お知らせ

2025-06-10 11:56:00

【梅雨時期の養生】六月に感じやすい不調の原因

梅雨時期の養生

梅雨(気象病)

 梅雨とは、五月末から七月中旬にかけて雨や曇りの日が多くなる時期の事です。私たちのカラダは知らないうちに天候に影響を受けています。ジメジメとした日が続くことで気分が晴れなかったり、やる気が出ないなどの何らか不調をきたす事があるかもしれません。天気予報でよく耳にする、「気温」、「気圧」、「湿度」などがカラダに変化もたらせ不調の原因へとつながります。雨が降り続いたり、晴れと雨の頻繁の繰り返し、気圧や気温の激しい変化によって、私たちのカラダはその変化に対応する力が弱まります。気象の変化についていけず体調に影響を及ぼし、何らかの症状が出たり、悪化させたりすることを「気象病」といわれています。天気の変化が原因で症状が現れることから別名は「お天気病」とも言われています。

 そんな気象病の患者数は推定1000万人ともいわれ、非常に多くの方が天気に影響を受けているのは実情です。

気象病の代表的な症状

・古傷の痛み・頭痛・吐き気・めまい・疲労感・倦怠感・首肩こり・低血圧・関節痛

・手足のしびれ・プチうつ

 気温、気圧、湿度などの気象の激しい変化によって自律神経が乱れることが原因で気象病は起こると考えられています。その中でも気圧の変化は大きく、私たちのカラダに影響を及ぼしているのです。「今日は関節が痛むから明日は雨が降る…」と明日の天気を気圧などの変化によって察知されるような方もおられます。

 この時期は特に天候に順応していくことが重要です。

五月病と六月病について

「五月病」も「六月病」も正式な病名ではありません。

 そもそも五月病という言葉は1960年代後半に出てきた言葉だと言われています。高度経済成長期に受験戦争で厳しい受験を強いられた中で、超難関大学に入学した学生が五月にだんだん学校へ来なくなった経緯があり、そこから五月病をいう言葉が名付いたみたいです。

六月病はまだ最近言われ始めた言葉でまだまだ定着していない言葉です。五月病も六月病も「適応障害」のひとつと考えられていますが、五月病が急に起こるものとすれば、六月病は慢性的に続くもので厄介な方は六月病かもしれません。初期症状の五月病の段階でケアしてあげることができれば五月病からうまく切り抜けられるはずです。

 五月病は、ゴールデンウィーク明けから主に新入社員や新入生に見られるケースが多く四月からの環境の変化に伴い、ストレスが原因となり発症する急性の適応障害です。

 六月病は新入社員や新入生だけでなく、人事異動などで環境に変化が出た社会人などにも多く、幅広い年齢層にも影響を及ぼしています。五月病も六月病も同じくくりに思われがちなのですが、この二つは同じように見えるだけで実際は大きく異なります。五月病と六月病は違う性質で、六月病はうつ病の入り口の状態だと言われています。特に頑張りすぎる方、無理しすぎる方は要注意です。どんなことでも適度が大切です。

意外と多い六月の熱中症患者とその原因

 熱中症は夏の時期が一番起こりやすいのですが、六月の梅雨時にも注意が必要です。年々気温の上昇に伴い、高温多湿となり、また気圧の変化も著しく、月の過去最高気温を各地で更新しているのが現状です。そんな気温の上昇にカラダが対応できず、例年と同じように過ごしてきたから今年も大丈夫!なんてことはもう適切ではありません。ひと昔であれば、熱中症が六月に起こるとは考えづらかったかもしれませんが、今は考えられる時代に変化しています。

 人は「体温調節機能」を持ち、温度が上昇した場合、発汗や皮膚温度上昇によって熱が体外に放出されて、適切な温度を保とうとするシステムを備えています。高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かず熱がこもってしまった状態が熱中症です。六月に熱中症患者が増加傾向にあるのは、カラダが暑さにまだ慣れていないのに急な気温上昇が原因です。熱中症になりやすいのは、高齢者や乳幼児や肥満の方です。また、激しい運動をしたり、屋外での長時間の作業や水分補給をしない状態も熱中症リスクがぐんと上がります。私は熱中症にはならない!なんてことは思わずに、暑い日はしっかりとできることから対策しましょう。

今からできる六月をうまく乗り切るための対策

 

 上手に六月を乗り切るため、体調不良にならないカラダづくりや対策をしておくことがとても大切です。夏本番前の六月に体調を崩してしまうことにより、その後の高温多湿にカラダがついていかず、さらに体調不良が続くケースもあります。やはりその時期に合わせて適応することで大きな差が現れます。誰もが毎日元気に体調を壊すことなく過ごしいきたいと思われているはずです。まずできることから実践し、心やカラダに負担をかけることなく少しの工夫で生活に充実差をもたらすことができます。六月をうまく乗り切るためにできることから取り組んでいきましょう!

