お知らせ
2024-12-02 16:38:00
【尿トラブル】夜間尿がおきる原因は?尿トラブルに関係の深い五臓の「腎」とは
夜中にトイレで何度も目が覚めるといった悩みをもつ方が加齢とともに増えていきます。漢方では、尿トラブルの原因は、下腹部の水分代謝・冷えなどが関係していると考えています。特に、夜間尿などの症状は、漢方で考える五臓の「腎」の機能が低下することで起こります。「腎」の機能低下で起こる症状には、例えば、カラダがむくむ、尿が減少する、頻尿になる、失禁するなどがあります。今回は、夜間尿などの尿トラブルと関係の深い五臓の「腎」や、尿トラブルによく利用される漢方薬についてくわしく紹介をします。
夜間尿の原因となる五臓の「腎」との関係は
高齢者の頻尿や夜間尿といった尿トラブルは、漢方では五臓の「腎」の機能の低下によるものが多いと考えています。
「腎」は成長・発育・生殖を管理しており、人間が生きるために必要な生命エネルギーの源であるため、「腎」の機能が低下すると老化現象が起こります。
「腎」が正常に働けば、「腎」の気(エネルギー)は全身に水分をめぐらせ、カラダに必要なものは外に漏れ出させないようにします。「腎」の機能が低下すると固摂作用(カラダの中から水分が漏れ出すのを防ぐ作用)も低下するため、頻尿などの現象が起きるのです。
特に男性は「腎」の影響を受けやすいため、食事・生活などそのときの体質にあわせて補腎する(「腎」を補う)ことが大切です。
夜間尿など尿トラブルが起きる原因
排尿トラブルの原因には、大きく分けて熱証と寒証のふたつがあります。
熱証はカラダに熱がこもっている状態で、尿の量が少なく色が濃くなります。寒証は、カラダが冷えている状態で尿の量が多く色が薄くなります。
頻尿・夜間尿・尿失禁などの排尿トラブルは、カラダの冷えや、先天的な虚弱・老化・過労などが原因により起こります。高齢者の方は「腎」が弱くなるため、泌尿器官や下半身が衰え、カラダが冷えるため、腰がだるい・耳が聞こえにくいなどの症状がよくあらわれます。
「腎」を正常に保つためには、「腎」の不調のサインを早いうちから見つけておくことが大切です。
■漢方の基礎知識6「五臓とは」
「腎」に不調があらわれるサインとは
「腎」が弱くなると、毎日の食事から得られる「後天の精」を補うことができなくなります。カラダに必要なエネルギーが不足すると、臓腑(内臓)に栄養と潤いを与えることができなくなります。「腎」の不調は主に、皮膚・足腰・耳・脳・目・髪・泌尿器にあらわれます。次のような症状がある場合は、「腎」に不調があらわれているサインです。「腎」の衰えを防ぐために、もう一度生活習慣や食事を見直しましょう。
- ・尿が出にくくなったり、頻尿になったりする
- ・髪の毛がパサパサする
- ・足腰がだるくなる
- ・小さい文字が見にくい
- ・耳鳴りがする
- ・白髪が増える
- ・皮膚が乾燥する
- ・火照りやすくなる
- ・しびれる
「腎」の不調を起こさないための注意点とは
足腰の冷えは「腎」の陽気(カラダを温める力)が消耗するため注意が必要です。特に冬は「腎」に大きな負担をかける季節です。冬のような寒い季節は、次のような行動に注意しましょう。
・カラダを冷やすものをよく食べる
冷たい飲み物や食べものだけでなく、トマト・キュウリなどの夏野菜はカラダを冷やす作用があるため注意が必要です。
・ダイエットをする
ダイエットは、カラダに必要な栄養が不足する原因となります。気(エネルギー)が不足するためカラダを温める力が弱くなります。
・大量に汗をかくような運動をする
激しい運動をすると、カラダに必要な水分が失われてしまいます。特に冬の激しい運動は「腎」に大きな負担をかけます。
・長湯をする
カラダを温めるためにお風呂に入ることはとても良いことですが、長湯をするとカラダに負担がかかるため、カラダに必要な気(エネルギー)も消耗してしまいます。
・睡眠不足
睡眠はカラダに必要な気(エネルギー)を補充するために必要です。特に冬は、動物が冬ごもりをするように、早く寝て太陽とともにゆっくり起きることが大切です。
尿トラブルに利用される漢方薬について
尿トラブルには、それぞれの人の体質や症状に合わせた漢方薬を利用します。漢方薬に含まれている生薬にはそれぞれ異なる作用があり、生薬を組み合わせることによって頻尿や夜間尿などの排尿トラブルだけでなく、全身の状態を整えることができます。
今回は尿トラブルに利用される漢方薬や含まれている生薬について説明をします。
八味地黄丸は主に、「腎」の機能が低下した方に利用される漢方薬です。
