講師(宗夜)ブログ

2025-06-15 15:06:00

●生徒さんとのお稽古

ああ〜楽しい😊😊😊

やっぱりお稽古は楽しい。

こうでなくっちゃ❣️

 

先日生徒さんと共に工藤も宗嘉先生にお稽古をつけていただきました。

生徒さんは『台子濃茶』をなさいました。

『来週に行之行台子を控えているから火箸の予習を…』

とのこと。

手作りの(😳‼️)お着物と帯でのご参加。

ハンサムクールなスタイルがよくお似合いでした😊💕✨

お点前もするすると滞りなく🍵

引柄杓だけちょっとつっかえて、でも楽しげで、やっぱりお稽古はいいなぁと思いました。

 

工藤は茶箱の『月』にしました。

茶箱シリーズの中でもかなり苦労して覚えたお点前『月』。

久しぶりだけど、出来具合はいかに⁈と内心ヒヤヒヤしつつ

『お薄を一服差し上げます』

とお稽古が始まりました。

 

おっとっと。

茶筅筒を取る手を間違えた。

鶯を取る手を間違えた。

そうだった、そうだった。

この2か所は最後までなかなか覚えられないところだった。

やはり間違えたか…。

 

人前での失敗は立場上恥ずかしいものではありますが、記憶を確かにするには失敗体験が不可欠なのであります。

可能な限り恥はかいた方が後々の為には良いので、生徒さんにお付き合いいただきました。

 

アナウンスに偏っていると言葉にばかり長けてしまって手が疎かになります。

やっぱり実際に手を動かさないといけないと気持ちが改まりました。

でも楽しい😊

 

別日には、専任講師お二方のお稽古を工藤がつけさせていただきました。

十分にお稽古を積まれていらっしゃる生徒さん。

初級の荘物の科目をお選びになられました。

手捌き足捌きに注意するところは何もなく、ただやはりプロとの違いは存在するので

『微調整なのですが…』

と前置きしつつ

『柄杓の上が下げの角度を緩やかにしましょう』

と進言させていただきました。

宗嘉先生の柄杓の動きは、空を舞うとき氷の上を滑っているかのように手ブレが無いのです。

手や腕だけで支えているのではなく、背筋や下肢の筋肉も一緒になって支えていると思われます。

『えぇ〜!難しい😓』

『難しい…けど、確かにその動きは綺麗ですね』

『そうなんです。

微調整ほど難しいのですが…

すぐに出来なくても良いので次に目指すべきポイントを心に留め置いていただきたいのです。

知っているのと知らないのとでは、数年後に立っている場所が全然違いますので…』

『ああ確かに』

お二方とも納得してくださいました。

 

よそのお教室で専任講師になられてから、私どもの社中にご入会されたお二方。

『よし庵でいちから出直します』

とのお言葉通り平点前から学び直されて幾年かが経ちました。

今では共に真のお点前まで上手になさいます。

『もっともっと綺麗なお点前を身につけたい』

飽くなき探究心をお持ちで素晴らしいです。

 

また、先週には手足の動きに苦手意識のある生徒さんが、鉄瓶を卒業して柄杓のお稽古を行いたいと仰いました。

長く社中におられますが自発的なお申し出は初めてのこと。

ささやかながら、私どもには嬉しい経験でした。

 

茶道ではお道具を右に左にと動かします。

小さくて軽いものが多いので、茶道に馴染みの無い方からは簡単に思われることでしょう。

ところが綺麗に動かすことは月日を重ねていても難しい。

そして一番動かすことが難しいのはひとの心。

 

それでも少しずつ少しずつ、よし庵も皆さまの心を動かせるようになってきたのかしら…

とほのかに温かい思いを抱いたのでした。

2025-06-13 20:19:00

●世の中捨てたもんじゃない

よし庵のインスタ動画がブレイク中です。

視聴回数30万回超え。

 

水指を持つ手の解説動画です。

まじめ一直線の地味な動画が、まさか30万回以上もご視聴いただけるとは宗嘉先生も工藤も予想しておりませんでした。

 

水指の持ち方は茶道において基本中の基本であり、YouTubeでは何度も動画で説明していますが、インスタで詳細に説明するのは今回が初めてなのでした。

 

説明の切り口が斬新だと評価され、茶道以外の道をお進みの方々からたくさんのコメントが寄せられました。

その道のプロ(指導者)または師範クラスと思われる皆さま。

 

・武術

・空手

・バレエ

・書道

・ダンス

 

『からだの使い方が自分の道と同じだ!』と驚きと喜びを持ってご覧くださっている様子。

医学の道の方も

『医学用語が間違っていますよ』

とご指摘くださいました。

その言葉の裏に温かい気持ちも感じました。

 

