講師(宗夜)ブログ

2025-07-21 09:50:00

●TPOに合わせた着付け術

最近、着付け術のバリエーションを増やしました。

その時々の目的別に着付け術を合わせるようにしました。

工藤には2種類の着付け術があります。

 

(A)茶道重視

(B)着姿重視

 

着目ポイントは以下の3点です。

 

・腰紐の位置

・おlはしょりの長さ

・帯の位置・形

 

つい最近までは

(A)茶道重視

の着付け術をしていました。

足袋の状態で、茶室での所作を行うときに一番乱れにくく美しさを保てる着付け術です。

非常に安定しており、茶室での立ち座りに適しています。

 

 

着物ウォーキングを始めてからは(B)着姿重視

にしました。

着物を着て、草履を履いて、外を歩いた時に美しくありたいと思うと、着付け術を変えていく必要があると感じたのでした。

それぞれを比較してみたいと思います。

 

。。。。。。。。。。。

(A)茶道重視:

➡️腰紐の位置:腰骨の真上

➡️おはしょりの長さ:3〜4cm

➡️帯の下線:腰骨に掛かる。体の一番太いところに帯の下線がくる感じ。茶室で働くときにラク。

日本人は腰から動くからなのかな?と工藤は予想しています。

お相撲さんも腰骨に回しをかけているように、腰骨に紐が掛かったり帯が掛かったりすることで、日本人体型は安定するように感じます。

➡️帯の形:たれ(名古屋)7cm、(袋)9cm・お太鼓共に26cm

お太鼓の決め線は帯の下線よりも2cmくらい下になり、たれもヒップの盛り上がりより1cmくらい下になります。

見た目重心が下がるので歩いたときの脚長効果は期待できません。

しかし下腹をしっかり隠すので点前座に腰を下ろしたとき、横から見た姿が綺麗です。

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(B)着姿重視:

➡️腰紐の位置:腰骨より3cm上

➡️おはしょりの長さ:6cmくらい

➡️帯の下線:腰骨に掛からない。少し帯が食い込むような感覚。

➡️帯の形:たれが12cm・お太鼓が24cm

一般的なセオリーよりもたれは長く、お太鼓は小さめです。

数字だけ聞くと『たれが長過ぎるのでは?』と思われますが、実際に着てみると私の体型にはピッタリはまります。

帯の下線とお太鼓の決め線も合致し、たれの下線はヒップの一番盛り上がったところに来ることで脚が長く見えるようになりました。

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。。。。。。。。。。。。

 

いかがでしょうか?

ざっくりまとめると、

 

(A)茶道重視:座ったときに綺麗

(B)着姿重視:歩いたときに綺麗

 

と言い換えることが出来ます。

こんな風にTPOに合わせて着付け術を変えていくと、自分の気持ちもしっくりきます。

 

美しさは一つではない

 

世の芸術家が様々なシーンで口に

する言葉は、着付け術にも当てはまりそうです。

着物と相談しながら向き合うと、以前よりも仲良くなれたような気がしました😊🎵

2025-07-18 18:34:00

●ヘチマ超え!超お勧め夏用帯枕『籠枕:かごまくら』

これはすごい😳

画期的な夏用帯枕をインスタで見つけました。

籠状の帯枕です↓

https://www.instagram.com/reel/DLgJto8RANo/?igsh=cjVsNjZncWRyNGUx

素材は紙のようです。

固く加工した紙で籠を枕状に編んであります。

中は空洞。

背中側も極限まで設置面を少なく設計されており、身につけた時に軽さと涼しさに感動しました。

ヘチマを超えです。

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形がまた素晴らしく,背中のカーブに見事にフィット。

一日中美しいお太鼓姿をキープしてくれました。

 

このクオリティは夏だけの使用では勿体無いかも。

私は一年中、籠枕にお世話になりそうです。

 

一つずつ手作りとのことで、気になる方はお早めにお問い合わせくださいませ😊

きっと暑い夏の間中皆さまを助けてくれると思います。

2025-07-14 10:50:00

●茶道ウォーキング ●着物ウォーキング ●洋装ウォーキング

宗嘉先生と波動ウォーキングコースを立ち上げました。

 

●茶道ウォーキング

私どもの原点は茶道ウォーキングです。

背筋をまっすぐに伸ばして一定の歩幅を保つ茶道ウォーキングはお稽古で心地よい波動を放ちます。

よし庵茶道教室では、茶道ウォーキングを基に茶室での立ち居振る舞いに重きを置いたお稽古を行っております。

空間の緊張を和らげ、ひと様に感動をもたらすのは、お点前の内容以上に前後の所作であると宗嘉先生が確信を持っているからなのです。

所作の美しさはお相手への思いやりが基本。

 

