講師(宗夜)ブログ
●文月之茶事
7月の最終日曜日
よし庵にて続きお薄の文月之茶事が催されました。
今回はこぢんまりと3名さまのご参加。
テキストなどでは大抵お客様が3名ですので、今回が王道といったところでしょうか。
それならば、お客様のお作法に集中していただこうと考え、お点前は全て工藤が行いました。
皆さまにはよし庵公認のテキストを茶室にご持参いただき、ページをめくりながら進行に合わせてお作法の確認をいたしました。
。。。。。。。。。。。
●淡交社『イラストでわかる茶懐石のいただき方』
。。。。。。。。。。。
工藤は今まで色々な本を購入しましたが、上記が最も分かりやすくまとめられていてお勧めです。
茶事では同時進行でたくさんのことに気を配りますため、何かに気を取られると間違える可能性があります。
私にとってこの本は頼れる同僚のような存在です。
皆さま、お料理と談話の合間にテキストをご覧になられ、これはこれでリラックス出来るお茶事でございました。
宗嘉先生のお料理もゆったりと味わっていただけたようでした。
。。。。。。。
《文月之茶事献立》
・向附:すずきの造り、水玉胡瓜、赤梅肉
・汁:合わせみそ かぼちゃ
・御飯:みょうが御飯
・椀盛:もずく入り卵豆腐、海老、椎茸
・預鉢:滝川豆腐
・焼物代わり:白身魚の米粉揚げ
・箸洗い:とうもろこし
・八寸:鴨のロースト、なすの煮浸し
・香物:たくあん、きゅうり、大根
・菓子:練り切り『桃』
干菓子『胡麻チュイール』
。。。。。。。。
●向附:すずきの造り、水玉胡瓜、赤梅肉
プリプリで新鮮なすずきのお造り。
光の当たり方によって虹色に表面が輝きます。余分な水分は一切なし。
旨みが凝縮されているのは丁寧な下拵えのしるし。
目にも涼やかな水玉胡瓜と共に、赤梅肉でさっぱりといただきます。
●汁:合わせみそ かぼちゃ
赤味噌強めのこくのあるお味噌汁。
真ん中には夏のお野菜、かぼちゃが鎮座しております。
蓋を開ければお味噌のいい香り。
塩味がかぼちゃの甘みを一層に引き立てて…。
先人が繋いでくれた発酵の技に感謝の一椀です。
●御飯:みょうが御飯
最初は一文字飯で、飯器の持ち出しにてみょうが御飯をお出ししました。
ほんのり出汁醤油の味付けにて、シャキシャキとしたみょうがの食感と共に御飯をお楽しみいただきました。
『なんでだろう。大人になるとみょうがって本当に美味しいのよねぇ!!』
『うん、うん☺️☺️☺️』
激しく同意。
●椀盛:もずく入り卵豆腐、海老、椎茸
『わぁ、きれい』
丸い椀に四角い卵豆腐
海老と椎茸が絵画のモチーフのよう。
まずは香りを楽しみ、その次にお汁を楽しみます。
ふわりと鼻に優しく抜けるお出しの香りと旨み。
もずく入り卵豆腐は、きれいな四角い形をギリギリに保つ柔らかさ。
口に含めば瞬時にホロホロともずくが解けます。
卵豆腐は出汁の旨みをたっぷりと吸い、卵の旨み甘みと共にもずくが磯の香りも届けてくれるのです。
海老はシコシコと甘く絶妙な食感。
椎茸は噛むと向こうの方から山の土の香りがやって来る感じ。
山の中の少し湿った土の香り。
海に囲まれ、尚且つ山がちな日本の自然を一椀で表現したような一品でした。
●預鉢:滝川豆腐
ん?イクラが乗っているのかな?
