お知らせ

2024-03-04 10:08:00

蕁麻疹(じんましん)の原因と対処、繰り返さないカラダづくり

ムズムズ、チクチク・・・カラダがかゆくて仕事に集中できない!気になって眠ることもままならないなんてこと、ありませんか?「このかゆみ、この赤み我慢できない!」「引っ掻きたい衝動にかられるけれど、掻けば広がって、またかゆみが出て後悔することも頭ではわかっている・・・」と、どうにもならないそのかゆみ、もしかして「じんましん(蕁麻疹)」かもしれません。じんましんの原因、じんましんの予防策、また、じんましんにおすすめの漢方をご紹介します。

蕁麻疹(じんましん)とは?

湿疹や虫刺されによく似ている、じんましんの症状をまずは知りましょう。皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり、しばらくすると消えてしまう発疹を“じんましん”といいます。地図状に広がる大きいものから虫刺されのようなものまで、発症する箇所や大きさ、時間帯などにも個人差があります。いてもたってもいられない、我慢できないほどのかゆみを伴うことや、熱を持ち焼けるような痛みを感じる場合などもあります。

蕁麻疹(じんましん)が発症する原因とは

じんましんの7割は原因不明?!実はじんましんが発症する原因の多くがはっきりとはわからないとされていますが、発症する可能性として以下のようなことが考えられます。

食べ物による原因
えび・蟹などの甲殻類、青魚などの魚介類、牛乳・チーズなどの乳製品、穀類、卵、食品添加物、豚肉などの肉類。(小麦、ソバ、乳製品、卵、落花生は、五大アレルギー成分といわれています。)

乳製品や肉・魚・卵などに含まれる動物性のタンパク質や、油などはすぐにカラダの外に排出されにくいものなので、普段食べているときはなんともなくても、その日の体調が優れなかったり、疲れていたりするとアレルギーとして反応することもあります。

精神的な原因
人のカラダは本来、カラダに毒素が溜まったとき発汗や排泄でカラダの外に出そうとする機能が備わっているのですが、その機能がうまく働かない時に皮膚疾患として症状があらわれやすくなります。ストレスもカラダの毒素のひとつと捉えられます。現代のストレスフルな社会に起こりやすい症状の一つかもしれません。

その他の要因
犬猫などの動物・金属などの接触・薬の副作用・寒暖差・太陽光や汗などでも起こる場合があります。

ありとあらゆるものが原因になる可能性があるのですね。

蕁麻疹(じんましん)の出にくいカラダづくり

原因がはっきりしないことの多いじんましんですが「打つ手なし」とあきらめるのはまだ早そうです。大事なことはじんましんの出にくいカラダづくりをしていくことが予防につながります

1.ストレスや疲れをためこまない
じんましんに限ったことではありませんが、ココロが不調になればカラダにも不調が現れてきます。ストレスというココロにとっての”毒”をずっとためこみ続けていれば、いつかは、必ず、あふれ出てくるのです。ストレスを発散する、受け止める、受け流すなど自分なりのストレス解消法をうまく活用しましょう。カンポフルライフでも、ヨガやハーブティなどストレス発散のためのアドバイスをご紹介していますので、是非試してみてくださいね!

2.食事の改善
じんましんの原因となりうる動物性のタンパク質や油を避けるのはもちろん、チョコレートや辛いもの、アルコールなどの刺激物もじんましんを助長してしまう可能性があります。症状が出ている時は摂取を控えたほうが良いでしょう。

3.睡眠・生活習慣の改善
不規則な生活や睡眠不足が与えるカラダへのダメージは、自分が思っている以上に大きいもの。疲れをうまく解消できておらず、気づかないうちに慢性疲労になっていることもあります。また、睡眠は自律神経や免疫力にも多くの影響を与えていると考えられています。良質な睡眠をとることも大切です。

もし、じんましんが出たときには「何をしていた時に発症したのか」「どのような状況だったのか」を自分でよく考えてみましょう。原因不明のじんましんには、自分自身に気づくということも重要です。(例:アクセサリーをつけたら出た 日光浴をしていたら出たなど)
生活習慣を見直してみることで、かゆみがなくなることもあるかもしれません。