茶道ウォーキングや所作の動画はたくさんの皆さまから支持もいただけて、理解が浸透しつつある実感を得られるまでになりました。

今後も様々な場面で継続して発信していくつもりでおります。

 

●着物ウォーキング

ただ、茶道ウォーキングは茶道お稽古以外のシチュエーションでは動きが硬すぎると宗嘉先生が判断されました。

 

茶道では高価なお道具を扱うからゆっくりで丁寧な所作が求められます。

茶室は非日常空間。

茶道具以外の物が何もない状態は日常ではあり得ません。

駅のホームや街中では人や物を避けて、人の流れに自らを合わせて柔軟に歩かないと怪我に繋がる恐れもあります。

 

そもそも草履を履いている時点で茶道ウォーキングは成り立ちません。

 

では着物ウォーキングとは?

歩くスピードとターンの仕方が茶道ウォーキングとの大きな違いです。

直線と曲線を組み合わせて滑らかさを出します。

主だった動きは直線ですが、ところどころで角を取ってRにするような感じです。

草履を履いている左右の足にターンの一足ごとに体重移動をします。

更にはつま先と踵とに交互に体重移動をします。

 

実は茶道ウォーキングよりも着物ウォーキングの方が動きが複雑。

これが外出先で自然と行えますと洗練された大人の女性を感じさせます。

お着物をお召しの全ての女性にお勧めできる所作となります。

 

よし庵には美しくお着物をお召しの生徒さんが多数おられますので、お教室にお越しになる道中でも是非その美しさを放ち続けていただきたいと願って着物ウォーキングを始めました。

 

●洋装ウォーキング

最近では洋装でのウォーキングにも力を入れています。

 

日本文化を伝承する立場の私たちが、なぜにいま洋装でのウォーキングを行うかと申しますと…

茶道ウォーキングと着物ウォーキングを知ったからこそ洋装ウォーキングの大切さに気付いたからなのです。

 

着物は断ち方も縫い付けも直線的。

身にまとう場合もシワなどの曲線が無い方が評価されます。

和室のしつらいも直線的なイメージ。

そのため着物では直線的な動きが美しく見えます。

 

しかし洋装で同じことをしますと全身が固く見えて美しさが伝わらないのです。

洋装はドレープや揺れ感が魅力の一つ。

 

洋装が日本に伝わって約150年。

西洋人とは手足の長さも腰の高さも明らかに違う。

美しい曲線をいかに生み出すかが、私たち日本人への課題かもしれません。

日本人による日本人のための美しい洋装ウォーキングを考える時期を迎えているように思います。

 

靴での歩行に苦手意識を持つ日本人が多いと聞きます。

私もその一人です。

特におしゃれ靴は窮屈だし、痛いし…

と宗嘉先生にお伝えすると

『それは体重移動が下手だから』

と言われました。

『上手に体重移動が出来れば痛みが減るはず。そのためにはヒールでの歩行練習が欠かせない。』

と仰います。

 

そう言えば歩く練習などしたことがありませんでした。

スニーカーで駆け回っていた幼少時と同じようにヒールの付いたパンプルやサンダルでも歩いていました。

つまりはバタバタと足の裏全体を地面につけていました。

 

。。。。。。。。。。。。

ヒールの付いた靴では、

・歩く時はつま先重心

・止まった時は踵重心

・ターンでの体重移動は交互

・重心を軸に体を回転させる

 

上半身については

・上半身の重心は高めをイメージ

・重心が高いから足が軽くなる

・上半身の力は抜いて、腕は自然にユラユラ。でもブラブラではない。

・脚の回転が先で、上半身にはスパイラルを描くように伝わるので、顔は後からついてくる。

 

それらを自由自在に操れるまで反復練習すれば綺麗に歩ける。

。。。。。。。。。。。。

 

そして動画撮影のために練習を積むこと数日。

1日ごとに足の痛みが軽減され、上半身も少しずつ滑らかに動かせるように変化してきました。

数日でラクに動けることに自分でも驚きでした。

 

茶道ウォーキング

着物ウォーキング

洋装ウォーキング

 

TPOに合わせて自分の動きもプロデュース出来れば、人脈や楽しみが広がりそうです。

ステキな人にはステキな人が集まります。

 

よし庵の波動ウォーキングが皆さまの新たな第一歩になりましたら…

とても嬉しいです😊

2025-06-30 10:44:00

●人生の出逢い

人生は人との出会いの連続。

たった一人との出会いによって自分の運勢がガラリと変わることもあります。

書家相田みつをさんも詩を綴っておられます。

。。。。。。。。。。

その時の出逢いが

その人の人生を

根底から変えることがある

よき出逢いを

。。。。。。。。。。

 