体力が中等度以下で手足が冷えやすく、疲れやすい方に向いている漢方薬です。カラダがむくみやすい、口の中が乾燥しやすい、かゆくなりやすい方にも適しています。高齢者に起こりやすい足腰の痛み、かすみ目、排尿困難、頻尿、高血圧にともなう症状の改善に利用されます。カラダ全体の機能を改善する働きもあります。
八味地黄丸にはジオウ・サンシュユ・サンヤク・タクシャ・ブクリョウ・ボタンピ・ケイヒ・ブシといった生薬が含まれています。
牛車「腎」気丸は八味地黄丸に「ゴシツ」「シャゼンシ」を加えた漢方薬です。尿量が少ない方、腰痛のある方に利用されます。
体力が中等度以下で手足が冷えやすく、疲れやすい方に向いている漢方薬です。カラダがむくみやすい、口の中が乾燥しやすい、かゆくなりやすい方にも適しています。高齢者に起こりやすい足腰の痛み、かすみ目、排尿困難、頻尿、高血圧にともなう症状の改善に利用されます。
特に足腰の痛みやしびれ・むくみがある方に適しています。
牛車「腎」気丸には、ジオウ・サンシュユ・サンヤク・タクシャ・ブクリョウ・ボタンピ・ゴシツ・シャゼンシ・ケイヒ・ブシといった生薬が含まれています。
八味地黄丸・牛車「腎」気丸は補陽剤とよばれています。これは、カラダの中に陽(温める力)が不足しているときに利用されています。
2024-11-12 13:55:00
【免疫力】風邪をひいてしまったら?寒気、頭痛、のどの痛みなど症状に合わせた対処法
秋から冬にかけて、季節の変わり目はかぜをひきやすい時期です。気温の変化にカラダがうまく対応できず、自律神経が乱れて体調を崩しやすくなります。寒気・のどの痛み・くしゃみ・鼻水など、かぜのひき始めのサインが見られたら早めの対処がとても大切です。今回は漢方の視点から、かぜの種類・対処法・予防法についてご紹介します。
漢方で考えるかぜの種類とは
かぜの種類には大きく分けて「風寒(ふうかん)」「風熱(ふうねつ)」の2つのタイプがあると考えられています。
■ 風寒のかぜ
寒気のあるタイプのかぜで、ひきはじめに背中や首がゾクゾクする寒気(悪寒)、発熱、頭痛などの症状が挙げられます。このタイプのかぜは、かぜの原因がカラダの表面(背中)に取りつき、こじれたときは奥まで侵入すると考えられ、「寒いかぜ」とも呼ばれています。
かぜをひくと、かぜの原因となるウイルスを排除するために免疫細胞を活性化しようとします。さらにかぜの症状が進むと、ウイルスが増えるのを抑えるために体温設定を引き上げるスイッチが入ります。このスイッチによって、脳からカラダに「カラダを震わせて熱を生み出し、熱を逃がさないよう血管を収縮する」という指令が出されます。この体温調整が、風寒のかぜの特徴である、寒気(悪寒)や震えの症状につながります。また、発熱などでエネルギーが消費するため、倦怠感や筋肉痛・関節痛などの全身症状もあらわれやすくなります。

■ 風熱のかぜ
のどの痛みがあるタイプのかぜで、発熱、のどの痛み・黄色く粘っこい痰、咳などの症状が挙げられます。このタイプのかぜは、かぜの原因が鼻やのどの粘膜から肺へ侵入し、肺の水分を減少させると考えられ、「暑いかぜ」とも呼ばれています。
かぜの原因となるウイルスが鼻やのどから侵入し、咽頭(いんとう)や口の奥の左右両側にある扁桃(へんとう)に炎症を起こすと、のどの痛みの症状としてあらわれ、唾を飲み込むときにも痛みを感じる場合があります。また、肺や気管などの呼吸器を守るために、異物であるウイルスを気道から取り除こうとして生体防御反応=咳が起こります。
気道の粘液(分泌物)がウイルスをからめたものが粘り気や色のついた痰となり、咳などによってカラダの外に出されます。白血球と細菌が戦った残骸が混じると、痰が黄色くなります。風邪が長引くと、小さな刺激に反応して痰を伴わない乾いた咳(空咳)が続くこともあります。
<漢方のミニ知識>
漢方では、病気の原因を6つの邪気(じゃき)=六淫(りくいん)で分類しています。
邪気の2つ、風邪(ふうじゃ)と寒邪(かんじゃ)が合わさったものが風寒、風邪と熱邪(ねつじゃ)が合わさったものが風熱です。
※6つの邪気の特徴は、「漢方の基礎知識(病因病機とは①六淫・七情)」を参考にしてください。
かぜをひいてしまったら?症状別対処法と漢方薬
かぜは症状やタイミングによって対処法が異なります。
かぜのひき始めには、寒気・のどの痛みといった症状から始まり、症状が進むにつれ発熱・くしゃみ・鼻水・咳・痰が出るといった症状が現れます。さらに、かぜをこじらせると、微熱・食欲不振・倦怠感・しつこい咳などの症状が現れます。
ご自分の症状とタイミングに合わせて対処をしましょう。
【風寒:寒気のあるタイプのかぜ】
風寒の症状(寒気・発熱・頭痛など)が出始めたら、カラダを温めましょう。体温の上昇を助けるよう、部屋や衣服を暖かくし、カラダを温める食べ物を摂ることを心がけてください。カラダを温める食材には、にんにく・ねぎ・しょうがなどがあります。