それぞれの道をひた走る皆さま。

それぞれに一生懸命で、何となく孤独を感じていたのが、気がつけば同じ速度で走っていたようです。

力の出し惜しみもせず全速力。

道こそ異なるものの、自分と同じ熱量を持っていることが温度と共に伝わってきてとても嬉しい気持ちになります。

 

。。。。。。。。。。

世の中捨てたもんじゃないですね。

この真面目な動画がこんなに見てもらえるなんて。

。。。。。。。。。。

 

宗嘉先生と喜びを分かち合いました。

https://www.instagram.com/reel/DKUSOLiBFrf/?igsh=NDRsNzM1ZnlsMmt6

 

 

ニュースなどで他所の国の方が…

と話題に上ることが多いですが、身近でも色々なことがあります。

 

対応に注意が必要な人にナルシストが挙げえられます。

業種、職種問わず、ほとんどの皆さまがご苦労されておられるところです。

教育産業と呼ばれる私どもも同じなのであります。

 

『一から仕込んで欲しい』

と申し込まれる方々が結構いらっしゃいます。

ところが仰る通りに指導が始まると意外な顔をなさいます。

先生みたいになりたいから何から何まで教えて欲しい、と仰るのでその通りにお稽古を進めるのですが、どうも話が食い違う。

こちらが話している途中で質問が矢継ぎ早に割り込んできて、一つ一つに答えていても間に合わない。

どうやら秘技・秘術を教えて欲しいようだと掴めてきました。

知っていることは全部お伝えしているのですが理解してもらえないのでした。

そのうちに

『指導通りにやっていても全然出来ないではないか』

と怒りの気持ちが湧き起こるようで、私達は憧れの存在から憎しみの対象へと一気に振り子が切れてしまうようでした。

 

お稽古直前のキャンセルが1回、2回と増えてきます。

人間だから多少は仕方ないと思いつつも…

和菓子もお茶も時間も無駄になってしまいます。

宗嘉先生の和菓子は材料にこだわっているので実は原価がそれなりに掛かるのであります。

その都度その都度、生徒さんの顔を思い浮かべつつ季節感を取りいれてオリジナル和菓子を作っています。

保存料は一切含まれていないので日もちがしません。

 

本当に大事なことは見た目の美しさよりも、相手の事情を慮るところにありますが、それもやっぱり伝わらないのでした。

 

リモートでも悲しい経験がありました。

リモートを始めたてのころ

『お稽古データを自分のパソコンに保存していいか』

と問い合わせが複数ありました。

『漏洩は絶対にしない。自分のお稽古のためだけだから』

漏洩など問題外ですが、了解を得ないダウンロードがそもそも違法なのであります。

保存はご遠慮くださいとお答えして始めたお稽古も、一巡するとご受講が減りました。

確認のしようもないけれども、自分たちの予想を超えることが起こったのかなと思いました。

 

玉石混交、それが世の中。

そんな風に思っていたのですが、動画の視聴回数を見ると、自分が気付かなかった宝石がたくさんあったのだと思いました。

 

冷静になれば、ずっと変わらずに対面お稽古にご参加くださる生徒さんや、リモートで毎月ご受講くださる会員さまに支えていただいております。

ありがたい限りです。

茶の湯の道も、そのほかのお稽古事の道も、少しずつ編まれていく綱の道なのかなと思いました。

2025-06-08 14:10:00

●自信の無さが唯一無二のサブカルチャーを生んだ

インスタを開けると途端に飛び込んでくる様々なニュース。

ほとんどがネガティブなもの。

 

ニュースの背後から

もうダメだ

もう何をやっても無駄だ

というメッセージを感じます。

粘っこくて黒々した物質が、陽の光を遮るように全てを覆い尽くさんが如く。

それらの強い言葉は耳目から脳に伸びて、ベタベタとこびりつくような感じ。

 

一瞬は戸惑って怯むかも知れないけど、そんな時こそ1〜2歩後ろに下がって引いて眺めたいもの。

『別の見方も出来るよね』

と冷静になれれば誰も責めずに流せそうです。

 

日本人は戦後に歴史を奪われたから自信が持てない

 

という表現をあちらこちらで見掛けます。

半分は当てはまりそうです。

でも自信がないからこそ、大人になってから取り戻そうとして多くの人が学び続けています。

 

そして自信がないからこそ生まれたのが日本のサブカルチャーではないか、とも思うのです。

 

自信がないキャラクターの代表格

『のび太くん』

 

野比のび太くん

名前がまた良い。

勉強もダメ

運動もダメ

のろま

間抜け

 

