講師(宗夜)ブログ
●令和七年(2025年) 明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします😊🤲
令和七年
年号が改まって七年目を迎えました。
そしてことしは巳年🐍
蛇は成長のたびに脱皮を繰り返す吉祥のシンボル。
令和七年のラッキー7と相まって良き一年となりそうです。
不安なことは様々起こります。
でもそれはそれとして、自分の心を平静を保つ訓練が大切に思います。
幸せを素直に感じられる状態で居たいものです。
巳年の蛇🐍と言えば…
インドでは古来から蛇を神様として崇めています。
現代でも毒蛇による死者が約5万人も出ているにも関わらず…です。
しかし神と崇めてから死者数はかなり減ったと言われています。
蛇を神と崇めることで人間からは蛇を攻撃しなくなりました。
すると蛇の方も行動を変えたと研究者が語っていました。
基本的には人間や家畜は襲わなくなったそうです。
日本でも奄美大島にハブという猛毒の蛇がいます。
島の人々は恐怖を持つ一方で、ハブの鱗紋様を大島紬の柄として織り込み、神と崇めています。
ハブのお陰で外敵からの侵略を遠ざけた歴史もあったことでしょう。
ギリシャ神話でも蛇は不死や生命力の象徴で、医療機関では杖に絡みついた蛇をシンボルとして掲げています。
忌む相手を取り込んで受容し、却って心理的な距離を保つ。
それを多くの人に知らしめて結果的に安全な生活に変えていく。
宗教や神話の力を感じました。
都会に暮らす私たちにとっての蛇とは何でしょう。
蛇の形はしていなくとも、心を掻き乱す人物や出来事がそれらに当たります。
『受容せよ』とは、なかなかハードルが高いもの。
特定の宗教を持たない私のような現代人は『考えない時間を作る』と置き換えてみると良いのかもしれません。
考えない時間を作るには
『市中の山居』
が一助となりそうです。
心の平静を取り戻すためにどこか遠くに出掛けるのではなくて、
喧騒のただ中にあっても静かさを持つことは可能である、
という精神性を顕しています。
私はそう理解しています。
茶室では災いに関する話題は禁じられています。
・不吉なこと
・不安なこと
・苦しいこと
これらを考えない工夫をする。
口に出しそうになったら意識して考えを別の方向に変える。
重荷の重量も存在も一時的に忘れる。
忘れることのできる人が賢い人である。
それを宗嘉先生は『波動修正』と呼んでいます。
意識のベクトルを少しずつ修正していく様は、まるで蛇の脱皮のよう。
令和七年 巳年🐍
皆様にとりまして素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。
本年もよし庵をどうぞよろしくお願いいたします😊🤲
●和装時の寒さ対策 超絶オススメ2選
和装時の冬の冷え❄️
足元からのしんしんとした冷え込みは辛いですね😢
そんな着物レディの切実な悩みを、またしても東レさんが改善してくれました。
東レの機能素材『ソフトサーモ』を用いた『ヒート+ふぃっと』という一連の商品です。
ソフトサーモとは、体の水分を吸収して発熱する機能糸だそうで、特殊な繊維が作り出す空気のポケットによる保温性に優れているとのこと。
『ヒート+ふぃっと』ブランドからはたくさんの商品が出ていますが、私がオススメするのは下記の2点です。
。。。。。。。。。
●足袋インナー ロング
●七分丈パンツ(つまりステテコ)
それぞれの写真はこちら
↓
。。。。。。。。。
これはすごい😳
本当に温かい。
足袋インナーを履いた上に、今までの足袋が履けるかしら?と一瞬不安でしたが、どうにか履けました。
少しだけこはぜが固かったけれども、履いてみれば歩行にも問題はありませんでした。
しかも肌色ですので、着物の裾が翻っても目立ちません。
七分丈パンツも本当に温かい。
そしてこちらのパンツは静電気が発生しませんので、裾まわりのもたつきもありません。
『でもステテコでしょー?やめてよ、おじさんみたい』
と、着物の先輩方から止められたこともありました。
確かにかっこよくはないです。
色っぽくもないです。
ご自身のお好みでお選びいただければと思います。
下半身の冷えから解放されると、動きが軽やかになるみたいです。
今後のご参考になれば幸いです😊🤲
●目覚めよ、筋肉(ボディ編)
前述と同じくインスタにて。
様々なエクササイズも届きます。
『反り腰』
そうそう、私これなのよ。
でも自覚したらだいぶ良くなったわよ。
『腿張り』
うん?あれ?