また、未病を治すことは漢方の得意分野です。漢方も力になってくれるかもしれません。

蕁麻疹(じんましん)を漢方の視点で考える

漢方では、人のカラダは「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つで構成されていると考えています。じんましんは、そのうち、「(=血液以外の水分や体液を指すもので、飲食物中の水分を消化吸収によってカラダに必要な形にし、カラダをうるおしているもの)」とのバランスが崩れたとき、風邪(ふうじゃ)という邪気が皮膚から侵入することによって起こると考えられています。また、「水」が滞ると全身の組織や器官に栄養を与える「血」も滞り、本来あるべき栄養補給や排出の働きにも影響を与えるとされています。

気血水の説明は、漢方の基礎知識3「気血水とは」をご参照ください。

 

生薬の力を借りる事でじんましんを繰り返さないカラダづくりをサポート。
ただし、症状がひどかったり、原因が分からない時には、お医者さんにご相談ください。

 

 

参照:https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/

2024-02-06 14:11:00

【ツヤ肌の作り方の極意】ツヤ肌のウルウル体質は薬膳で叶う!?

はり・つや・透明感があり、キメが細かく健康的なツヤ肌。誰もが憧れますよね。お肌のケアは年齢とともに、外からのケアだけでは追いつかなくなっていきます。外からのケアばかり気にしているあなた!そろそろ、内からのアプローチを考えてみませんか?今回は内からのアプローチのための薬膳ケアを紹介します。

ツヤ肌を“カラダの内側から作る”ための条件とは

薬膳で考える美肌条件は、「気が充実していて、潤いが行き届いている状態」です。気とは、目に見えない物質ですが、からだの中を巡って、様々な働きをすると言われています。主な働きとしてカラダを温め顔色をよくする、代謝をあげる、免疫を維持する、などが挙げられます。また、美容に大切なことに「皮膚がたるんだり垂れることを防ぐ」こともありますが、気には内臓や皮膚が下がらないように、上に引き上げる力も担っているのです。

お肌は体表にありますが、一部だけを見るのでなく、カラダ全体を考えます。薬膳の根源は「バランス重視」にあるからです。お肌も内臓や精神とリンクしていて、調和がとれていればこそ良い状態が保てるのです。

例えば、イライラして熱がこもっていると、お肌が赤みがかり眉間にシワがよったり、胃腸が弱ると思い悩みやすく、顔色がパッとしない、また内臓や精神状態に乱れがあるとお肌にあらわれます。

ツヤ肌作りのカギは腸内環境!?

薬膳では、自然界や人のカラダを5つにジャンル分けし関連性を考える「五行論」という理論があります。皮膚は肺系に属し、大腸と表裏関係にあります。自然界からの影響を受けやすいのが「燥邪(そうじゃ)」、すなわち乾燥です。

皮膚も大腸も乾燥してはならず、腸内環境を整えることで皮膚の潤いへとつながります。
腸内細菌たちは私たちが食べたご飯を餌に、ビタミン・ミネラルなどお肌にも良い栄養素を提供してくれます。第一の指標は便通。最も良くないのは便秘です。コロコロ便や、硬い便は腸が乾燥しているサイン!まずは便通を毎日チェックして状態を把握しましょう

ツヤ肌の大敵「乾燥」を薬膳で考える

漢方では、カラダは「気(き)」、「血(けつ)」、「水(すい)」の3つの柱で支えられていると考えます。ツヤ肌に特に大事なのは「水」と「血」。「水と血」=「潤い」と理解していただけると良いかと思います。

「血」は血液も含みますが、ホルモンや精神の安定にも必要な物質です。月経時には一時的に「血」が不足するため、不安な気持ちや、睡眠時に夢を多く見る方は要注意です。体質に関わらず月経時は冷やさないことも補血の養生へとつながります。

「水」はお水のような、鎮静の役割を果たします。副交感神経を優位にしてカラダをリラックスするイメージです。特に更年期となると、「水」が不足することで、体内の炎症を消せず火照ったり、イライラ感が強くなったりします。

睡眠の質が良くない方、手足に火照りがある方は注意が必要です。

 

 