ところが、のび太くんにしか出来ない技があります。

『5秒で爆睡』

 

枕を掴んで、やおら空に舞い上がり

『ター!』

と枕を畳に投げつけると、

そのまま身を半回転させ、

気がついた時には頭の後ろで手を組み、足もいつの間にか組んで、鼻ちょうちん😪を膨らませて爆睡している。

まるで1時間前から寝ていたかのような穏やかな寝顔。

ドラえもんに『君には呆れるよ』と言われますが、どうやらのび太くんには武道の素養がありそうです。

 

そしてのび太くんは表情が豊か。

ジャイアンとスネ夫にいじめられて、泣いて帰ってきます。

涙と鼻水を撒き散らして

『ドラえも〜ん💦』

と頼ります。

 

ドラえもんは胡座をかいて腕を組んで『そうかそうか』と聞いています。(昭和時代のドラえもん)

 

慰めるわけでもなく

相手を責めるわけでもなく

お前も頑張れとハッパをかけるわけでもなく

 

そして四次元ポケットから、何か良いものを出してくれるのです。

ほとんどがのび太くんの気持ちを和らげるもの。

相手を懲らしめるものは少なかった気がします。

 

漫画が大好きで、お菓子を食べながら読んではゲラゲラ笑って、昼寝も大好きで、すぐ宿題を忘れて。

そんなのび太くんが皆んな大好き。

 

面白いのは、ダメダメのび太くんのままで良いと、作者も視聴者も思うところ。

優秀なのび太くんになってほしいと誰も思わないところ。

 

もし日本人が自信に溢れていたら、このキャラクターは生まれたでしょうか?

自信がないからこそ、自信のないキャラクターが生まれ、みんながそこに集まって、楽しんだように思います。

 

このダメなキャラクターは、世界中の人に愛されて、50カ国以上でアニメが放映されているとか。

 

昼寝で外貨を稼ぐ、実はスゴ技の小学生とも言えます。

 

でものび太くんはそんなのお構いなし。

いつでものんびり。

それでいて皆んなのアイドル静香ちゃんをちゃっかり奥さんに迎えて祝福されます。

誰からも恨まれず。

 

いいなぁ、のび太くん。

和の伸びやかな強さ。

2025-06-06 19:49:00

●ほどほどが一番難しい

いつも思います。

『ほどほど』が一番難しいと。

 

ここのところ少し忙しくしていて、つい食事が後回しになりました。

気持ちが乗っている時には、目の前のことに集中したいという思いが強く

『今は玄米と納豆とお豆腐を食べておこう』

と短時間で済ませることが増えていました。

『玄米といっしょに雑穀もたくさん混ぜて炊いているし、腸の動きも良いし、問題ないはず!』

と思っていたのです。

 

ところが…

ある時から食事が苦痛になりました。

美味しく感じなくなってしまったのです。

以前は食べることが大好きだったのに。

『食べなくて済むなら食べなくても良いんじゃないか』

とさえ思う時もありました。

おかしいのかな、と思っていたところ

 

『おかしいよ』

と宗嘉先生からダメ出しが…

。。。。。。。。。

ちゃんと食べないと性格悪くなるよ

。。。。。。。。。

 

🔴食べ方で性格が変わるんですか?

🟦変わる。栄養が足りてない人は陰険になる。他人の粗探しを始める。

🔴でも、やっと食欲を超えたのに。食欲が暴走していた頃に戻りそうで怖いんです。

🟦もう大丈夫なんだ。以前の自分とは違うんだ。手綱を緩める時が来たんだ。

そろそろ自分教育の最終段階に差し掛かってきたようだね。

 

。。。。。。。。。。

自分教育の最終段階には、必死になってはいけない。

体と心を解放させる運動が必要なんだ。

小さな魚の群れが、膨らんでは縮まって大海を舞う姿ににている。

周りの人や空間との共鳴を楽しむ余裕が大事なんだ。

。。。。。。。。。。

 

🔴そのためには…

🟦そのためには、ゆらゆら体操と波動ウォーキングですよ。

ゆらゆら体操と波動ウォーキングのお稽古を進めていくと、考えすぎなくても自分の『ほどほど』が分かってくる。

 

宗嘉先生のダメ出しを受けて、食事の量を増やすと、

🟦『そうそう、それくらい食べないと』

とのお言葉。

 

まだ無理して食べている感覚で、心から楽しんではいないけれども。

そして食後に胃痛と腹痛が。

これは…

🟦『胃と腸をしばらく使ってなかったから。せっかく健康なんだからしっかり使わないと』

 

イタタ…イタタタ…

 

