講師(宗夜)ブログ
●茶道とアダージョ
宗嘉先生のお点前を間近で拝見していて、時々心地の良い音楽が聞こえることがあります。
美しいメロディにうっとり…
音楽はいつもアダージョ
ゆったりリラックスの速度
自分のお点前のときもアダージョを演奏している気持ちで行います。
ベートーヴェンのピアノコンチェルト皇帝の第二楽章
書道に夢中になっている時も
着付けを楽しんでいる時も
お香を焚いている時も
美術館に行って展示物や庭園を眺めている時も
音楽がどこかで流れています。
音が無いのに音を感じる。
このような時に自分の芸術性が形成されつつあることに喜びを感じるのでした。
さて、茶道にて上級者以上になられると、手も足もお点前の手順として完璧な方がしばしばおられます。
当教室で解説付きの動画を連日配信しておりますのは、そのような方々を数多く養成したいためなのであります。
そして覚えてくださった、その時からが、新たな次元への入り口ではないかとよし庵では考えております。
上級者になればなるほど
覚えれば覚えるほど
ご自身の芸術性が表に現れることとなります。
私の場合は音楽を通して芸術性を愉しんでおりますが、愉しみ方は人それぞれでありましょう。
畳の香り。
お軸。
皆さまのお召し物。
着飾った女性の輝き。
太陽神か月神か…
身なりを整えることそのものに神性が宿ることを知る。
手作り和菓子。
楊枝を入れれば何層にも包まれて手間が垣間見える。
出されたお茶碗の重み。
中に湛えた緑のお茶との色の対比。
濃茶のしっかりした苦味から、遅れて舌に蘇るわずかな甘み
連客の細やかな心配り
静かなのに見えない糸で繋がっている
その糸を感じてほしい。
茶道のお点前を覚えることと並行して、是非ご自身ならではの芸術性を高める楽しみを見つけて育てていただきたいです。