風寒タイプのかぜのひきはじめには、麻黄湯(まおうとう)・葛根湯(かっこんとう)、かぜがこじれた場合は柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)が向いています。
■麻黄湯(まおうとう)
かぜのひきはじめで、強い寒気・発熱、ふしぶしの痛みがある方に向いている漢方薬です。強い寒気により、毛穴が閉じ、汗がでずに、発熱や頭痛、ふしぶしの痛み等が起こります。麻黄湯はカラダを温めて発汗を促すことにより、かぜのひきはじめによる症状の改善が期待できます。
■葛根湯(かっこんとう)
かぜのひきはじめで、発熱や寒気のある方や、頭痛や肩こりがある方に向いている漢方薬です。ウイルスに感染すると免疫力を活性化させるために、脳の体温を調整する機能が作用して、体温を上げようとします。しかし、体力を消耗するうえに、寒気や頭痛、肩こりなどの症状があらわれます。葛根湯はカラダを温め、カラダ本来の免疫機能をサポートし、風邪の症状を緩和させていきます。
□なぜ葛根湯で「かぜ抵抗力」が上がるの?
葛根湯は、古くから体を温めて風邪の初期症状や鼻風邪、鼻炎、頭痛などに効果がある漢方薬として使われてきました。では、なぜ葛根湯で「かぜ抵抗力」が上がるのでしょうか?以下の4つの作用で風邪に効果を発揮します。
1. 自然免疫の活性化
葛根湯を服用すると体温が上がり、体が温まります。これにより自然免疫が活性化し、ウイルスの増殖を抑えることができます。体温が上がると血行が良くなり、免疫細胞がウイルスの感染場所にすぐに駆けつけ、マクロファージがウイルスを貪食する能力も高まります。
2. 過剰な炎症を抑える
風邪の症状が進行すると、のどの痛みや鼻づまり、発熱などが現れます。これは免疫細胞がウイルスと戦うために炎症を引き起こす物質を過剰に作るからです。葛根湯はこの過剰な炎症を抑え、症状を和らげます。
3. 交感神経の刺激
風邪が進行すると、脳の視床下部が体温を上げる指令を出します。これにより交感神経が刺激され、体を震わせて熱を作り出し、血管を収縮させて熱を逃がさないようにします。葛根湯には交感神経を刺激する成分が含まれており、速やかな発熱を促します。
4. 発汗促進・血流改善
体温が上がった後は、体の負担を減らすために速やかに体温を下げる必要があります。葛根湯は発汗を促進し、血流を改善することで速やかな解熱を促し、体力の消耗を防ぎます。
このように、葛根湯は風邪の段階に応じてさまざまな作用をもたらし、体がウイルスを撃退できるようにサポートします。
■柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
かぜをこじらせ、微熱があり、吐き気や食欲不振、寒気などの症状がある方に向いている漢方薬です。感染した時の体調などにより、食欲不振や下痢など胃腸の症状が出ます。柴胡桂枝湯はカラダの中の熱や炎症を鎮めながら、胃腸を元気にして体力を補うようにして、風邪の症状を緩和させていきます。
【風熱:のどの痛みがあるタイプ】
風熱の症状(発熱、のどの痛み・黄色く粘っこい痰、咳など)が出始めたら、カラダの熱を発散させましょう。アルコール、刺激物、熱い飲み物などの摂取は控え、カラダの熱を抑える食材を摂ることを心がけてください。カラダの熱を抑える食材には、サニーレタスやれんこん・きゅうりなどがあります。
風熱タイプのかぜのひき始めには、銀翹散(ぎんぎょうさん)が向いています。のどの症状に合わせて、五虎湯(ごことう)、桔梗石膏(ききょうせっこう)を利用することもあります。かぜがこじれた場合は竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)、竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)が向いています。
■銀翹散(ぎんぎょうさん)
かぜのひきはじめで、のどの痛みや口(のど)の渇き、咳、頭痛がある方に向いている漢方薬です。ウイルスや細菌などの感染により呼吸器(のど、気管、気管支)に炎症が起こることで、のどの痛みを生じます。銀翹散はのどや体表の炎症を抑えながら、かぜによるのどの痛みを改善します。
■五虎湯(ごことう)
激しい咳が出るときや、黄色の粘っこい痰がのどに絡む方に向いている漢方薬です。呼吸器にある異物を排出しようとして咳が出たり、呼吸器に強い炎症が生じることで黄色い痰が絡む症状を起こします。五虎湯はのどや気管、気管支の炎症を抑えることで、痰の量を減少し、咳を鎮めるため、呼吸が楽になります。
