講師(宗夜)ブログ

2024-09-27 20:54:00

●着物の衣替え

あと数日で10月。

暑さが落ち着き、ようやく秋の気配を感じられるようになりました。

罰ゲームのように暑い日々。

困惑するのが着物の衣替えです。

今までの通説が意味を為さなくなりました。

衣替えについてよく質問を受けるのすが『気候も気候ですから、ご自身の感覚でお選びください』と申し上げています。

しかし皆さま少々不安そうなお顔をなさいます。

着物にはしきたりが多いため無理もありません。

私も大手着つけ教室で『9月からは単衣』と習いました。

今は概念も基準も変わっていると思いますが、最初の刷り込みは強烈。

そこから外れることに恐怖心すら抱いてしまいます。

 

そんな折、ある着付けの先生のブログに力強いメッセージがアップされました。

全文は下記をご覧ください↓

https://ameblo.jp/kimonoschon/entry-12867348196.html

 

日本文化の本番、京都にて着付け教室を開催されている原先生のブログです。

 

原先生のことはAmebaで知りました。

豊富な知識と着物業界全体を盛り上げんとする心意気に感銘を受け、日々のブログを拝読しております。

着物業界に長く身を置き、独自のネットワークを作り上げて、度々に座学講座を設けておいでです。

・糸の勉強

・織りの勉強

・流通におけるお金の流れ

・長襦袢の勉強

・小物選びのコツ

などなど…

中には虫眼鏡🔍持参で、織りの構造をじっくり観察する講座もありました。

研究者ですね🤓

ブログを拝見する度に、

『参加したいなぁ〜』と熱視線を送るのですが開催地が京都でありますために断念。

 

さて、肝心の衣替えにつきまして。

原先生のブログより一部抜粋いたします。

。。。。。。。。。

●9月1日から単衣にする必要なし

●9月上旬は絽

●9月中旬は夏結城・絽縮緬・絽紬など盛夏には向かない長着が理想的

●いきなり変えるのではなく、週単位で少しずつ変える

●帯は9月中は夏帯。気温により後半から変えても可

●暑いなら無理せず絽や紗を着るべし

●紗は、本来は盛夏(8月)のみと言われてきた。ところが着物屋さんが『絽より長く着られます』と言い始め、それが着物ユーザーに定着。

今や9月で紗を着ていても何ら問題もなく社会的に認知された。

●そもそも夏物を生産できるところがなくバリエーションが乏しいのが現実。

季節の変わり目用の着物や帯を持っていないのなら、自分の体調に重点を置いて、無理なく快適に着られる選択をすべし。

。。。。。。。。。。

いかがでしょう。

今まで様々な本やブログをチェックしてきて、これほどまでに説得力のある記述を目にしたのは初めてです。

知識も表現力も素晴らしいと思いました。

 

着物の産地と流通の中心である京都に居を構えられ、たくさんの業者さんと長きに渡り日々接していくなかで築き上げたご意見と思います。

 

そしてブログでは、

誰が何を言ったとかではない。

その場その場の判断力を自身で養うべし。

と続きます。

その通りだと思いました。

ただ、判断力を身につけるには、まずはたくさんのご意見を伺う必要があります。

これからも色々な方のブログやインスタをチェックしていこうと思います。

有効な記事を見つけましたら、また紹介させていただきます😊🤲

2024-09-27 20:50:00

●実りの秋茶会と自己ブランド化

茶会4.jpg

9月の第4日曜日

よし庵にて実りの秋茶会が開かれました。

この日も気温は31℃。

湿気もたっぷりで、湘南は朝からむぅ〜っとした空気に包まれておりました。

無理なく薄物をお召しくださいとお伝えし、私自身も絽を纏いました。

定刻には皆さま爽やかな笑顔でお集まりくださいました。

様々なお色のお召し物。

薄物でありながら初秋を思わせるお色味…

さすがであります😉⭐️

 

カジュアルな茶会ですので、ざっくばらんに様々な話題で盛り上がりました😆😊😄

途中でふと

『あー!大人って楽しい!』

という話になり、

。。。。。。。。。

・本当に楽しい

・大人がこんなに楽しいなんて20代の頃には想像もしなかった

・若い頃よりも今の方が精神的に自由

・むしろ今の方が夢がある

・現実が見えてきたから無駄な緊張がなくなった

。。。。。。。。。

と虹色のシャボン玉のように次々と言葉が弾けました。

 

なんだろう…

なんで今の方がこんなに楽しいんだろう…

あ!おしゃれだ!