①湯船に浸かる

 湯船に浸かることでカラダの免疫力を高めることができ、お湯に浸かることで汗と老廃物が排出され、新陳代謝を向上させることができます。リフレッシュ効果もあり、疲労回復にも効果的です。湯船に浸かることによりカラダが温まることで睡眠の質が向上します。暑い季節でも湯船に浸かることをおすすめします。(ぬるめのお湯でも構いません)

②朝日を浴びて、体内時計のリセット

 人は目覚めた時に朝日などの明るい光が目に入ると、脳がそれを認識し体内時計をリセットします。人によって異なるのですが、約14時間〜16時間後に眠くなるようにカラダは反応します。起床後は朝日を浴びましょう。

③朝食はきちんと食べよう

 朝食を食べないと「頭がぼんやり…」「集中できない」なんて経験はありませんか?朝食は一日を元気に過ごすための大切なスイッチです。しっかりと朝食をとることで集中力や記憶力の向上、イライラの解消、肥満予防などのメリットがあります。

④良質な睡眠を心がける

 質の良い睡眠は、心と脳とカラダをしっかりと休息させることができます。熟睡できた翌日はカラダが軽かったり、スッキリした状態なので気持ちの良い朝を迎えたりと良いこと尽くしです。前述で述べた①や②は良質な睡眠への近道です。寝具やパジャマ、部屋の明るさや呼吸方法などを変えることでより良い睡眠を得ることができますので、睡眠に不満がある方は、何か少しの変化を取り入れてみてください。

⑤水分補給は大切ですが要注意です

 暑い時期に冷たいものを飲むといつもよりも美味しいですよね。暑くなる季節は熱中症対策として水分補給が大切です。ですが「冷たい飲み物」の摂り過ぎはよくありません。冷たいものを摂りすぎると内臓が冷え、血流が悪くなります。すると胃腸の働きが悪化し食欲低下につながります。カラダがうまく機能せず、疲れが取れなかったり、倦怠感が出たり、食欲不振になったりと不調の原因になります。冷たいものを摂ってはいけないのではく、飲む量や飲む時間を限定して飲むことで飲み過ぎには注意しましょう。

まとめ

 六月の不調を放っておくとその次の七月や八月に影響を及ぼす可能性があります。不調を長引かせることはカラダにとって大きな負担です。できることから少しずつ変えていくことで健康で元気なカラダづくりをしていきましょう。体調を崩すことは悪いことばかりではありません。今の生活リズムを見直すチャンスです。そのカラダの変化に気づき、より良い生活習慣を身につけましょう!

2025-05-26 10:09:00

【夏のお肌】トラブルと対策

肌が荒れる原因として

①紫外線

 肌の表面には皮膚のバリア機能が備わっています。皮膚のバリア機能には、外部刺激から身体を守り、肌の水分を保つなどの役割があるのです。

 ところが、紫外線を過度に浴びると、皮膚のバリア機能が低下しやすくなります。その結果、皮膚の水分を保持できなくなり、肌の乾燥を引き起こしてしまうのです。

 肌が乾燥すると、うるおいを守ろうと皮脂が余分に分泌され、ニキビになる可能性が高くなります。また、紫外線によるダメージは、肌荒れだけではなくシミやそばかす、しわ、たるみなどの肌トラブルにつながるため、夏場は入念に紫外線対策をする必要があります。

②汗

 皮膚に付着した汗は、体温調節のために蒸発していきますが、同時に肌のうるおいも奪ってしまいます。そのため肌が乾燥し、外部刺激を受けやすい状態になります。

 また、汗には塩分やアンモニアなどの肌に刺激となる成分がごく少量含まれているため、蒸発後に残った成分が肌荒れを招いてしまうことも。汗をかいたままでいると肌の乾燥が進んでしまい、その結果、ニキビやかゆみといった肌トラブルへとつながりやすいのです。