そう言えば…

自分の人生を振り返ると18歳の時の出逢いが大きな転機だったように思います。

 

高校卒業後に都内の短大に通いました。大学に併設されている短大でサークルが大学と共同。

私は音楽系のサークルに入りました。

先輩も同期もみんな優しく

『これが青春かぁ!』と

満喫していました。

中でも同じ短大の先輩N子さんは特に目をかけてくれました。

N子さんは特別な美人ではないけれども、独特の魅力がありました。

コミュ力が高く、誰とでもすぐに仲良くなり、輝いていました。

自分というものをしっかりと持ち、情報発信型でいつも新しい話題を提供するタイプ。

『いま私はこれをやっている』

と常に前進していました。

 

そんなN子さんから出逢ってまもなく

『視野を広く持て』

とアドバイスを受けました。

 

18歳まで、私の生活は市内のみ。

自転車の移動圏内。

それが急に電車に乗ることになり、いつもオドオドしていました。

新宿も渋谷も池袋も、私にとっては怖い怖い『首都・東京』でした。

そんな私を放っておけなかったのか

『怖がらなくても大丈夫。せっかく都内に通っているんだから色んなものを吸収しなくちゃ』

と言って世話を焼いてくれました。

『美術館に行ったことは?』

と聞かれ

『ない』

と答えると

『いま、新宿でセザンヌ展をしているから見に行こう』

と連れ出してくれたのでした。

 

その後に喫茶店に入って、ずっと美術の講義を受けました。

N子さんの好きな画家はエゴン・シーレでクリムトの影響を受けていたんだ、とか

サルバトール・ダリも好きだとか

ガウディは天才だとか

それまで聞いたことも気にしたこともない芸術家の名前が、自分よりも一つしか歳の変わらない女性の口から次々に出てくることに、当時は雷に打たれたような衝撃を受けました。

 

『ここ(都内)は、いつもどこかで展覧会をやっている。こんなことは地方では考えられない。

都内に居る間に少しでも多くのことを吸収しないと損だ。

自分は大いに学ぶつもりだ。

さやこも大いに学びなさい。』

 

そんなメッセージを会うたびに送られました。

親以外で『勉強しろ』と言われるのは初めてでした。

親に言われると腹が立つけれど、一つ年上の先輩から言われると素直に聞けるもので、自分なりに当時はよく勉強したように思います。

少なくとも勉強する癖はつきました。

 

その後、お互いに大学への編入学をし、就職をしても付き合いが続いていました。

 

N子さんは海外旅行が好きで、よく旅先から絵手紙を送ってくれました。

いまスペイン

いまオランダ

いまイギリス

 

非常に優秀で有名な製薬会社に入りMRになりました。

就職後にはご自身の郷里に帰っておられましたが、私は彼女に会いたくて実家にまで押しかけて泊まらせてもらったこともあります。

二人ともよく食べて、よく飲んで(彼女はお酒が強い)、よく喋って、よく笑う

そんな時間でした。

就職してもN子さんはいつも前向き。

『いまの仕事も好きなんだけど、わたしやっぱり美術が一番好きなんだよねー』

と語っていました。

そしてお金が貯まると

『ニューヨークに行ってくるよ』

と美術哲学を学びにニューヨークの大学に留学してしまいました。

 

すごい女性がいるもんだなぁ

当時はそう思っていました。

私はというと事務の仕事でつまずいてばかり…

そんな折、知り合いからニューヨークに行くけど一緒にどう?と誘われました。

誘ってくれたのはジャズピアノの先生でした。

就職後に趣味のピアノを再開しクラッシックとジャズピアノの両方を習っていたのでした。

 

ジャズピアノの先生はビックバンドでピアニストを務めていて、バンドのメンバーとニューヨークのカーネギーホールにコンサートを観に行くのだとのこと。

良かったら一緒にどうか?と声を掛けてくれました。

 

ニューヨークかぁ。

ちょうどN子さんが居るしなぁ。

じゃあ行きます!

そしてコレクトコールでニューヨークに電話をかけてN子さんと会う約束を取り付けました。

 

久しぶりの再会。

待ち合わせ場所はメトロポリタン美術館。

階段にやや気だるく座っているのは…

あー!N子さん!

おー!さやこ!