ツヤ肌になるためのコツと、NG習慣

4つの潤い養生

  1. ① 質の良い睡眠をとる
    「血」は夜寝ている時に養われます。寝る前はカラダを温めリラックスしましょう
  2. ② 月経を大切にする
    月経時は特に「血」を消耗します。まずは月経痛、PMSなど月経トラブルがないか、セルフチェックを。
  3. ③ 目を休める
    「血」を貯蔵している肝が弱ると、出てくるサインは眼精疲労やドライアイ。特に夜はスマホの見過ぎに注意
  4. ④ 胃腸を休める
    食べたものを気や血に変えるのは胃腸の力です。胃腸の力が弱ると滞りが生まれ、肌が荒れやすくなったり、浮腫みやすくなります。暴飲暴食は避け、胃腸に負担をかけないことを意識することを心掛けましょう。

NG習慣(してはいけないこと)

良いと思うことでもやりすぎは禁物です!特に潤いを外に逃してしまうことは、辛いものなど刺激物のとりすぎです。汗がたくさん出ることは新陳代謝アップで良さそうに聞こえますが、汗の元は潤い成分である「血」の一種。

汗の出過ぎは体内に必要な潤いを止める力がない、とも捉えられます。もし辛いものがお好きな場合は、潤い食材である豆乳、アーモンドミルク、オートミルク、白胡麻、蜂蜜など一緒にとって、発散しすぎないように心がけましょう。

ツヤ肌うるうる体質の薬膳レシピ

薬膳は、手間がかかったり味は二の次といったイメージがあるかもしれません。でも意外と身近で揃えられる食材を使って、潤いたっぷり薬膳料理を作ることができるんです。今回はそんなレシピをご紹介します。

手羽元の美肌豆乳スープ(2-3人前)
材料
・手羽元6本
・白ゴマペースト大さじ3〜4杯
・くるみ20g
・生姜スライス4枚
・白菜2枚(幅2cmほどにカット)
・その他お好みの野菜
・水300ml
・豆乳700ml
・昆布5cm位(なければ顆粒だしを小さじ2杯ほどで代用)
・塩小さじ2〜3杯

あれば入れると良いもの
・なつめ4つ
・クコの実30粒
・松の実10粒

作り方
・材料を全て炊飯器に入れ炊飯ボタンを押して出来上がり!

手羽元は骨つきで販売されているので、特に潤い補給にぴったりです。手羽元がなくても手羽先など骨つきのお肉がおすすめです。豆乳、白菜、白胡麻、くるみ、松の実などナッツや白い食材も同様に潤いを養います。

その他お好みのナッツを加えていただいて構いません。ナッツは脂質も多いので、消化促進のため生姜を少し加えます。さらに、血を養うドライフルーツ「なつめ、くこの実」を加えると、より一層ツヤ肌間違いありません。

お疲れの際や月経前後は特におすすめです。是非お試しください。

 

 

参照:https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/

2024-01-15 13:58:00

「冬季うつ」のさまざまな症状に使われる漢方薬と対策について

夏の暑い季節が終わり、日が短くなってくると、気分が落ち込んだり、やる気がでなくなったりすることはありませんか?これらの症状は「冬季うつ」により生じている可能性があります。

一般的に「冬季うつ」とは、秋の終わり頃から冬の初めごろに抑うつ症状などが現れ、春や夏になると同症状が自然によくなる季節性の変動をくり返し示すのが大きな特徴とされています。「冬季うつ」は冬の日照時間が短い緯度の高い地域に認められ、海外では「ウインター・ブルー」と呼ばれることもあります。

また、「冬季うつ」でよくみられる気分の落ち込みや倦怠感・日中の強い眠気などの症状は、漢方用語の「気•血•水」で考えると、気虚や血虚が関係している場合があります。「冬季うつ」の症状で悩んでいる方のために、漢方医学の考え方で、原因や不調を改善する方法などについて紹介をします。

「冬季うつ」と一般的な「うつ病」の違い

「冬季うつ」と一般的な「うつ病」のどちらにも、疲れやすい・イライラする・不安になる・やる気がおきない、などの症状を呈する事があります。両者の違いとして、一般的な「うつ病」が食欲不振・不眠を伴うのに対し、「冬季うつ」では過食・過眠(日中の強い眠気)を伴いやすいという特徴があります。ご飯・麺類・パンといった炭水化物や、チョコレートなど甘いものを、午後から夜にかけて特に食べたくなります。また、長時間しっかりと寝たのにもかかわらず、疲れがとれず日中に強い眠気を感じ知らないうちに居眠りをしてしまう事もあります。