これも当てはまるかも。
腿張りは子供時代からの悩みですが、生活習慣も関係しているように思います。
40代の初めに一大決心をしてダイエットに励みました。
30代の10年間は体型が太めで根強いコンプレックスがありました。
40代からは後悔のない日々にしたいと思ってダイエットをしました。
『痩身の効果をいち早く感じたければ大きな筋肉を動かすべし』
とテレビで放映されていました。
臀筋(でんきん:お尻の筋肉)は消費カロリーが高いとのこと。
『とにかく歩いてみよう』
とせっせと毎日歩きました。
ゆるめに食事制限も課して1年間で5〜6キロくらい痩せて、その後の1年間で3〜4キロ痩せました。
痩せたのは良いのですが…
もしかしたらこの時の習慣が今の体型のデメリットにも通じているのかも知れないのです。
臀筋が発達して後ろ側の筋肉が大きくなるのと同時に、太腿の前側も大きくなりました。
前後のバランスを取るように更に発達したように思います。
本当は焦ってダイエットしない方が良かったのかも知れません。
短期間での急激な変化ではなく、小さな筋肉にもアプローチして5年くらいかけて総合的に筋量を増やしていく方が良かったのかも知れないです。
なぜ今こんなに後悔しているかというと、これが着付けの悩みに直結しているからです。
私は下半身の筋肉が外に張っているために着付けを『裾窄まり:すそつぼまり』に出来ません。
本当は今よりも裾窄まりにする方が着姿が綺麗なのです。
着付けだけを教えている先生でしたら『もっと裾窄まりに』と断言するでしょう。
畳に座る習慣がなく、草履を脱がずにテーブルと椅子での生活であればそれも可能です。
ですが私は茶人。
畳間での立ち座りを生業としています。
正座を主とする立ち座りには、お尻の真下の生地に大きな負担が掛かってしまうのです。
お尻や太腿の筋肉が、正座時には横に大きく潰されて、八掛が左右に引っ張られてしまうからです。
一時期は着姿を優先して裾窄まりをしていましたが八掛を度々修繕する始末。
着物地まで及ばないまでも、いずれは布も弱くなりますので『ビリリ…』と人前で破ける可能性も否めません。
すぐに結果が出る大きな筋肉ではなくて、本当は体の奥にある小さな筋肉が大事だったんだなぁ…。
慎ましくプロに伝授を乞うて、もっと体のことを学んでから行動すれば良かったなぁ…と思っております。
ところで…
小さな筋肉を丁寧に動かすという行動は、実に美しいものです。
茶道で分かりやすく説明すると
『お道具の持ち方』がこれに当たります。
初心者のうちは、指をいっぱいに広げてガバッと上から取ってしまうことが多いのです。
指の筋力が弱いことを自覚しているから、物を落とさないように無意識に表面積を広げているのかも知れません。
同時に『指を広げることはみっともない』という概念自体が身についていないこともあるでしょう。
残念なことに、この行動はとても幼稚に見られてしまいます。
大人の私たちがすると、違和感や嫌悪感まで抱かせてしまう可能性もあります。
お道具を丁寧に運ぶためには、見た目以上にたくさんの小さな筋肉が働いています。
筋肉同士の滑らかな連携も不可欠ですので、筋肉を動かすための神経も張り巡らせなければいけません。
『お茶碗を美しく手元に運ぶ』
たったこれだけの行動を改めるのに数ヶ月〜数年を要します。
それは小さな筋肉の存在に気付いていなかったから。
気付けなければ動かすことは出来ません。
『気付き』が判断に影響を及ぼす例を聞いたことがあります。
フランス語では、蝶々も蛾も
『パピヨン(papillon)』
言語での区別がないため、羽が立っていても伏せていてもフランスの方々は蝶々と蛾の識別が出来ないそうです。
明らかに違うではないかと私たち日本人は思うけれども、気付かなければそういうこともあるのかな、とも思います。
まずは小さな筋肉に気持ちを配ってみましょう。
気付けば筋肉は目覚めてくれます。
また一つ次なる自分への気付きにつながります。
それが連なって重なることが自信かもしれません。
●目覚めよ、筋肉(フェイス編)
インスタを始めて約3ヶ月。
パーソナライズされた情報が次々と届きます。
今更ですが、メイクに興味を持ち始め、毎日さまざまな動画を楽しんでいます。
一番気になったのが『眉毛』
眉毛のカーブはこれほどまでに奥が深いのかと感心しています。
驚いたのが
・平成の眉毛
・令和の眉毛
えっ❗️違うの⁉️
専門家によると下記のような違いがあるそう。
・平成初期は太め(工藤静香風)
・平成中期〜後期はカーブきつめ&眉尻細め(エビちゃん風)
・令和は直線ぎみ&パウダーでナチュラル仕上げ
おお、そうだったのか…
私の眉毛は『エビちゃん風』
……か?