20代半ばの二人が軽く抱き合う。

 

N子さんがニューヨークをガイドしてくれてあっという間に一日が過ぎていきました。

夕食はギリシャ料理店。

よく食べて、よく飲んで(相変わらず彼女はお酒が強い)、よく喋って、よく笑う

 

ただ昔とは違って、少しだけお互いにシビアになっていました。

学生時代のキャピキャピした雰囲気が終わり、漠然と夢を語ることは出来なくなっていました。

先輩後輩という関係性もなくなりちょっと会話がギクシャク…。

進む方向が違ってしまったようでした。

 

なにがどうという出来事もないまま、それから何となく疎遠になっていきました。

いま思うとまるでそれは卒業式のようでした。

学生の殻を完全に脱いで大人の女性の階段を登ろうとしていた時期でした。

 

ほぼ30年経った現在から振り返ってみると、やっぱり彼女は魅力的な存在で、彼女との出逢いが私の人生を大きく前進させたのは間違いないのでした。

 

美術関係の仕事を起こすのだと熱く話していた彼女。

どこかで活躍していてほしい。

心からいま思うのでした。

2025-06-15 15:06:00

●生徒さんとのお稽古

ああ〜楽しい😊😊😊

やっぱりお稽古は楽しい。

こうでなくっちゃ❣️

 

先日生徒さんと共に工藤も宗嘉先生にお稽古をつけていただきました。

生徒さんは『台子濃茶』をなさいました。

『来週に行之行台子を控えているから火箸の予習を…』

とのこと。

手作りの(😳‼️)お着物と帯でのご参加。

ハンサムクールなスタイルがよくお似合いでした😊💕✨

お点前もするすると滞りなく🍵

引柄杓だけちょっとつっかえて、でも楽しげで、やっぱりお稽古はいいなぁと思いました。

 

工藤は茶箱の『月』にしました。

茶箱シリーズの中でもかなり苦労して覚えたお点前『月』。

久しぶりだけど、出来具合はいかに⁈と内心ヒヤヒヤしつつ

『お薄を一服差し上げます』

とお稽古が始まりました。

 

おっとっと。

茶筅筒を取る手を間違えた。

鶯を取る手を間違えた。

そうだった、そうだった。

この2か所は最後までなかなか覚えられないところだった。

やはり間違えたか…。

 

人前での失敗は立場上恥ずかしいものではありますが、記憶を確かにするには失敗体験が不可欠なのであります。

可能な限り恥はかいた方が後々の為には良いので、生徒さんにお付き合いいただきました。

 

アナウンスに偏っていると言葉にばかり長けてしまって手が疎かになります。

やっぱり実際に手を動かさないといけないと気持ちが改まりました。

でも楽しい😊

 

別日には、専任講師お二方のお稽古を工藤がつけさせていただきました。

十分にお稽古を積まれていらっしゃる生徒さん。

初級の荘物の科目をお選びになられました。

手捌き足捌きに注意するところは何もなく、ただやはりプロとの違いは存在するので

『微調整なのですが…』

と前置きしつつ

『柄杓の上が下げの角度を緩やかにしましょう』

と進言させていただきました。

宗嘉先生の柄杓の動きは、空を舞うとき氷の上を滑っているかのように手ブレが無いのです。

手や腕だけで支えているのではなく、背筋や下肢の筋肉も一緒になって支えていると思われます。

『えぇ〜!難しい😓』

『難しい…けど、確かにその動きは綺麗ですね』

『そうなんです。

微調整ほど難しいのですが…

すぐに出来なくても良いので次に目指すべきポイントを心に留め置いていただきたいのです。

知っているのと知らないのとでは、数年後に立っている場所が全然違いますので…』

『ああ確かに』

お二方とも納得してくださいました。

 

よそのお教室で専任講師になられてから、私どもの社中にご入会されたお二方。

『よし庵でいちから出直します』

とのお言葉通り平点前から学び直されて幾年かが経ちました。

今では共に真のお点前まで上手になさいます。

『もっともっと綺麗なお点前を身につけたい』

飽くなき探究心をお持ちで素晴らしいです。

 

また、先週には手足の動きに苦手意識のある生徒さんが、鉄瓶を卒業して柄杓のお稽古を行いたいと仰いました。

長く社中におられますが自発的なお申し出は初めてのこと。

ささやかながら、私どもには嬉しい経験でした。

 

茶道ではお道具を右に左にと動かします。

小さくて軽いものが多いので、茶道に馴染みの無い方からは簡単に思われることでしょう。

ところが綺麗に動かすことは月日を重ねていても難しい。

そして一番動かすことが難しいのはひとの心。

 

それでも少しずつ少しずつ、よし庵も皆さまの心を動かせるようになってきたのかしら…

とほのかに温かい思いを抱いたのでした。