漢方医学による「冬季うつ」の食事や睡眠状況の改善策

漢方では「冬季うつ」に起こりやすい過食や過眠(日中の強い眠気)などには、体質、食事内容などが影響を与えると考えています。過食や過眠(日中の強い眠気)が起きる原因や特徴には、次のようなものがあります。

過食:胃熱証

漢方で過食は胃に熱がこもっている状態だと考えます。原因は、辛いもの・脂っこいものの食べ過ぎや、過度なストレスです。冷たいものを好む・のどが渇く・口臭が強いなどの特徴があります。胃熱証の方に適した食材は、カラダにこもった熱を冷ますキュウリ・トマト・リンゴなどがあります。

過眠(日中の強い眠気):気血両虚証

日中の強い眠気症状は、気血水で考えると気虚と血虚が関係している場合があります。気虚では、過労・食事制限・多汗など、血虚では、朝食を抜く・目の使いすぎ・夜更かしなど、がそれぞれの原因として考えられています。気血両虚証には、易疲労感・睡眠障害・目の乾燥・倦怠感などが持続する特徴があります。また、気血が同時に不足すると、気虚から血虚に、血虚から気虚になるなど、お互いに影響し合い気血両虚が重症化•遷延化していく事があります。気血両虚証では、気血がともに不足しており、後に述べるような気と血を補う食材を摂ることが大切です。

気血水の考え方は、「漢方の基礎知識(気血水とは)」を参考にしてください。

 

冬の不調を改善する養生生活

冬は、カラダを休めエネルギーを補充する季節だと考えられています。カラダの不調を整えるためには、不足したものを補いながら充電していきましょう。過食・過眠(日中の強い眠気)を改善または予防する方法には、次のような方法があります。

・光を浴びる

冬は寒邪(かんじゃ)の影響を受けやすい季節です。寒邪には外寒と内寒があり、外寒はカラダの外から入ってくるもの、内寒はカラダの中から冷えが生まれる陽気不足によって起こります。外寒へは、日光浴や入浴などを活用しつつ、カラダの中の陽気不足は、エビ、ニラなどの食材によって補うことができます。
西洋医学的な観点では、日照時間の短縮が関与しているといわれている「冬季うつ」の治療には、体内時計の調整も兼ねて、早朝の時間帯に5000 ルクス以上の光を浴びる光療法が有効とされています。自宅でおこなう場合は、起床時にカーテンなどをあけて明るい部屋で1時間ほど過ごすことが重要です。それとともに、朝食をしっかり摂り、温かい日は午前10時までに30分くらい散歩をしましょう。毎日続けることでカラダの中に不足した陽気を補うことができます。

・気血をおぎなう食材を摂る

漢方で冬は他の動物と同じくエネルギーを蓄える季節だと考えています。冬の間に気と血を補う食材を摂りましょう。冬に体調不良が起きやすい方は、夏の過ごし方に問題があったと考えられます。特に冷たいものをたくさん食べたり、クーラーなど冷えた部屋で長い時間過ごした方は、弱った胃腸や身体を回復させるため不足したエネルギーを補いましょう。気血をおぎなう食材には、ヤマイモ・ジャガイモ・ホウレンソウ・人参・シイタケ・胡桃・豚肉・鶏肉・マグロなどがあります。冬の季節は各鍋料理、特にスープも楽しめるジャガイモ・人参・鶏肉などが入ったポトフなどはオススメです。カラダに不足したエネルギーを食材の栄養成分と同時に美味しく補充することができます。
おすすめの食材については、「薬膳食材図鑑」をご覧ください。