年齢を重ねた大人のおしゃれを私たちは知ったからだ!

着物のおかげで。

と、私の中で答えが出たのでした。

画家のバルデュスは

『日本人女性の身体は着物が似合うように出来ている』

と断言し、節子夫人にはスイスでも着物の装いを求めたそうです。

骨格の作りや、筋肉の付き方、動き方が日本人に合っていると画家はプロの目で分析していたのでした。

合っているものに出会えるか、出会えないかで人生の味わいが変わってしまう。

出会えた私たちは幸運だと思いました。

 

そんなことを思いながら帰宅後にYouTubeで動画を眺めていたところ、

『プラダを着た悪魔』

がピョコッと出て来ました。

ああ、見た見た。

アン・ハサウェイ可愛いかったなぁ。

2006年か。

もう18年も前か。

懐かしくなって紹介動画をいくつか眺めていました。

すると、公開当時とは自分の目線が全く異なることに気付いたのでした。

公開当時は私は30代前半。

精神的に20代を引き摺っていて、アン・ハサウェイ演じるアンドレアに共感しました。

(いじめられて可哀想)

メリル・ストリープ演じるミランダには興味も持てず、『ひどいわぁ』とアンドレアに同情していました。

 

それが、アラフィフになるとガラリと変わってミランダの視線になりました。

確かにデビルかもしれない。

けれどもどうだろう…

このカッコ良さ!

アンドレアが面倒見の良い先輩ナイジェルに泣きつくシーン。

ナイジェルはアンドレアを突き放します。

『目を覚ませ、サイズ6ちゃん。彼女は自分の仕事をしているだけだ』

30代前半にはその真意が分かりませんでした。

ミランダの仕事とは…

美を生み出すこと。

独りよがりの美ではなく

確実に売れる美を生み出すこと。

つまり雇用を生み出すこと。

利益を出して社員のお給料をきちんと支払うこと。

彼女がGoサインを出せば、売り上げを待つ前に何億という金が先に動いて、一斉に生産ラインがスタートする。

失敗は許されない。

その重みが分かるかい?

ナイジェルの台詞が、今の私にはこのように響きます。

 

年齢を重ねた女性の持つ美しさと品格。

コートとバッグをぼーんとデスクに投げるのは例外です。あれは良くないです。

ファッションを愛する人のすることではない。

それでもつい惹かれてしまうのが最初の登場シーン。

ミランダが来るとなると、和やかな雰囲気が一変して戦闘モードに。

ドタバタとスタッフが緊張してデスクを片付けたり、ヒールの靴に履き替えたり。

大変だ、大変だ💦

だけど、もしミランダがいなかったら?

ダラダラと時間の区切りがなくなり、スタッフの服装はダサくなり、誰も憧れなくなり、売り上げも急降下。

どの業界も社員のブランド化に社運が掛かっているのかもしれません。

つまり、ミランダは守護神。

憤怒の明王と言えます。

明王はたいてい炎を背に怒っている。

怠けないように怒っている。

そんな風に思いました。

 

そしてもう一つ。

20代や30代の先頭に立ってリーダーであり続ける難しさも、今の私には理解できます。

20代・30代(40代前半も?)は、アラフィフから見ると視野が狭く感じられます。

その年代、その年代に特徴があって成長段階がありますから、それで良いのです。

でも、それこそ50代になったら全体の利益・不利益に考えが及ばないと仕事で成功することは出来ません。

それを言葉ではなく、外見と風格で相手に納得させているのがミランダです。

垣間見れる日々の努力。

若い女性でも疲れるヒールを事もなげに履いています。

徹底した体重の管理と筋肉を落とさないエクササイズがその姿を可能にしています。

本当は足が痛いはず。

疲労もあるはず。

でも微塵も弱みを周囲に感じさせない。

ここが格好良い。

 