顔がまるで違うので恥ずかしくて断言できず。
しかし令和でないことは確実。
一体何をどうすれば良い?
悩んでメイク教室に行ってみました。
一旦メイクを全て落として、先生に眉毛テクを伝授していただきます。
先生、描き足しておられるご様子。
『先生、いま何をされていますか?』
『いま、このカーブを埋めてます』
なんと!
そこはいつも私がせっせと抜いていた箇所ではないですか!
『ココ、要るんですね!』
『要るんですよ、今は』
それから仕事のことなどに話が及び『こんなで、あんなで…』とのお喋りの後でのアドバイス。
『工藤さんは…』
。。。。。。。。。。。。
●瞼の筋肉が弱りつつあるようです。話に夢中になるとおでこに皺が寄ってしまいますね。
●おでこの力で瞼を上げると、眉毛がどんどん上に移動してしまうんです。瞼の力だけで瞼を上げる訓練をしましょう。
●黒目と眉毛下線の比率は1:1が望ましいのです。顔が老けてしまう人と顔が若い人の違いがここにあります。
●瞼の筋肉を鍛えるエクササイズの方法はこちらです↓
①眉毛に軽く指を置きます。
②眉毛を動かさずに瞼の開け閉めをしましょう。
③その後にぐるぐると眼を動かしてください。
④ウインクが難しいと思います。
色んな角度に動かしても眉毛が固定したままにできれば瞼の筋肉が徐々に鍛えられていきます。
。。。。。。。。。
また、心の動きと筋肉の動きは見事なまでに一致していることも教えてくださいました。
。。。。。。。。。。。
●仕事のことをお喋りしている間中、口角が上がっていますね。
よほどお仕事がお好きなのですね。
●明るいことを考えておられる方は頬の位置が高いのです。
。。。。。。。。。。。
これはもう、宗嘉先生の教えのお陰様です。
『好きなことだけ考えていなさい。嫌なことは1㎜も考えてはならない。』
こうやって顔も人生も作られていくんだなぁと思いました。
今だから気づけるメイクの大切さ。
新たな楽しみが増えました。
●充実した一年
気付けば年末。
生徒さまの多くが今年最後のお稽古を終えられています。
最終日はどなたも気合いが入られて、今年一番の出来をお納めになられています。
先日は奥伝のお稽古でした。
真剣にお稽古にお励んでくださった成果を存分に発揮された生徒さま。
『充実した一年でしたね』
おこがましくも、つい声をかけてしまいました。
それ程までに素晴らしいお点前でした。
生徒さまも喜んでくださって
『ええ、本当に❗️』
とキラキラした瞳で心からの嬉しそうな笑顔を浮かべておられました。
『本当に充実した一年でした』
そう呟ける人が世の中に何人存在するでしょう。
物に溢れながらも虚しい心を抱える人が多い現代において、私たちはなんて幸せなのだろう。
しみじみと噛み締めるのでした。
よし庵の生徒さまは皆さま前を向いておられる方ばかり。
すでにお正月の先の目標を熱を持って語られます。
●来年は着付けを頑張ります。きれいな着物姿でお点前をしたいです。
●来年は炭手前に力を入れます。真之炭手前の座掃きに挑戦してみたいです。
●茶事で亭主のする裏方の仕事をさせていただきたいです。お客様の背後で亭主がどんな風に動いているのかを体験してみたいです。
どれも非常に具体的。
それを恥ずかしがらずにきちんと口に出して伝えてくださることがとても嬉しいです。
安心して『真面目でいられる』のです。
横槍を入れたり揶揄したりする方は一人もおられません。
誠にありがたいことです。
来年から、よし庵でも新たな挑戦をするつもりです。
まずは和菓子教室の充実。
宗嘉先生の和菓子技術を皆さまにお伝えしたいと考えております。
初級・中級・上級とクラスを編成し、生地作りから丁寧にお教えします。
認定証の発行も視野に入れ、ご希望であればご自身でお教室を持てるまでの技術を身につけていただけます。
懐石料理教室も同様に立ち上げる予定です。
もう一つは宗夜の着付け教室です。
今まではリモートのみでしたが、来年から対面でのお稽古を再開いたします。
補正の仕方から丁寧にお教えいたします。
上記のお教室の開催日程は下記の通りです。
●火水木土(5週目は除く)
●AM10:00- 11:30
お稽古代などの詳しいお知らせはホームページにアップして参ります。
どうぞよろしくお願いいたします😊🤲