・冬はしっかりとカラダを休める

漢方では冬の3ヶ月を閉蔵(へいぞう)といい、冬の寒さを避け気をできるだけ発散させないことが大切だとされます。中国の医学書「黄帝内経素問」(こうていだいけいそもん)には「夜は早く寝て、朝は太陽の光とともに起きることが大切」だと書かれています。夜は23時までにはベッドに入り、朝は7時くらいに起きると良いでしょう。冬は無理をせず心身を休めることが大切です。朝の光を有効利用し、睡眠覚醒など生活リズムの改善と安定維持させるとともに、過度な行動を控え、気を消耗させないことが大切です。

「冬季うつ」の症状によく使われる漢方薬

「冬季うつ」の症状によく使われる漢方薬には次のようなものがあります。食事や生活を改善するだけで状態が良くならない場合は、自分の症状にあった漢方薬の使用を検討しましょう。詳しい薬剤師や、漢方薬を処方してくれる医師に相談してみると良いです。

・加味帰脾湯(かみきひとう)

体力は中程度以下で、カラダやココロが疲れ、顔色が悪く、カラダに熱がこもっている方に利用されます。加味帰脾湯は、カラダに不足している血をおぎない、気をめぐらす作用があるため、落ち込んでしまった気持ちを落ち着かせることができます。精神的な不安・不眠などの症状に利用される漢方薬です。

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

体力は中程度で、気分が落ち込み、喉や食道などに異物感を感じる方、どうき・めまい・吐気などがある方に利用されます。半夏厚朴湯は、滞った気のめぐりを改善するため、のどのつまった感じや違和感を落ち着かせることができます。不安神経症や神経性胃炎などにも利用される漢方薬です。

・柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)

体力は中程度で、精神不安があり、イライラする・動悸・不眠・便秘などの症状がある方に利用されます。柴胡加竜骨牡蛎湯は滞った気のめぐりを改善し、カラダにこもった熱を冷ますため精神を安定させることができます。神経症や更年期神経症などにも利用される漢方薬です。

 

参照:https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/

2023-12-27 10:39:00

年末年始の営業のお知らせ

2023年も大変お世話になりました。

ありがとうございました。

 

12/30~1/3は休業日、

1/4から通常営業となります。

 

よろしくお願い致します

2023-12-07 13:32:00

漢方の考えによるおすすめの根菜類とは?エネルギーを補給して冬を乗り切る方法

漢方では冬はエネルギーの消費を抑えるために、行動は控え栄養成分を蓄える季節だと考えられています。動物たちが冬ごもりするように、私たちも栄養豊富な冬の食材を摂ることでエネルギーを補給することが大切です。冬の冷えからカラダを守るためには、栄養成分が豊富でカラダを温める根菜類がおすすめです。今回は冬に摂りたい根菜類について紹介をします。後半部分には根菜類がたくさんはいった炊き込みご飯のレシピも紹介します。

漢方の考えによる根菜類とは

根菜類とは土の中で成長する根や茎などの野菜のことをいいます。例えば、根菜類にはにんじん・大根・山芋などがあります。漢方では冬の野菜や根菜類はカラダを温めると考えられています。
ただし、すべての根菜類がカラダを温めるわけではありません。例えば、大根・れんこんはカラダの熱を冷ます食材です。とはいえ、冬だからといってカラダの熱を冷ます涼性の食材を控えるという考えはありません。カラダを温める温性の食材を食べすぎると、カラダに余分な熱がこもるため、肌が乾燥したり、イライラしたりすることがあります。
体が冷えているときは温性の食材を、口内炎や喉の炎症などがあるときは涼性の食材をというように、その日の体調や元々もっている体質に合わせて食材を選んでいくことが大切です。
食材選びに迷ったときは、「薬膳食材図鑑」をご参考にしてみてください。

根菜類などの野菜を利用するときは素材をいかした料理がおすすめです。なぜなら漢方では食材そのものの力を利用することが大切だと考えているからです。
同じ食材の中でも効果がことなる場合があります。例えば、生のしょうがは、カラダを温める作用があり、発汗を促します。漢方薬に使われるしょうがを蒸した後に乾燥させた「乾姜」(かんきょう)は胃腸を温めカラダの冷えをやわらげる作用があります。肺の気をめぐらすため咳が出るときにも利用されます。
根菜類には、カラダを温めるだけでなく便秘解消や、肥満にも効果が期待できるものもあります。