私たちにとってミランダに代わる存在が、着物です。

着物で生活していた時代には、ミランダのようなビシッとした女性が多かったのではないかと想像します。

着物は、重い・暑い・苦しい・難しい・そして美しい。

制約も多いけれど、やはり美しい。

着物自体が美しいので、人間の方が努力して着物に合わせて行動します。

よし庵には

『よっこらしょ・どっこいしょ』

などと声を上げる女性は一人もおられません。

 

しかし、もし私が着物に出会っていなければどうだろうかと想像しました。

茶道にも出会っていないし、そうなると『どっこらしょ』と声が出ていたかもしれません。

太りやすい体質なので今よりも大きなお尻になっていたかもしれません。

着物を着て毎日正座をするから、嫌でも自分の体重を意識します。

着物と茶道のおかげで自己ブランド化の日々を過ごせています。

 

『水は低きに流れる』

という諺があります。

楽な方に流れるのは簡単だという意味の諺です。

本当にその通りだろうと思うのです。

 

ただ、ストイックになり過ぎるのも避けたいところ。

人間性が失われては本来の魅力も半減してしまいます。

そんな時は『お喋り』時間を設けて元気をチャージ!

 

よし庵ではこれからお茶会の開催日を増設する予定です。

女性の5つのお愉しみを満たすお茶会を目指しています。

・おしゃれ

・おしゃべり

・ランチ

・スイーツ

・抹茶

 

今回のお茶会も、宗嘉先生のお料理は身体にじんわりと優しく美味しいお献立でした。

。。。。。。。。。

《実りの秋茶会献立》

さわらのしば漬けあん添え

バターナッツかぼちゃのすり流し

ほたての黄身酢がけ

お茶漬け

主菓子:小萩

。。。。。。。。。

残暑厳しき折ではありましたが、味覚から秋を感じたひと時でございました。

 

今後もより多くの皆さまと愉しい時間を持てましたら誠に幸いに存じます。

12月初旬にクリスマス茶会を開催予定です。

宗嘉先生のクリスマス創作料理をどうぞお楽しみになさってくださいませ🎅🎄

2024-09-15 14:40:00

●No.2として生きる

先日の利休座学講座で三好政権に触れました。

。。。。。。。。。。。

三好元長は細川晴元の家臣で、武術にも智略にも富んでいた。

しかしあまりにも優秀なため主君晴元から警戒されて自害に追い込まれた。

。。。。。。。。。。。

このようなことは、いつの時代もどの国でも場所でも起こり得るだろうなぁと思いました。

元長にも晴元にも、それぞれ側近がいますから当人よりも側近達が騒いだのかも知れません。

仕事が出来るからと言ってところ構わず能力を発揮すると、却って失敗を招くという例。

本当に出来る人というのは、その力加減が絶妙だと言います。

秀吉の家臣の黒田官兵衛はそのセンスが抜群だったようで、反抗心のかけらも徹底して見せなかったと聞いたことがあります。

それが秀吉には恐ろしい。

武功を挙げたにしては冷遇されたそうですが、不満の色は出さなかったので潰されることは免れたとのこと。

No.2を自覚しNo.2として生き通した成功例に数えられています。

ではなぜNo.2を自覚することが出来たのか。

No.1の秀吉の才覚に直に触れ、自分との力の差を実感したからではないかと専門家が話していました。

『これは敵わない。嫌われないように振る舞うのが得策』

と。

出来ることを力の限り発揮するよりも、敢えて抑えて控えめに発揮する人の方がはるかに能力が高いと言われています。

先を見据えて力の加減ができる能力です。

 

では男女の場合にはどうなのでしょう。

私は画家バルデュスの妻の節子さんを思い出しました。

30代の頃に見つけた本

『グラン・シャレの手作り暮らし』

ではバルデュスの妻節子・クロソフスカ・ド・ローラさんが大人女性の美しい姿で豊かな暮らしぶりを紹介していました。

当時画家バルデュスのことは知らず、その後もあまり興味が持てませんでしたが、節子夫人の美しさに引き込まれてしまいました。

写真の中の節子夫人は60代後半と思われます。

なんと美しい60代。

節子夫人は20歳の時に、来日したバルデュスの通訳を務めて見染められたとのこと。

バルデュス54歳。

強烈なアプローチで、まるで連れ去られるようにバルデュスの本国へ渡ったと綴られていました。

バルデュス、映画スターのようなイケメン。

文字には起こせない大変な思いもたくさんされたことだろうと想像しますが、節子夫人は献身的にバルデュスを支え続けたと言われています。

そしてご自身も画家・随筆家などのアーティストとして活動されています。

音楽家の坂本龍一氏が、節子夫人に感服されていました。

節子夫人は西洋の並み居る美女に全く引けを取らず、堂々たる存在感だったとのこと。

美女たちがサッと道を空けたところに節子夫人がたおやかな笑顔を湛えておられたそうです。

『節子夫人を一目見てバルデュスという男を信用した』

と綴っていました。

 

