花月のお稽古を楽しんでくださいます。

今月もご参加ありがとうございました😊🤲

宗嘉先生は花月が大大大好きでして、いつものお稽古よりもかなりテンション高めです。

 

ぐふっ…(←笑いを吹き出した音)😂

もー、違うよ😆

こっちこっち。

右足、左足、右足。

そうそう。

 

それにしても、毎回のお稽古の積み重ねは素晴らしいものだと改めて感じ入りました。

お二方の生徒さまには、この数ヶ月で花月の足の動きがしっかりと身についておられました。

 

花月での直線的な動きには無駄がなく、見ていて本当に美しいものです。

複数人の動きがピタリと決まると心地よいリズムが茶室に生まれます。

 

三友の式では、お一方にお香を、もう一方に亭主をお願いしました。

お二方共、大体の動きが身についておられるので安定感があります。

何よりも楽しんでくださっているのが講師陣にも伝わってまいりました。

 

『和を以て貴しと為す』

花月ほど、この言葉がしっくりと馴染むお稽古はないのではないかと思いました。

相手の反応を見ながら、空気を読みながら茶道を進める。それがこんなに心地よいなんて…。

みんなの呼吸が整ってくるのと同時に、茶室の空気が澄んでくるのを肌で感じます。

 

茶道をするのだったら花月は絶対に外せない。

宗嘉先生がよく口にする言葉の意味がよく分かりました。

 

みんなで仲良く、花月。

ビジターでのご参加も大歓迎です。

毎月第4水曜日に開催しています。

足をお運びいただけましたら嬉しく存じます。

 

《12月の花月会》

・12/28(水) 13:00より

・且座 & 四畳半花月

・ビジター代金:4,000円