冬に摂りたい根菜類とは

漢方では旬の食材がカラダによいと考えています。秋から冬にかけて収穫できる根菜類は、カラダを温める野菜が多いため積極的に摂りましょう。カラダが冷えているときは、カラダの熱を冷ます「涼性」の食材は控えて、カラダを温める「温性」の食材または温めも冷えもしない「平性」の食材を食べるようにしましょう。
カラダを温める根菜類には、しょうが・にんにくなどがあります。ごぼう・大根・ゆり根などはカラダを冷やしますが、加熱すると冷やす作用をやわらげることができます。根菜類にはカラダを温めも冷やしもしないにんじんやさといものような「平性」といわれる食材も多く、どのような体質の方でも適している食材だと考えています。冬に積極的に摂りたい根菜類・野菜には次のようなものがあります。

  • しょうが…生のしょうがはカラダを温めて、発汗を促し、発汗を促します。
  • にんにく…カラダを温め、気血のめぐりをよくするため血行がよくなります。
  • れんこん…カラダにこもった熱を冷まし、乾燥をうるおし、血をめぐらせます。
  • ごぼう…喉の痛みに利用され、発汗を促し、カラダの血行をよくします。
  • 大根…気のめぐりをうながし、消化吸収をよくします。
  • ゆり根…肺や喉の乾燥をうるおし、イライラなどを和らげます。
  • にんじん…気血を補う作用があるため、目の乾燥をうるおし、消化吸収をよくします。
  • さといも…気を補う作用があるため、疲れやすい・食欲不振のときに利用します。

自分の体質や体調と合わせた根菜類を選びましょう。

 

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根菜を使った冬レシピの紹介

冬の寒い日に。カラダが温まる根菜がたくさんはいった炊き込みご飯
冬に旬を迎える食材がはいったカラダ温まるレシピです。

材料:
米:2合
鶏もも肉:200g
ゆり根:1個
れんこん:50g
にんじん:50g
しようが:適量
調味料:
しょうゆ:大2
料理酒:大1
みりん:大1
和風だし:小1

作り方

  • 1. 鶏もも肉・れんこん・にんじんを食べやすい大きさに切る。しょうがは小さくきざむ。ゆり根は一枚ずつはがす。
  • 2. 洗った米を炊飯器に入れたあと、調味料を加え2合の目盛りまで水を入れてまぜる。
  • 3. 切った具材を上にのせて炊飯器でご飯を炊く。

おすすめの食材については、「薬膳食材図鑑」をご覧ください。

寒い冬に起きやすい症状に合わせた漢方薬

カラダの冷えなどが原因で起こる症状には次のような漢方薬がおすすめです。普段の生活で改善しない場合は、漢方薬を使うといった方法もあります。

■処方

麻子仁丸(ましにんがん)

 

便が乾燥して硬く、排便しにくい状態の方に向いた漢方薬です。体力は中程度以下で便秘・便秘による頭重・のぼせ・ふきでものなどに利用されます。
麻子仁(ましにん)・芍薬(しゃくやく)・枳実(きじつ)・厚朴(こうぼく)・大黄(だいおう)・杏仁(きょうにん)が配合されています。

 

八味地黄丸(はちみじおうがん)

 

頻尿や軽い尿もれ、残尿感など加齢が原因で起こる症状の方に向いた漢方薬です。腰痛・高齢者のかすみ目・むくみ・高血圧の随伴症状などにも利用されます。
地黄(じおう)・山茱萸(さんしゅゆ)・山薬(さんやく)・沢瀉(たくしゃ)・茯苓(ぶくりょう)・牡丹皮(ぼたんぴ)・桂皮(けいひ)・附子(ぶし)などが配合されています。

 

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

 

手足の冷えがあり、特に下肢の冷えが強い、下肢または下腹部の痛みが起こりやすい方に向いた漢方薬です。体力は中程度以下で冷え症・しもやけ・頭痛などに利用されます。
当帰(とうき)・桂皮(けいひ)・芍薬(しゃくやく)・木通(もくつう)・細辛(さいしん)・甘草(かんぞう)・呉茱萸(ごしゅゆ)・大棗(たいそう)・生姜(しょうきょう)などが配合されています。

 

参照:https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/

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