その感想を読んだ時に、もしかしたら戦国時代の奥方もそのような役割を果たしていたのではないかなと感じました。

戦国時代、主人は戦に出て城を留守にすることが数多くありました。

私にはいつもこれが不思議で『では一体だれが居城を守っていたのだろうか?』と思っていました。

下剋上が当たり前の時代。

『鬼の居ぬ間に…』

と狙うのが自然な流れです。

本当に家臣が命を賭して城を守るのだろうかと思っていました。

もしかしたら能力ある奥方が上手に仕切って守っていたのではないか、と。

。。。。。。。。。

🟦そう、その通り。

美しく能力ある奥方を守るために家臣が一所懸命に働いた。認めてもらいたいから。

🔴実際に守っていたのは、家臣だけれども、奥方がそのキーパーソンだったと。

🟦そう。そういう意味でも誰を正室に迎えるかがお家に大事だった。

🔴素晴らしいNo.2ですね。

。。。。。。。。。

仕事を支えるというだけでなく、基盤を守り次なるチャレンジへと奮起させる力。

それも、嫌々させるのではなく喜んでやる気にさせるソフトパワーの源泉となる。

No.2として生きる奥深さに思いを馳せた座学講座でした。

2024-09-10 22:02:00

●超詳細!日本史年表

先日座学の動画を宗嘉先生と収録いたしました。

。。。。。。。。。。

第一回『茶の湯が生まれた世界』

・テキストあり

・A4 5ページ

《備考》

●9/10火より複数回に分けて配信(茶道のアーカイブ動画に添付する形で配信します)

●1回の収録15分✖️4〜5回を配信

●当月末までご視聴可能

●テキストもアーカイブ配信時にpdfとして添付

●テキストを事前に印刷し、手元に置いた状態でご視聴いただくと理解しやすいです。

。。。。。。。。。。

 

テキストは宗嘉先生のオリジナルです。

宗嘉先生が文献を調べ時代背景と照らし合わせて作成しております。

非常にマニアックな内容ですが、面白いのは歴史上の人物の人間臭さ。

『やっぱり私たちと同じ人間ですよねー』

と所々で笑ってしまいました。

きっと楽しんでいただけると思います。

 

ところで、先ほども申し上げた通り非常にマニアックな内容となっております。

年表や資料集で確かめようにも記載されているものが少ないと思われます。

そんな時にはマニアックな年表を…、ということでご紹介したいものがこちら💁↓

。。。。。。。。。。

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 ・吉川弘文館

・日本史年表・地図

・1,500円

・2024年4月1日最新版発行(第30版)

。。。。。。。。。。。

・中はこんな感じ↓

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・見開きで1ページ

・左端から並ぶ項目

→西暦

→年号

→在位する天皇の御名

→将軍名

→その時代の政治内容

→外交

→経済

→社会生活

→文化

→世界史

。。。。。。。。。。

・後半には地図もついております↓

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・地図の後には天皇の系譜も載っているので、座学でご紹介した人物を確認できます。

。。。。。。。

 

ご紹介はしましたが必須ではございません。

無理にご購入されなくても大丈夫です。

ご視聴と宗嘉先生のテキストだけでも十分に楽しめる内容となっております😊🤲

 

この本を見つけたのは10年前。

すごい情報量の本があると驚きながら購入しました。

しかし内容があまりにマニアック過ぎて結局使い道がなく、一度処分してしまったのでした。

今回宗嘉先生とのお仕事で『やっぱり必要だった』

と再購入しました。

最新版が今年の4月に発行されたばかりだったのでちょうど良いタイミングでした。

 

歴史とは面白いもので、研究が進むにつれて世相の変化も反映されて解釈が全く異なるのであります。

 