■桔梗石膏(ききょうせっこう)
のどの腫れや痛みがある場合や、のどに痰が絡む方に向いている生薬製剤です。のどの乾燥などによって、のどについたウイルスや細菌が増殖し、のどに炎症を起こし痰や膿がたまります。桔梗石膏はのどの炎症を鎮めて、痰や膿をのぞく働きがあります。かぜ症状の中でも炎症が強く、痰や膿が認められるときにご利用ください。
■竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)
かぜをこじらせ、微熱があり、咳が出る方に向いている漢方薬です。かぜがこじれて微熱が続くと、体内の水分が徐々に失われ、のどの乾燥などによって、咳が出やすくなります。竹葉石膏湯はかぜの熱感を鎮めて、体内の不足した水分を補い、のどを潤すことで、咳を鎮める効果が期待できます。
■竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)
かぜ症状や微熱が長引き、痰をともなう咳が出る方に向いている漢方薬です。かぜが長引いたことで胃腸の機能が低下し、水分代謝が悪化することで咳や痰などの症状が生じます。竹茹温胆湯は、消化吸収機能の働きを助けると共に余分な水分を排出することで、症状を改善します。また、せきやたんを抑えることで、安眠を助けます。
かぜが長引く原因と対処法
かぜの症状が長引く主な原因は、免疫力の低下とされています。「風寒」「風熱」どちらのタイプも、睡眠を十分にとり、栄養バランスを考えた食事をし、安静にすることを心がけましょう。また、気(エネルギー)をおぎなうために、胃腸の機能を整えることをおすすめします。気をおぎなう食材には、さつまいも・カボチャなどの芋類や、とうもろこし・大豆などの豆類などがあります。
かぜの症状は、発症2~3日目をピークとして、1週間~10日ほどで回復することがほとんどです。症状が長引く場合は他の病気が隠れている可能性がありますので、医療機関に相談するようにしましょう。
かぜをひきやすいのはどうして?かぜの予防対策
かぜのひき始めに起こる風寒・風熱の症状は、どちらも正気と邪気が戦っている状態です。正気とは、人間がもともと持っている生命力・自然治癒力を意味します。正気を正常に働かせるためには気血水のバランスを整えることが大切です。例えば、気虚の人は、気(エネルギー)をおぎなう食事をし、睡眠をしっかり取りましょう。かぜの場合、正気が満たされていれば、風邪・寒邪・熱邪などの邪気がカラダに入り込んでもかぜをひきにくくなります。
ただし、正気が満たされていても、邪気のパワーが強ければかぜにかかってしまう場合があります。かぜをひかないようにするためには、人間がもともともっている生命力・自然治癒力を強くすることが大切です。
※正気の働きについては、「漢方の基礎知識(扶正袪邪とは)」を参考にしてください。
かぜをひきやすい方は、普段の生活習慣や食事を見直してみてください。
かぜを予防する方法には次のものがあります。
・カラダを温める
カラダの冷えを改善させるためには、首・手首・足首の3つを温めることが大切です。この3つの首にはいずれも太い血管が通っているため、血行がよくなり、全身を効率よく温めることができます。マフラー・手袋・靴下などを利用しましょう。
・ウイルスや細菌を体内に侵入させない
かぜをひかないようにするには、ウイルスや細菌を体内に侵入させないことが大切です。かぜをひきやすい季節は、マスクを着用し、外から帰ってきたら、うがい・手洗いをしましょう。
・感染しにくい環境
乾燥した場所や人混みを避けましょう。部屋の温度や湿度をコントロールも大切です。乾燥しやすい季節は、部屋を加湿しましょう。2時間ごとなど時間を決めて換気をするのもおすすめです。
・バランスの良い食事
カラダの調子を整えるためには、食事も大切です。バランスの良い食事とは、主食・主菜・副菜をそろえることです。主食はご飯・パンなどエネルギーの元となるもの、主菜は肉・魚などたんぱく質を含むもの、副菜は野菜・海藻などビタミン・ミネラルなどを含むものです。
・抗酸化作用のある食品
ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEが含まれている抗酸化作用のある栄養素を摂ることも大切です。抗酸化作用のある食材は、免疫力を上げる効果が期待できます。
・睡眠時間の確保
睡眠不足による疲れやストレスは、自律神経の乱れだけでなく、免疫力を低下させる原因となります。睡眠は、疲れを回復させるだけでなく、免疫機能を保つ効果もあります。
・水分補給
かぜを予防するためには、こまめな水分補給も大切です。水分をとることによって喉を乾燥から守り、ウイルスが侵入するのを防ぐことができます。