③冷たい食べ物や飲み物

 特に暑い日は、冷たい飲み物や食べ物がおいしく感じますよね。冷たいものは気分をスッキリさせてくれますが、摂り過ぎると体を冷やす原因となるため、注意してください。

体を冷やしてしまうと血流が滞ってしまい、必要な栄養素や酸素が行き届かなくなる可能性があります。これにより血中の酸素量や皮膚の新陳代謝が低下し、皮膚のターンオーバーが乱れてしまいます。

 ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わること。約28日のサイクルで肌を健やかな状態に保ってくれます。このターンオーバーのサイクルに乱れがあると、ニキビや吹き出物などの肌荒れを引き起こしてしまうのです。

 飲み物は常温やホットで飲んだり、温かいスープや料理を食べたりして、体の冷えを防ぐことが大切です。

④冷房

 冷房の効いた部屋は、湿度も下がっている可能性が高いです。蒸し暑い夏は冷房の部屋が心地よく感じますが、湿度が低下しているため、皮膚のうるおいが奪われて、肌が乾燥しやすくなります。

冷房が効き過ぎている施設もあるため、しっかりの保湿と外出時には体を冷やさないようにカーディガンなどを持ち歩くのがおすすめです。

⑤間違ったスキンケア

 湿気によって肌がベタベタしやすい夏の時期は、化粧水だけつけて「乳液やクリームは省く」という方もいるのではないでしょうか。しかし、化粧水や美容液などの水分だけでは、時間が経つにつれてうるおいが失われていきます。

乳液やクリームは水分が逃げないよう肌にフタをする役割も担っているため、乾燥しやすい方は夏でも使うようにしましょう。

 また、洗顔の際にも注意が必要です。夏は肌のベタつきを落とそうと、洗浄力の高い洗顔料を使ったり、何度も洗顔したりしがちですが、かえって肌に必要なうるおいや皮膚のバリア機能に悪影響を与えてしまいます。

 洗い方や拭き方もゴシゴシと強く肌をこするのは控えましょう。その摩擦がバリア機能を壊してしまい、肌の乾燥を招いてしまいます。洗顔後はタオルを肌に軽く押し当てるようにして、水分を吸わせましょう。

 夏は特に気を付けたい!マスクによる肌荒れ

⑥マスクの中は蒸れやすい

 マスクによる肌荒れの原因のひとつは、マスクの中で生じる蒸れです。長時間マスクを着用することで、マスクの中は高温多湿の状態になります。

 乾燥を防ぐためには問題ないように感じますが、肌にとって良い環境とはいえません。過剰な湿気により皮膚がふやけてしまい、皮膚のバリア機能の低下を引き起こします。

 また、マスクの中は通気性が悪いため、汗をかきやすい状態です。そのまま放置すると汗の成分が毛穴につまり、肌荒れにつながってしまうこともあります。

 マスクのつけ外しによる「摩擦」も、肌荒れの原因になるケースがあります。近年では、マスクを着用して外出するのが一般的になりつつあります。その分つけ外しの回数も多くなるでしょう。

 マスクによって皮膚の表面が蒸れ、バリア機能が低下していれば、さらに炎症は起きやすくなるでしょう。

夏の肌荒れを防ぐ!スキンケアのポイント

①洗顔を正しいやり方で行う

 毎日の洗顔は、肌を乾燥から守る正しいやり方で行いましょう。夏は汚れをしっかり落とそうとして、ついゴシゴシ洗ってしまいがちですが、逆に肌のうるおいを保つための皮脂を落とし過ぎてしまいます。

 顔を洗う際は、洗顔料をクッションのように泡立てるのがポイントです。石けんや洗顔料をたっぷりと泡立てた後は、顔全体をやさしく包み込むように洗います。毛穴汚れが起こりやすい部分やベタつきが気になる部分は、指の腹を使って円を描くように動かすのがコツです。うるおいを残しつつ、汚れを落としていきましょう。

 また、洗い残しがあると、肌の表面に残った成分が刺激となり、肌荒れが起こりやすくなります。洗顔のし過ぎは良くありませんが、きちんと洗い流しましょう。

②保湿を欠かさない

 夏はこまめな保湿が重要です。化粧水で水分を補ったら必ず乳液やクリームをつけて、水分と油分のバランスを整えましょう。特に洗顔後はすぐに肌が乾燥してしまうため、素早く保湿をすることが大切です。乾燥が気になる箇所があれば、重ね塗りをすることもおすすめします。

 紫外線によって肌がヒリヒリしている場合は、スキンケア用品が悪影響になる可能性があるため、気になる方は低刺激なものに変えると良いでしょう。

③普段の生活で心掛けること

紫外線対策をするのに、日焼けすることで肌は乾燥しやすくなるため、日常的に紫外線対策をすることが必要です。紫外線は季節や天候に関係なく降り注いでいます。特に夏は日差しが強いため、できれば紫外線量が多くなる時間帯の外出は控えましょう。

・長袖、長ズボン

・帽子

・日傘

などを使用するとよいでしょう。

日焼け止めはかかせない!!