ノンノン☝️
タピオカをパプリカ色素で色付けしてみました。鮮やかでありながら豆腐の穏やかな風味を邪魔しません。
わさびの風味でつるりと…。
清流を想起させる爽やかな小鉢。
●焼物代わり:白身魚の米粉揚げ
サクッと軽い米粉揚げ。
夏野菜も米粉揚げ。
暑い夏。野菜からも元気をいただきましょう。
バジルソースを添えました。
バゲットに見立てた油麩にはチリソースを乗せて洋風に。
●箸洗い:とうもろこし
薄味のお汁にとうもろこしを数粒浮かべました。
お口を程よくクレンズして夢から現へと心も整えます。
●八寸:鴨のロースト、なすの煮浸し
鴨は茶懐石では海のものと捉えられいます。柔らかくローストしました。
なすの煮浸しは一晩掛けて、たっぷりと汁を吸わせてあります。
飾り包丁で綺麗に表面をお化粧。
じゅわーっと旨みが広がります。
●香物:たくあん、きゅうり、大根
湯桶と共に、香物をいただきます。
するすると喉を滑る柔らかな湯。
やや白く濁り、表面がところどころに千切れたお米の粒々が漂います。
私たち日本人は、赤ちゃんのときに離乳食としてお粥の上澄みをいただきます。
他国の方からは『味がない』と思われてしまう、お粥の上澄み。
上澄みから始まって、10倍粥、7倍粥、5倍粥、全粥と、1年をかけてゆっくりゆっくりと米に慣れていきます。お母さんは本当に大変。
毎回手間が掛かります。
でもその手間により、舌の味蕾(みらい:味のセンサー)を潰さず、ほんの少しの微妙な味わいを愉しむ味覚が育ちます。
香物は糠漬け。
お米の糠を発酵して作られる漬物。
糠…。現代であれば捨ててしまうでしょう。よほど食べるものに困らなければ目に食材とは映りません。
自分たちのルーツを確認するかのような茶懐石のお料理。
年齢と共に愛情を持って心が傾く日本料理の数々。
今回も美味しゅうございました。
宗嘉先生の心尽くしのお料理。
皆さまに存分に味わっていただき、その後のお点前へと続きました。
千鳥の盃のあたりで、工藤は下火を入れ始め、お料理の終了の後に炭手前をいたしました。
お正客さまには所々でお道具を亭主に訊ねていただきます。
亭主が釜を紙釜敷に置いたあたりから問答が交わされます。
。。。。。。。。
正客:緘は
亭主:寒雉でございます
正客:羽は
亭主:鴻鶴でございます
正客:火箸は
亭主:浄益でございます
正客:炭斗は
亭主:網代籠でございます
正客:灰器は
亭主:黄瀬戸でございます
正客:灰匙は
亭主:浄益でございます
正客:どうぞ香合の拝見を
亭主:(お辞儀)
正客:どうぞ風炉中拝見を
亭主:(お辞儀)
・・・風炉中拝見・・・
・・・薬罐による水足し・・・
・・・亭主水屋に下がる・・・
・・・客の香合の拝見・・・
・・・亭主入室、風炉清め、蓋を切る・・・
正客:お香合は
亭主:八角形螺鈿香合でございます
・・・茶道口にて主客総礼・・・
・・・主菓子持ち出し・・・
。。。。。。。。
●お菓子:練り切り『桃』
可愛らしい桃の形の練り切り。
中には本物の青い桃、若桃が包まれています。
桃の搾り汁が混ぜられた練り切りは、薄いピンクと白い生地とのグラデーション。
繊細な手仕事を思わせます。
お菓子をお召しあがりの後に、床などの拝見を済ませて、腰掛け待合に移動。そして後座へと移り、続きお薄のお点前となりました。
今回はお正客さまの本来のお役目をたっぷりとお願いすることが出来ました。
特に炭手前ではお道具を訊ねるタイミングが大切なポイントです。
これらはご自身が炭手前をよく知っていることが肝要となります。
お正客さまは、何度も亭主役をなさられて、よくよくご存知でいらっしゃいました。
客と主の滑らかな問答が見せ場。
『一座建立:いちざこんりゅう』を体現したようなお茶事となりました。
お次客さまは初々しく。
御詰は風格あるベテラン気質でお任せができました。
夏の暑い一日。
季節の輝きを一枚切り取ったようなお茶事となりました。
●夏が来た!☀️🍉
夏だ!夏が来た!
朝から太陽ギラギラ☀️
でもウキウキする!
暑いのは苦手ですが、夏が来るとウキウキが止まりません。
朝から蝉のミンミン声を聞くと
『元気だねー』と思います。
夏は休日も早起き。
顔を洗ったら朝一番で2階のベランダから日除けのタープを掛けて1階の庭まで覆います。
日が差す前に覆うのがポイント。
2階の窓にも日除けのタープを掛けて準備OK!