2024-10-01 15:46:00
【腸活】味噌汁は便秘解消効果がある?含まれる栄養素やおすすめ具材を紹介
味噌汁は便秘解消効果がある?含まれる栄養素やおすすめ具材を紹介

便秘対策として手軽に始めやすいのは食生活の改善です。便秘解消のために何を食べれば良いかわからない方は、味噌汁で便秘解消を目指してみると良いかもしれません。
今回は、味噌汁に便秘解消効果は期待できるのかについて解説します。便秘解消におすすめの具材や、食生活とあわせて実践したい便秘対策まで紹介するので、便秘にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
味噌汁は便秘解消効果が期待できる?
味噌汁には、便秘解消効果が期待できます。発酵食品である味噌は善玉菌が多く含まれるため、腸内の環境を整え、便秘が改善されやすくなります。
味噌汁に野菜や海藻類を追加することで、便秘解消に必須の栄養素である食物繊維も同時に摂取できます。
便秘に悩んでいる方は、食事に味噌汁をプラスすることで改善を目指せるかもしれません。
味噌汁で便秘改善を目指せるのは腸の機能低下が原因の「機能性便秘」
便秘は大きく分けて、腸や肛門の機能低下によっておこる「機能性便秘」と、何らかの疾患により大腸の形態的な変化が原因で起こる「器質性便秘」に分けられます。
器質性便秘の原因となる疾患は、大腸がんや腹腔内腫瘍などであり、改善するには元となる疾患の治療が必要です。
そのため、味噌汁で便秘改善を目指せるのは「機能性便秘」のみです。ただし、自身の判断で機能性便秘か器質性便秘か判断するのは難しいため、便秘の症状が続く場合は一度医療機関を受診しましょう。
便秘解消におすすめの味噌汁の具材
味噌だけでも便秘解消に効果のある栄養素が摂れますが、以下で紹介するような具材を入れればさらに効果アップが期待できます。
海藻類
海藻には腸内環境を改善し、便を柔らかくする作用がある「水溶性食物繊維」が豊富に含まれています。
味噌汁の具材として取り入れるには、わかめがおすすめです。きざみ昆布やあおさなども良いでしょう。スーパーで売っている海藻ミックスを利用すると便利かもしれません。
きのこ類
きのこ類には、便の量を増やして腸管を刺激する不溶性食物繊維が多く含まれています。
なめこ、しめじ、えのき、しいたけなど、だいたいのきのこは味噌汁によく合います。数種類のきのこを入れて味噌汁を作るのもおすすめです。
納豆
納豆には腸内環境を改善させる植物性乳酸菌が多く含まれており、便秘解消におすすめの食材です。
味噌汁に入れるととろみがつき、納豆臭さが軽減されるので、苦手な方でも食べやすくなります。
味噌汁で便秘解消を目指すときのポイント

ここまで便秘対策として味噌汁を紹介しましたが、味噌汁を飲んでいるだけで便秘解消ができるわけではありません。
栄養バランスが偏らないように1日3食栄養バランスの良い食事を摂ることが大切です。
ダイエット目的で炭水化物を抜く方も多いですが、便秘の原因になるため注意が必要です。
味噌汁以外で便秘解消する方法
味噌汁を飲む習慣をつけ、別の方法でも便秘解消を目指すと良いでしょう。ここからは味噌汁以外で便秘を解消する方法を紹介します。
排便しやすい生活習慣をつける
規則正しい生活リズムを心がけると、排便のタイミングも毎日決まってきます。便意を感じたらすぐにトイレに行く習慣をつけましょう。
便意を我慢することが多いと、直腸まで便がきていても、便意を感じられなくなることがあります。腹筋や骨盤底筋群のトレーニング習慣をつけると、なお良いでしょう。
水分補給をしっかりと行う
水分が不足すると、便が硬くなり便秘が悪化しやすくなります。1日2リットルの量を目安に水を飲むと良いでしょう。
起床後すぐ、食事・間食の際、入浴前後などタイミングを定めてコップ1杯の水を飲めば、水分摂取量を増やす習慣がついてくるでしょう。
市販の便秘薬を試してみる
味噌汁を飲んだり、そのほかの便秘解消方法を取り入れたりしても、すぐに便秘を解消するのは難しいかもしれません。長期間便が腸に溜まったままだと、便が硬くなり出にくくなってしまいます。なかなか便秘が改善されない場合は、市販の便秘薬を試してみるのも1つの方法です。
便秘薬にはさまざまな種類があります。酸化マグネシウムが配合された便秘薬は、マグネシウムが腸管から水分を集め、便を柔らかくしてスムーズな排便を促すため、お腹が痛くなりにくく、クセになりにくいのが特徴です。
使用する際は、用法用量を守りましょう。ほかの薬を飲んでいる方や、持病がある方は、医師や薬剤師に相談してから服用するようにしましょう。
味噌汁には便秘解消効果が期待できる!
