講師(宗夜)ブログ
●らんまんの寿恵ちゃん
寿恵ちゃん…
どうして山桃売っちゃったの?
売って欲しくなかったなぁー。
そんな風に老け込んで欲しくなかったなぁー。
これからなのに、寿恵ちゃん!
最終週だったのも分かるけど。
視聴率も分かるけど。
準主役だったのも分かるけど。
『ありがとう、寿恵ちゃん…』と万太郎。
そんな簡単に受け取るんじゃないよ!
プレゼントにしては額が大きすぎるだろう。
とツッコミを入れたくなる。
夫に尽くす妻。
美談かも知れないけど、その後に元気を無くした姿を見たら本当につらくなってしまいました。
この時の寿恵ちゃんの年齢設定は55才らしいのですが…。55才、実際はもっと若いし!
自分で土地の調査をして渋谷という土地を選んだくらいの女性なのだから、『帝都復興計画』も当然耳に入っているはず。
顧客の多くが政財界の人間ならば、
『これから東京市はインフラ整備をしてもっと発展するんだから今お店売っちゃ駄目だよ!』
と進言したはず。
『私、もういっちょ仕事頑張るわ!万ちゃん!』
と輝く笑顔を向けて欲しかった。私としては。
仕方ないですけどね。ドラマですもんね。
ところで茶道家の宗嘉先生はスピリチュアルカウンセラーでもあります。
先生に出会って間もなく鑑定をお願いしました。自分の人生に壁を感じていて、ずっとそれを越せないでいました。
壁を一段と高く感じていたのがその頃でした。
鑑定の途中で、
『子どもに幸せになって欲しいから…』
と言うと、先生に即座に叱責されました。
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違うんだよ、工藤さん!
自分の幸せが一番大事なんだよ。
自分の幸せだけをまず考えるんだ!
自分も幸せに出来ないような人間が、どうやって他人を幸せにするんだ。
そもそも幸せの形は人によって違う。
人のため、人のため、と行動すると恩着せがましくなる。それでは誰も幸せにならないよ。
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本当にその通りだと思います。
ところが『自分の幸せ』というものは案外向き合うのが難しいのです。
だからつい、他人の世話を焼くことに逃げてしまいたくなります。
『自分の幸せ』がハッキリ見えている人は強い。
見えているのは、万太郎の方だったんだな…と思います。
『ありがとう。ありがとう。』
と言って、万太郎は遠慮しないで全て受け取ります。
自分の幸せの形がハッキリ見えているから、他人から自分がどう見られるかなんて気にしない。
男性と女性は違うから、万太郎の逞しさをそのまま女性の生き方に当てはめることは出来ないけれど…。
自分の幸せの形を清らかに追い求め続けることが出来たら、年齢を超えて輝けるんじゃないかと思います。
それが私にとっての人生のテーマです。