クーラーは除湿27℃
たまに26℃
気温が上がる前にここまで終えることが快適に過ごすためのポイントです。
日が差して気温が上がってからこれらをしても家が熱を蓄えて全然冷えないのです。
夏が好きな理由は、成長を感じる季節だから。
気分は小学生🧒🎒
7月の半ばくらいに夏の宿題を自分で決めます。
行ってみよー!今年の宿題🤙
《逆勝手と炭手前》。。。。
逆勝手:薄茶、濃茶、初炭、後炭、棚薄茶、棚濃茶
本勝手初炭、本勝手後炭
。。。。。。。。。。。。。
今よりももっと綺麗なお点前になりますように✨
ところで皆さまはカレンダーをどのように使われておられますか?
私は3種類のカレンダーを常に眺めております。
・5年カレンダー
・1年カレンダー
・1ヶ月カレンダー
5年カレンダーを眺めては、
1年後には大体こんな風になってるな、2年後はこうだな、とか想像しています。
3年後となるとちょっと読めないけれども、今の1年間の過ごし方が良ければ、あんな感じかな…とか。
1年カレンダーには、現時点で分かっている数ヶ月後の予定などを書き込んでいます。
着物や帯のクリーニングには数ヶ月を要するため、1年カレンダーで管理しておかないと仕事に支障をきたしてしまうのです。
1ヶ月カレンダーには、要注意のお稽古日(zoom花月)などを記載して前勉強の予定を組みます。
5年、1年、1ヶ月の単位で『いま』を捉えるようになると無駄とか焦りとかネガティブな感情を減らせます。
そしてその年の濃い薄いを決めるのが、『夏の過ごし方』なのです。
除夜の鐘がゴーンと響く時に
(今年もよく頑張ったなぁ)
と思える年は、夏の過ごし方が充実した年です。
ああ、大人は良い(^-^)
自分の人生をデザイン出来る幸せ。
お陽さまのちからを分けてもらって
大人こそ夏を楽しみましょう🏝️
●悩みのタネはまさかの地球
宗嘉先生との会話『重力波』の続き。
先生の言う『波動』
物理学者の言う『重力波』
この2つの共通点は分かりません。
宗嘉先生が『波動と重力波が同一のものか断言ができない』と仰るのは、証明のしようがないからです。
宗嘉先生は感覚で波動を捉えていて、学者たちは実験の計測結果で重力波を捉えています。
捉える方法が異なるので確認ができません。
でも同一なのではないかと工藤は思っています。
というのは、天体学者や物理学者や数学者が話している内容と、宗嘉先生の話している内容がところどころでピタリと一致しているからなのです。
表現の仕方までそっくりで、話をするたびに驚きます。
『天体同士は何らかの力関係に基づいて均衡を保っている。そこに重力波が関係している。そして重力波は宇宙空間を漂っている。』
と天体学者が語っていました。
宗嘉先生からも同じ内容を何度も聞きました。
先生は『波動』という単語を用います。違いはそこだけです。
『みんな独自の波動を持っている。生き物だけでなく、モノも持っている。』
波動、か。
私には捉えられないので何なのか語れないのだけれども。
ただ先日、先生と話していて
『波動が上がったね』
と言われたことがありました。
『ここ最近、様々な欲が遠のいて気が楽になったんですよ』
と話した後でした。
『波動が上がるとラクになるんだ』
と続いて言われました。
悩みが多い時、
または落ち込んでいる時、
何となく世を恨み、ますます気持ちが落ち込むことがありました。
そうなると欲が強くなりました。
自分以外の人が幸せそうに見えて、
『良いわね、あなたは』
なんて思うこともありました。
ふと我に返って自分の醜さを知り、自己嫌悪になったりして。
そんな時
『この肉体があるから私はこんなに苦しいのよ』
と思った時もありました。
ああ、肉体を離れて自由になりたい。宇宙をゆらゆらと舞えたら良いのに、なんて思ったこともありました。
そんな昔の話を宗嘉先生にすると…
・・・・・・・・・
🟦みんなそうなんだよね。
🟥みんなそうですか?この肉体があるから苦しいんだと、みんなも思ったりしますか?