味噌汁は便秘改善効果が期待できる料理です。味噌汁の具材も工夫しながら便秘改善を目指してみましょう。
ただし、味噌汁だけ食べていれば便秘が改善されるわけではありません。1日3食栄養バランスの良い食事を心がけ、生活習慣の見直しもしましょう。便秘症状が続いている場合は市販の便秘薬を試してみるのも1つの方法です。
参照 https://www.kenei-pharm.com/
2024-09-05 11:24:00
【腸活】パンやパスタなどの小麦食品を食べると便秘になりやすいってホント?
パンやパスタなどの小麦食品を食べると便秘になりやすいってホント?
便の状態や腸の動きは食べ物に大きく影響されます。例えば「肉ばかり食べていると便秘になりやすい」「野菜は便秘解消によい」「ヨーグルトは腸内環境を改善する」などと聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。それらと同様に、パンやパスタなどの小麦の加工食品も、便や腸に影響を与えると考えられています。そこで今回は、小麦の加工食品と便秘との関係性と、便秘になった際の解消法について紹介します。
小麦の加工食品に含まれる“グルテン”が便秘の原因になる⁉

パンやパスタをはじめとした小麦の加工食品には、「グルテン」と呼ばれる成分が含まれており、この成分が腸の動きに影響を与えると考えられています。まずはグルテンとは何か、また、グルテンと便秘との関係性について紹介します。
●グルテンとは
グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦の加工食品に含まれるタンパク質の一種です。小麦粉などに水分を加えて混ぜる(こねる)ことで、もともと麦に含まれている「グルテニン」と「グリアジン」という2種類のタンパク質が絡み合ってグルテンが生成されます。グルテンは強い弾力と粘着力を持ち合わせているため、パスタやうどんのモチモチとした食感のもとになっています。
<グルテンが含まれる主な食品>
・パン
・パスタ、うどん、ラーメン
・天ぷらの衣
・ケーキ
・ビスケット、クッキー
・カレールー
そのほか、グルテンが持つ粘着力を添加物として活用し、ウインナーやハムといった加工肉のつなぎに使っているケースもあるようです。
●グルテンと便秘の関係
私たちが普段よく口にする食品にも含まれているグルテンですが、一方で、グルテンは人の消化器官で分解されにくいという特徴も持ちます。それにより、体質によっては便秘をはじめとした体調不良を引き起こす可能性もあるようです。消化器官で完全に分解されなかったグルテンは、分解途中の状態で腸をはじめとした消化器官の粘膜にへばりつくことがあります。グルテンがへばりつくことで、粘膜は炎症を起こし、その結果、消化器官の機能障害を招く恐れがあるようです。それらが便秘や腹痛、下痢といった消化器症状をはじめ、消化吸収機能の低下による栄養失調、片頭痛、リウマチなどの自己免疫疾患、PMS(月経前症候群)などにつながる可能性があると考えられています。
グルテンによって受ける影響は人によって異なり、中には小腸がグルテンに過敏に反応する「グルテン過敏症」や、グルテンを消化しにくい「グルテン不耐症」の人もいるようです。こうした人は、無自覚のうちに普段の食事が便秘を引き起こしているかもしれません。
パンや麺類中心の食生活を送る人にオススメの便秘解消法

パンや麺類が中心の食生活をしており、グルテンが便秘の原因として考えられる人は、グルテンの摂取を控えた上で、便秘解消に効果が期待できる栄養素を摂取するとよいかもしれません。ここでは、食事内容の改善ポイントについて紹介します。
●グルテンフリーの食品に置き換える
普段パンやパスタを主食にしている人は、グルテンが含まれない「グルテンフリー」の食品を中心にした食生活を意識してみましょう。最近では、小麦の代わりに米粉を使ったグルテンフリーのパンや麺類、焼き菓子などがたくさん販売されています。ただし、グルテンフリーの食品は少し割高なケースが多いので、食費はかさむ恐れがあります。
食費を増やさずグルテンフリーの食事が取りたい場合は、主食をご飯に置き換えるのがオススメです。また、おやつもケーキやクッキーではなく、プリンやゼリー、フルーツ、ヨーグルト、せんべいといったもともと小麦粉が使われていない食品を選ぶとよいでしょう。
●善玉菌を含む発酵食品を食べる