そしてそして

年表を見ているだけでは、いつまでも歴史はセピア色まま。

そこにドラマチックな色付けされるからこそ、グッと面白味が増すのであります。

 

宗嘉画伯あるいは、宗嘉監督によって皆さまの脳内で歴史上の人物が生き生きと動き出すことでしょう。

それこそが学びの醍醐味と言えます。

お稽古と共に座学も一緒に楽しんでいただけましたら、とても嬉しいです😊🤲

2024-09-09 16:07:00

●しばらくは薄物を…

まだまだ暑さが続く9月。

最高温度がしっかり30℃を下回るまでは、私は薄物を着る予定です。

昨年も9月末まで薄物を着ていました。

 

生徒さんから

『帯や小物はいかがしますか?』

との質問を受け

『長着が薄物なのでその他も全て薄物仕様で行きます』

とお答えしました。

ただ、博多帯は締め始めました。紗献上ではなくて普通の博多帯です。

 

今年の夏も昨年に負けず猛烈な暑さでした。

『記録的』という単語を何度耳にしたことか。

 

仕方ないです。

どうにか慣れて順応していくしかないでしょう。

暑さについて一つ良いことを上げるとすると、汗をかけることも幸せなのではと気付いたことです。

 

私は真夏でも補正をしっかりとしています。

麻布をきっちり巻きつけて表面を平らにしてから襦袢や長着を着ています。

おかげで着崩れはないし、汗も長着や襦袢には滲みません。

が、麻布は一日中私の汗を吸い、しかも蒸発しないのでサウナのごとく非常に暑いです。

そのせいか着物から解放された時にはものすごくスッキリとします。

汗を出すということも、人間には大事なのだなぁと思いました。

 

ただ、真夏の着物ライフは過酷でありますので強くお勧めはいたしません。

私は朝に出勤して夜に帰宅するので一番暑い時間帯を避けています。

また自宅が職場の隣町ですので通勤時間も短いのです。

この二つのことが着物を続けられている大きな理由と思われます。

生徒さんには『くれぐれもご無理のないように』とお伝えしています。

 

帰宅して着物や補正から解放された時、麻布がボトっと音を立てて床に落ちることがあります。

その日の暑さを思ってお風呂に入った後、身体も気分もスッキリとして睡眠が深いことに気付きました。

汗のおかげで代謝が促進されているような感じがします。

 

ところで補正につきまして。

複数の方から

『補正は必要なのですか?』

と聞かれることがあります。

好みは人それぞれなので、型にはまらずご自由に選ばれれば良いと思います。

ふわりと着たい方もいらっしゃるし、きっちりと着たい方もいらっしゃるし、着ている時間が長いのでストレスなくお好きにお召しになることが一番良いと思います。

 

お見受けするところ…

背が高くてスレンダーな方は、さほどの補正を必要としないようです。

上半身と下半身のボリュームが同じくらいなので補正が少なくて済むと思われます。

 

補正で悩まれるのは小柄さんでしょう。

私の体型は小柄でありながらも骨が太く、同時に筋肉もしっかりとついています。

太い骨を支えるには太い筋肉が必要ということでしょうか。

背の高低さに関わらず、骨や筋肉の割合は人体で同じくらいだと思われますので、腰の位置が低い方ほど裾窄まりが実現しにくいのです。

私が補正なしで素の体型のまま着物を着ると、ゴツゴツと肩のあたりの関節が目立ってしまうのでした。

また、太ももが張っていることで下半身が大きく、そのまま着るとフレアスカートのように裾が広がってしまいます。

このような場合には、上半身と下半身との境目を出来るだけ小さくするような補正が必要です。

 

しかし体型は年齢と共に変わるもの。

どなたも自分の身体と対話するように補正も少しずつ足したり引いたりしながら、一番良い見栄えを探っていく手間が必要かも知れません。

洋服にはこの手間はありません。

ただ単に着るだけなのに、和服はいちいち複雑です。

『まったく、日本人だなぁ』

と苦笑せずにはいられない我々の文化。

 

いつから単衣?

まだ薄物は許される?

など、決まりごとが多い傾向も日本人ならではです。

五七五とか

五七五七七とか

私たちは定型と呼ばれる決まりごとが、心底好きなんでしょどうぞお楽しみに😊