🟦苦しいときはみんな思うよ。だから宗教が必要なの。自分の醜さを克服するために。
🟥精神って、本当は自由なんじゃないですか?
🟦そうだよ。でも肉体を持つと、地球に暮らすと、ひとは醜くなるんだよね。
🟥地球に暮らすと醜くなる⁈
🟦地球が重いんだろうね。
🟥地球が重い?
🟦人間は重力で地球に引っ張られてるから。
🟥本当は自由に生きたいのに?
🟦そうだろうね。だのになぜ生まれたのかはよくわからないけど。
地球の生き物は別の生き物を犠牲にしないと生きられない。
人間は知性が高いから、時々その現実に耐えられなくなる。
自分の醜さに耐えられなくなる。
地球に生まれたものの運命だろうね。
・・・・・・・・
運命かぁ。
酷な運命だなぁ。
ところで、出会った頃に宗嘉先生に言われた言葉をこの時ふと思い出しました。
『生まれたからには長生きしなきゃ損だよ』
・・・・・・・・
🟥以前に『長生きしなきゃ損だ』と仰いましたが、あれはどういう意味ですか?
そもそも地球に生まれたこと自体に悲劇性があるようですけど…
🟦長生きすると夢が叶うの。
🟥長生きすると夢が叶う?
🟦人に依るけど。計画的に真面目に努力する人の夢は叶う。
ただ、大半の人は夢を持つこと自体を諦めてるから幸せを感じられない。
または行動が遅い。
または進む方向が間違っている。
でも不安要素を一つひとつ克服していけば、長生きするほど夢が叶う。
その確率が高い。
逆に若いうちに夢が叶ってしまうと、却って不幸せになってしまう。
だから若いうちは苦労する方がいいの。
・・・・・・・・
深い。
地球に生まれた運命も何もかも。
生まれてしまったからには仕方ない。
せっかくだから感謝して、出来る限り自分の幸せを見つけて、楽しく生きる。
🟦その時に、陰陽五行の波動が大事なの。
うーん、ちょっとそこには…
工藤はなかなかな辿り着けないのですけれども…。
いつか陰陽五行の波動が感じられるようになりたいと思います。
長生きして。
●茶事で喜ばれる会話
茶事での愉しみは、お料理、お菓子、お茶、お道具の鑑賞、そして会話。
普段のお稽古では集中することを旨としているため、会話の時間は限られております。
ですがお茶事では、会話の時間がたっぷりとあります。
その時々に興味を持たれていることなど、語らいを通じての心の触れ合いをよし庵は大切にしております。
皆さま本当に魅力的でいらして、多才ぶりに驚かされます。
話題は多岐に富み、樹形のように広がっていきます。
しかし人によっては話題作りに苦心されることもあるそう。
『時々しんと静まって、気まずくなるのです。どうしたら良いでしょう?』
話題作りの基本は
・いま
・ここ
です。
茶道の作法に
『まず亭主のおもてなしの心意気に感謝せよ』
というものがあります。
お軸、お花、お花入れ、汲み出し、これらを準備して整えてくれたことに感謝します。
『今この瞬間に感謝せよ』とも取れます。
これは単なる作法ではなく、円滑な人間関係を作るためのエッセンスです。
あらゆる談話の場で活かせる手法と言えます。
会話の糸口として、『いま・ここ』を取り上げて、その共通点または相違点を挙げながら、自分の得意分野に話を持っていくとスムーズです。
突然どこか遠くのことを取り出してしまうと、皆さんを置いてけぼりにしてしまいますので。
例えば西洋美術に長けた方がおられるとします。
皆さんと美術の話をしてみたいけれども、茶室で突然に西洋美術の話をするのも憚られる。
そんな時は亭主の掛けてくれたお軸の力を借ります。
『素敵なお軸ですね。書かれているのは文字ですのに絵画的ですね。こんな風に暗示的に風景を描く手法もあるのですね。』
などと、前置きした上で
『私の趣味は西洋美術の鑑賞なんですけれども、西洋美術の構図にも暗示的な要素がふんだんに織り込まれているんです。』
と話を広げることが出来ます。