人間の腸内には「善玉菌」と「悪玉菌」という腸内細菌が住みついており、それぞれが腸内に一定のバランスで存在することで腸の健康状態を保っています。しかし、便秘になると腸内に溜まった便の分解を繰り返すことで悪玉菌が増加し、有害物質を含むガスなどを発生させて腸の動きを鈍らせます。
そのような状態を解消してスムーズな排便を得るためには、善玉菌を増やすことが大切です。善玉菌は発酵食品から摂取することができるので、ヨーグルトやみそ、キムチなどを積極的に取るとよいでしょう。
●食物繊維を積極的に取る
食物繊維は、人間の消化器官で分解されることなく大腸へ達する成分で、大腸で善玉菌のエサとなって善玉菌を増やす効果や、便の材料となってカサを増すことで腸壁を刺激し、腸の動きを促す効果があるといわれています。そのため、食物繊維が豊富な野菜や海藻類を積極的に取るのがオススメです。
また、食物繊維には水を吸って膨らむ性質もあるので、水分と合わせて摂取することでより効果を発揮すると考えられます。
●インスタント食品は控える
インスタント食品はおいしくて手軽に楽しむことができますが、それだけを食べていると食物繊維などの栄養素が不足してしまいがちです。また、添加物にグルテンが含まれるケースもあるので、便秘を防ぐためにはできるだけ控えた方がよいでしょう。
まとめ
最近では“グルテンフリー”と呼ばれるグルテンが入っていない加工食品も多く販売されており、コンビニやスーパーで手軽に購入できます。まずは主食などグルテンの摂取量の多いものから“グルテンフリー”に置き換えるなど、無理のない範囲で試してみてくださいね。
参照 https://www.kenei-pharm.com/
2024-08-28 17:05:00
40歳から意識する更年期症状との付き合い方
40代から50代の女性に多い更年期障害。さまざまな症状にお悩みの方はいませんか?更年期症状は個人差があるため、周りの方に理解してもらうには難しいかもしれません。まずは、自分の症状を把握し専門家などに相談しましょう。更年期症状は、体調や症状に合わせた予防・改善方法を知っておけば、うまく付き合っていくことができます。今回は、更年期症状との付き合い方や改善方法について紹介します。
更年期症状とは
女性の更年期症状は、卵巣機能低下によりあらわれるさまざまな症状のことをいいます。更年期とは閉経前後の5年間を合わせた10年間のことをいい、体調の変化はゆっくりとあらわれます。更年期症状の出方には個人差があり、ほとんど症状のない方もいれば、日常生活に大きく支障をきたす方もいます。こうした更年期症状の違いは、遺伝やストレス・生活習慣などの影響により異なるからのようです。更年期が始まるサインは、月経周期の乱れです。月経の周期が乱れたら、更年期と向き合っていきましょう。これまで、定期的だった月経が急に来なくなったり、短い期間で来たりする場合もあります。また、月経の量が減ったり、増えたりする場合もあります。他にも、ホットフラッシュや気分の落ち込み、不眠・眠いなどの症状があらわれることもあります。更年期症状の原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少と、ストレスなどによる自律神経のバランスの崩れなどがあります。
更年期の症状
更年期には、さまざまな不定愁訴(ふていしゅうそ)があらわれます。不定愁訴とは、原因がはっきりしない不調や症状のことをいい、更年期の不定愁訴は大きく、精神症状・身体症状・血管運動神経系の症状の3つの種類に分けられます。
・精神症状
気分の落ち込み・イライラ・情緒不安定・眠いなど
・身体症状
肩こり・頭痛・関節の痛み・めまい・疲れやすいなど
・血管運動神経系の症状
カラダのほてり・のぼせ・汗が止まらないなど
漢方で考える更年期症状とは
漢方では、更年期症状には五臓の腎と肝が影響していると考えます。
腎は成長や発育に関わりのある臓腑です。腎が不調になると、老化現象が起こりやすくなります。
腎の機能低下には大きく分けて、腎陰虚(じんいんきょ)と腎陽虚(じんようきょ)があります。
カラダに必要な体液が不足する腎陰虚に見られる症状は、めまい・耳鳴り・ほてり・発汗・動悸・不眠・夢をよく見るなどがあります。カラダの水分が不足しているため、口や喉・皮膚が乾燥します。また、さまざまな月経に関連した症状が現れることがあります。代表的な症状としては、月経周期が不規則になり、遅れたり早まったりする月経不順、月経の出血量が少なくなる月経量の減少、無月経も現れることもあります。月経前にイライラや不安、疲労感などの症状が現れるPMSなどがあります。