ああ、そうか。

人間は生まれたら母乳しか摂らないで、離乳食を始めて少しずつ訓練し2〜3年かけて大人と同じ食事に変わるのだものなぁ。

胃腸の動きとか消化液の分泌とか練習しながら成長してきたものを、自分の思い込みで止めてしまうと使い方を忘れるのかもしれない。

実際、私の体は久しぶりの動きに戸惑っている様子。

 

ほどほど

 

いい言葉ですなぁ。

そうありたいものです。

2025-05-26 20:52:00

⚫︎玄米生活3ヶ月

白米から玄米に切り替えて丸3ヶ月が過ぎました。

体調はとても良いです。

ですがここまで来るのにはアレルギー反応との攻防の過程がありました。

 

玄米に切り替えて最初の1ヶ月の反応は、腹痛でした。

食直後の腹痛が強くて大変でした。

お腹がパンパンに張ってすごく苦しかったです。

1ヶ月くらい経つ頃から落ち着いてきました。

 

実は以前に何度も玄米に挑戦しながら続けられなかったのは、この1ヶ月間の腹痛に耐えられなかったからなのでした。

10年前にも何度か玄米+雑穀米の生活を試みたのですが断念していました。

その頃には皮膚にアレルギー反応も出てアトピーが悪化してしまいました。

 

この反応は副反応とか、陽性反応とか呼ばれています。

何とも不思議な身体の仕組みです。

『良くなる前には悪くなる』

とのことですが、その反応に苦しむ自分としては

『なんでやねん!🫲💢』

とツッコミを入れたくなります。

と、宗嘉先生にお話ししますと…

 

🟦『あー、だからアレルギー反応が強くなっちゃうんだよねぇ』

とのことでした。

🟦『やる気満々のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)がさぁ、間違って味方を攻撃しちゃったんだよね。その時に工藤さん、なんて声掛ける?』

🔴『なんでやねん💢、です』

🟦『だからだよ。NK細胞としては悪気は無いんだよ。ちょっと頑張り過ぎちゃったんだよ。頑張り過ぎちゃったけど、でもやっぱり頑張ってるんだよね。だから褒めてあげなきゃ。よくやったねぇ、って』

🔴『よくやった、ですか…』

🟦『そうだよ。よく働いてくれてるじゃない。偉いもんだよ。』

 

との宗嘉先生の助言を受けましてから、腹痛のたびに『ありがとう』と呟いて凌ぎました。

 

そのおかげか、2ヶ月目からは腹痛も治まり、丸3ヶ月を過ぎた今では、玄米の力に驚かされています。

 

工藤の身に起きた、玄米による効果がこちらです。

。。。。。。。。。

・間食が激減した

・よく眠れるようになった

・仕事がもっと好きになった

。。。。。。。。。

 

以前は間食がやめられずにいました。

甘い物の摂り過ぎはアトピーには絶対良くないのですが、分かっていても、どうしてもやめられなかったのでした。

ところが玄米生活をしてみると、やめる・やめないの前に『欲しいと思わない』のでした。

子どもの頃から甘い物漬けだった自分には驚きの変化でした。

 

そしてよく眠れるようになりました。

相変わらず睡眠時間は6時間ですが、眠りの質が良くなり疲れが残らなくなりました。

眠る直前まで仕事やら勉強やらしていても、床に就けばすぐに眠りに落ちるのでした。

 

仕事がもっと好きになったというのも、それらの延長のようです。

以前は仕事と自由時間とを分けて考えていました。

休みの日に何しようとか、何食べようとか、ゆっくり寝ていようとか、休日を楽しみに待つことがありました。

それが最近は休日は次のアクションのための準備に充てるようになり、その心の状態が自分にとっての娯楽になりました。

仕事時間そのものがご褒美に思えてくるのでした。

 

ここまでの自分の変化を鑑みて

日本人のモノ作りの強さの秘訣はここにもあるのかな、と思いました。

 

日本はよく『職人の国』と言われます。

物を作らせたら比類がないと。

最後の宮大工と呼ばれる西岡常一さんが発した言葉を思い出しました。

『最初のお給料もろたら全部道具に使い込むようでなきゃ、あきませんな。自然にそうならんと。』

 

仕事が好きで好きでたまらないという状態。

仕事をしている最中の、集中力が高い状態に、もしかしたら仏心に触れるような感覚があったのではないかと想像しています。

 

それが玄米のおかげかどうかまでは分からないのですが、食欲を超えられた時にすごい力が発揮できるのは確かだと思うのです。

 

湧き上がる食欲を抑えようとすると、精神的なストレスがすごく掛かります。

でも欲求自体が起こらなくなればストレスから解放されます。

玄米はそのお手伝いをしてくれるかもしれません。

よろしかったらお試しくださいませ😊🤲