話題の操縦が上手になられたら、
『いま・ここ』から始まって
『いま・ここ』に着地すると
ご参加者の心が安定してきます。
『絵の具の色も好きなのですが、墨の色も素敵ですね。よく見れば黒一色ではなく、筆捌きで様々な色味を表現されているのですね』
などと、もう一度お軸に戻ると、話の巧みさと大人の余裕を感じます。
みんなで空想の旅に出て、またこの瞬間に戻って、心穏やかに亭主の心尽くしのお料理に向き合うことが出来ます。
『ああ、ところで美味しいわ』
『蓋を開ければここにも絵画があったわね』
『季節の食材の絵画ね』
お話の仕方が一方通行ではなくて、温かい会話のキャッチボールが出来ています。
逆に…
『いま・ここ』から離れ過ぎて、どこか別のところに話が飛んでしまうと参加者の心が不安定になります。
『わたくし先週、〇〇先生の主催する茶事に参加してきたんですよ。庭園が見事でね。全てが素晴らしかったわ。』
あらあら…
この一言で全てが壊れてしまいます。
いま、この瞬間を楽しむためせっかく集まったのに、その意味すら失われてしまいます。
自分に自信のない方が、このような突飛な話題を提供するようです。
有名な先生の名前を披露して、人脈の広さ厚さをアピールするのもこのような方。
私はこのような方に出会ってしまった場合、笑顔を浮かべながらも相槌は打たないようにしています。
茶事は何のために催されるのか。
各々の答えが話題に表れます。
『茶道の基本は仲良くすること』
宗嘉先生が師匠から受け継いだ言葉です。
よし庵の茶事はこれを旨としています。
話題作りを主題にしましたが、話をするのが苦手でいらしたら無理することはありません。
静かにニコニコと話を聞いて、人との触れ合いを愉しむことも素敵です。
温かい優しい語らいの場を以て食せば、消化もよく気分も晴れやか。
そしてその後のお点前を集中して参加することが出来ましょう。
動のあとの、静
語らいの場が祈りの場となります。
底に流れるのは、どちらもひとを想う心。
●陰陽五行とは
宗嘉先生と出会ってすぐのお稽古で
『陰陽五行』の説明を受けました。
当時はまだ通訳ガイドをしていて、ガリ勉真っ盛りでした。
。。。。。。。。
あー、知ってる知ってる。
木火土金水でしょう?
この世界はこの五つの要素から成り立つとする東洋思想ですよね。
五重塔もその思想に由来がありますもんね。
。。。。。。。。
なんて、まぁ…
色々なガイドブックから切り貼りした薄っぺらい知識を宗嘉先生の前でペラペラと…。
生粋の風水師の前で…。
でも先生はニコニコしながら
『よく知ってますねぇ』
なんて仰ってましたっけ。
陰陽五行
しかしながら何年経っても身近に迫ってこない。
私にはどうしても分からない。
しばらくして
(ん?イオンですか?)
と思いました。
陽イオンとか、陰イオンとか、学生時代に理科で習ったような…。
ところで私の理科の知識は、中学時代で止まっています。
高校時代はてんで勉強しませんでした。時間の使い方を間違えました。
高校時代の化学の先生は、水◯先生と仰いました。
かなりの老齢で、みんなから水爺(みずじぃ)と呼ばれていました。
水爺の言っていることが私には全然分からず、何だかもうやる気がなくなっていたのでした。
でも皆んなはちゃんと勉強していたので、そんなことは理由にもなりませんけれども。
ともかくイオンで考えてみよう、と私は思いました。
不得手ながらネットで調べた結果がこちらです。
木:C(炭素)→イオン化せず
火:酸化現象?O2-?
土:Si(ケイ素)?→イオン化せず
金:Fe2+、Cu2+、Ag+、Au3+
水:水素だとしてH+
木は、炭素だからCかな?
でも残念。イオン化しないと記載がありました。
火は反応の現象そのもので、これは化学式に表せるのか、分かりません。酸化なのでしょうか?