カラダを温める力が弱くなる腎陽虚に見られる症状は、エネルギーが不足することで、顔色が白くなる、カラダが冷える・頻尿・おりものの量が多くなるなどがあります。月経に関連した症状としては、月経周期が不規則になり、遅れがちになる月経不順、月経の出血量が少なくなる月経量の減少、月経中特に冷えによる痛みが強くなる月経痛、月経の色が薄くなることなどがあります。
肝は自律神経や情緒などをコントロールする臓腑です。肝が不調になると、イライラしたり怒りっぽくなったりします。
肝の代表的な機能低下には、肝の気が滞る肝気鬱結(かんきうっけつ)があります。肝気鬱結に見られる症状は、落ち込みやすくなる・不眠・夢をよく見る・胸や脇が張るなどの症状です。肝の気が滞ると胃腸の消化機能にも影響を与えるため、食欲不振・お腹のはりなども起こります。
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更年期症状に対する治療法
更年期症状の治療法には、食事や生活習慣を改善するほかに、漢方薬・サプリメント・ホルモン補充療法・向精神薬などさまざまなものがあります。
・漢方薬
更年期症状には漢方薬を利用することができます。漢方薬は体質や症状に合わせて処方されるため、個人個人のニーズに合わせた治療が期待できます。
・サプリメント
女性らしい生活をするために必要なサプリメントが販売されています。女性の健康や美容をサポートする大豆イソフラボンなどが配合されているサプリメントもあります。
・ホルモン補充療法
更年期に不足するエストロゲンを補う治療法です。エストロゲンは内服薬として服用する方法のほか、皮膚に貼る薬や塗る薬もあります。病院を受診することが必要です。
・向精神薬
精神症状が最もつらい症状である場合には、抗うつ薬、抗不安薬、催眠鎮静薬などが使われる場合があります。病院を受診することが必要です。
カラダの不調が続く場合、実は更年期症状ではなく他の病気だったということも考えられます。不安な症状が続く場合には、医療機関の受診をおすすめします。
更年期症状を軽減するには
40歳を過ぎたら更年期に対する意識を持って生活してみましょう。例えば、ストレスを減らす、食事に気をつける、カラダを冷やさないなどです。また、更年期症状は日によって症状が異なる場合もあります。例えば、今日は疲れやすい・眠いといった症状があるものの、次の日にはこれらの症状があらわれないといった具合です。これでは、更年期症状なのか、違うのかの判断が難しそうですね。
厚生労働省の調査によると、更年期症状と診断されたことがある・診断されている人の割合は40歳代女性で3.6%、50歳代女性で9.1%で、なんと一割にも達しません。多くの方は診断を受けておらず、自分の症状が更年期によるものなのかを判断するのが難しい状況にあります。
厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」について:調査結果のポイント
もし、自身の症状が更年期症状によるものかもしれないと思った方は、一度、専門家に相談してみることをおすすめします。自分にはどのような症状があらわれやすいかをきちんと知ることで、対応の仕方が分かるようになってきます。たとえば、毎日の食事です。次の章では、更年期症状のタイプ別におすすめの食材を見ていきましょう。
体質別:食事で更年期症状をゆるやかにする方法
更年期症状と付き合っていくためには、食事への意識も大切です。症状タイプ別におすすめ食材を紹介します。
・イライラする
怒りっぽい・頭痛・めまい・イライラするなどがある方は肝の気が滞っているため、気をめぐらせることが必要です。
【おすすめ食材】らっきょう・みかん・薄荷・そば・レモンなど
・ほてりが気になる
ホットフラッシュなど、ほてりが気になる方は、カラダの水分が不足しています。カラダの水分を補うことが必要です。
【おすすめ食材】白きくらげ、牡蠣・ごま・黒豆など
・冷えが気になる
足腰の冷えや痛みは、陰陽の陽(温める力)の気が不足しています。カラダを温める食材をとることが必要です。
【おすすめ食材】しょうが・にんにく・ねぎ・鶏肉・羊肉など