・日常生活で使用する場合は、SPF10~20、PA++程度

・アウトドアや屋外でのレジャーは、SPF20~40、PA++~+++程度

・マリンスポーツや炎天下でのレジャーは、SPF30~50+・PA++++

日焼け止めは、汗や衣類のこすれで落ちてしまうため、朝に塗ったきりでは最大限の効果は期待できません。2~3時間ごとのこまめな塗り直しで、紫外線をカットし続けることを意識してみてください。

汗をかいたらそのままにせず、すぐに拭き取りましょう。肌に付着した汗は、蒸発する際、熱と一緒に肌の水分も一緒に奪っていくからです。雑菌の繁殖やかゆみ、肌の乾燥を引き起こさないためにも、汗が肌についた状態を長引かせないことを意識してください。

軽い運動やスポーツ時はもちろん、普段の生活でもポケットティッシュや小さめのハンドタオルを持ち歩いていると、すぐに汗を拭き取れます。

 マスクは自分の肌に合ったものを選ぶ

刺激に敏感な肌の方は、肌にやさしいコットンやシルクなどがおすすめです。肌触りが柔らかく、蒸れにくいのが特徴となっています。

しかし最近では、感染予防のため不織布マスクが推奨されていますよね。職場によっては、マスクの種類を指定しているケースもあるようです。不織布マスクを使用する際は、ガーゼやコットンなどを間に挟み、皮膚に直接触れないようにするのがおすすめです。中に挟んだ素材が蒸れて湿ってきたらこまめに交換し、マスクの中を清潔な状態にキープしましょう。

まとめ

  紫外線対策や汗のこまめな拭き取り、正しいスキンケア、自分に合ったグッズやマスク選びなどを行い、肌を外部刺激から守ることが大切です。肌の水分と油分のバランスを整えて、暑い夏を健やかな肌で乗り越えましょう。

2025-04-17 12:18:00

【リップクリーム作り体験】ご参加ありがとうございました

【ご参加ありがとうございました】
今月もリップクリーム作り体験のご参加ありがとうございました!
みなさま楽しんでものづくりが出来ました。
自分だけのオリジナルリップを楽しんで下さい。
IMG_8576.jpeg

2025-04-11 09:57:00

【予防と養生】膝の痛み

セルフチェック

 膝は毎日、私たちの体重を支え続けているため痛みが起こりやすい部位です。

 膝の痛みの原因は、靭帯や半月板の怪我など様々ですが最も多いのは「変形性膝関節症」です。

 特に下記の項目に当てはまる人は、注意が必要です。

 まずは自分の膝の健康状態をセルフチェックしてみましょう。

□     BMI(体格指数)が25以上である

        ※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)。25以上が肥満と判定される。

□     日常的に運動をあまりしていない

□     O脚である

□     外反母趾(がいはんぼし)、または扁平足(へんぺいそく)である

□     姿勢が悪い

□     激しい運動をしていた・している

□     膝に怪我をしたことがある

 当てはまる数が多いほど、膝への負担が多く変形性膝関節症になりやすいです。

 肥満や、運動不足による筋力低下は膝への負担が増え変形性膝関節症の原因に。

 体重が1kg増えただけで膝への負担は、歩行時には2~3kg、階段昇降時には4~5kg増えると言われています。

 まずは、体重を増やさない生活習慣を心がけましょう。

 また、O脚や悪い姿勢は体のバランスを崩し、膝への負担を増やしてしまいます。外反母趾や扁平足も、歩いたり走ったりした時に足の裏で衝撃を吸収できなくなり大きな負担になります。

膝の痛みで最も多い変形性膝関節症とは

 変形性膝関節症で悩まされている方は男性より女性の方が多く、40代から増え始め年齢と共に増えていきます。

 膝関節とは太ももの骨(大腿骨)、すねの骨(脛骨)、膝のお皿(膝蓋骨)が接する部分のこと。

 それぞれの骨が接する面は関節軟骨でおおわれており、関節軟骨は半月板と共に骨同士が直接ぶつかり合わないようにクッション材のような役割を果たしています。こうした働きによって膝はスムーズに動かすことが出来ているのです。