だとするとO2-なのかな、と思いました。
土は、焼物の素材だとするとケイ素(Si)?と予想しました。
普通の状態ではイオン化しないとありました。
金は、金属。茶室で見かける金属といえば、鉄・銅・銀・金などです。
全部陽イオンでした。
水はH2Oで、陽イオンでも陰イオンでもないそうです。
しかし様々な岩石の中に水素の形で水が存在しているという地質学者の話を聞いたことがあるので、水素と考えました。陽イオンでした。
イオン化しないものが多いから望み薄だなぁ、でも…。
さぁ、どうだ!
宗嘉先生に問うたところ
木:陽
火:陽
土:中庸
金:陰
水:陰
ああ、ダメだ。全然一致しない。
そうかぁ、イオンではないのか…
じゃあ何なのかなぁ、陰陽五行って。
と頭の隅でいつも疑問に思いながら過ごしていたところ、サイエンス系の番組で地球の水の由来の特集がありました。
なぜ地球にはちょうど良い具合に表面に水が湛えられているのか、有力な仮説は多数あるものの、本当のところは解明されていないそうです。
番組では様々な説が展開されていました。
地球外の天体から衝突によってもたらされた説、岩石に含まれる水素が高温高圧の状態により、石油と水に分離して表面にもたらされる説、などなど。
その中に、
『地表の水は水素という形になって岩石に溶け込み、地中奥深くまで潜り込んで行きました』
とありました。
『マントルや地球の核の組成は、主には鉄ですが、その他の不純物を多く含み、水素も不純物の一つです』
と言っていました。
あれ?もしかしてこれでは?
見つけちゃった、私?
陰陽五行とは、地下世界のこと?
。。。。。。。。
木:倒れて朽ちて土になる
火:マグマ
土:地下世界の王者
金:土に含まれるたくさんの無機物
水:岩石に含まれる水素
。。。。。。。。
そして、宗嘉先生が常々仰る
『陰陽のバランスを取れ』
とは、この様々な要素に流れる電流では?
地殻変動は、地中のマントル対流によってもたらされると聞いたことがあります。
恒に地中にはマントル対流が起こっています。
対流の時に、岩石の摩擦により静電気も生まれるだろうし、それによって磁場も起こるだろうし、きっとこれよ!
電気は人間の体にも、植物にも、土にも発生しては流れていると聞きます。
地下世界にも、地上世界にも、溢れている木火土金水、そして電流。
『先生、陰陽のバランスとは電流のことですよね?』
得意満面で先生にお尋ねしたところ
『違う、波動』
…………チーン🛎️
波動…、ってナンデスカ?
何だよぉ、また振り出しに戻ってしまったよぉ。
『波動』
宗嘉先生がよく口にする単語です。
頻繁に口にします。
先生は人の名前を覚えるのが苦手だそうですが、その代わり波動で人を認識しているそうです。
波動は時間も空間も乗り越えることができ、先生はそれらを捉えて霊視をしているのだそうです。
もうダメだ、お手上げだ。
だって私には霊感ないし。
と思っていたところ、またもやサイエンス系の番組で『重力波』の特集がありました。
1915年にアインシュタインが提唱した重力波の存在。
。。。。。。。。
宇宙には重力波が溢れている。
しかしそれを計測することは不可能であろう。
あまりにも小さすぎるから。
。。。。。。。。
アインシュタインが残した最後の宿題と呼ばれていたそうですが、100年後の2015年に実験によって計測が出来たとのことでした。
銀河などの中心には必ずブラックホールが存在するそうです。
光を飲み込んでしまうため視覚で捉えることは出来ません。
ブラックホールが出来る際の衝突波が、重力を持って時空を歪めるのだそうで、その差を計測できれば宇宙を別の角度から捉えることが出来ると説明していました。
番組の中で天体学者が
『どうして宇宙が、銀河が、このように美しいのか子どもの頃から不思議でした。重力波の計測と分析によって、宇宙の美しさの謎を少しずつ解明できるかも知れません。とてもワクワクしています。』
と述べていました。
この話も、よくよく宗嘉先生がされることなのです。
『宇宙にはたくさんの星があるけれども、お互いの均衡を保っている。そこにも陰陽五行の理論がある。』
分かった、きっと分かった。
もう分かった。
『先生、波動とは重力波のことですよね?』
3度目の正直。
賽(さい🎲)はどう出る?
『うぅーん、分かんない』
分かんないんかいっ!
陰陽五行の旅は続く…