 しかし、残念ながら膝関節軟骨の主成分であるヒアルロン酸は年齢と共に減少してしまいます。すると、軟骨の弾力が失われてすり減り、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)がぶつかり合うようになってしまうのです。このようにして痛みが起こるのが変形性膝関節症なのです。

原因

 変形性膝関節症の原因は、一次性と二次性の大きく2つに分類されます。

・一次性

明らかな原因がないが、関節軟骨が摩耗、変形して起こるものを「一次性」といいます。

原因として、加齢変化、体重増加、肉体疲労、スポーツなどによる過負荷が考えられています。

・二次性

怪我や病気など原因が明確なものを「二次性」といいます。

・膝周辺の骨折、捻挫や関節軟骨の損傷

・ACLなどの靭帯、半月板損傷

・反復性膝蓋脱臼、大腿骨内顆骨死症などを過去に診断されている方

予防策

 日常生活の中での膝関節の負担を減らす生活を心がけましょう。

 膝関節への負担を減らすために下記のような注意が必要になります。

①   筋力を強化し、関節を動かす

 筋力は太ももの前の筋肉を鍛えることが、痛みを軽減する予防に有効といわれています。

 またデスクワークの方は、膝を曲げている時間が長いため、太ももの裏の筋肉が硬くなりやすいです。座ったまま足を上げてキープするなども効果的です。

 変形性膝関節症を予防し進行を遅らせるためにも、膝関節を中心とした筋力強化や筋の柔軟性はとても重要になります。

 膝関節の変形が進んでいくと、膝関節としての機能が低下し痛みや可動域制限そして筋力低下がおこります。

 痛みが出てしまうと踏ん張れなくなったり、動かさなくなることでさらに関節の動く範囲が狭くなったり、筋力低下が進んでいきます。

 そうなると負のスパイラルが止まらなくなり、ますます膝関節の負担が大きくなり変形が進行してしまいます。それを防ぐために、筋力強化や関節を動かすことが必要です。

 膝の筋肉やお尻の筋肉を鍛えることが、膝関節の負担を減らすために特に重要になります。

②   適正体重にする

 膝関節は、股関節と膝関節のつなぎ目であり体重の重みがかかる関節です。

 特に歩く時には片足で支えなければならないため、さらに負荷が高くなります。

 つまり、体重が重ければ重いほど膝関節にかかる負荷が高くなります。

 日常生活を送っていく中で体重が重いまま歩き続けると、変形性膝関節症が進行して痛みや関節の制限が増強していきます。

 体重を減らすことは、膝関節への負担を減らすことになります。なので、適正な体重管理を心がけて生活していきましょう。

 すでに適切な体重をオーバーしている方は、ランニングや階段などよりも平地でのウォーキングや、プールでのウォーキングをおすすめします。

 また、肥満で体重が減らないという方は低脂肪・高たんぱくの食事を摂取することを推進します。

 エネルギーやたんぱく質を制限してしまうと、身体は筋肉を分解して不足したエネルギーを作り出そうとします。そのため過剰な食事制限は筋肉量を低下させる原因にもなりかねません。

 筋肉量が低下すると、代謝が低下し脂肪が落ちにくい体になってしまいます。

 そこで、糖質(炭水化物や甘いもの)をやや少なくし、野菜やたんぱく質(大豆製品やお肉・魚など)は積極的に摂取する食事を心がけましょう。

③   日常生活の習慣を見直してみる

 日常生活を見直すことで膝関節の負担を減らすことも必要です。

 以下のような習慣は、膝関節に負担のかかる習慣になります。

・長距離を徒歩で移動する

・階段の上り下りが多い

・長時間の立ち仕事

・和式のトイレや正座など過剰に膝を曲げるなど

 上記のような習慣は、日常的に膝関節へのストレスを増やし、変形性膝関節症を進行させています。

 そういった膝関節にストレスがかかっている要因を変えていくことで進行を防ぐことができます。

 また、自宅や職場環境など変えることが難しい習慣もあります。

 それについては体の状況を説明して、職場や家族で相談して協力してもらうことも必要になります。

④   靴選び

 これは仕事でヒールが必要な方や、若い女性の場合に気を付けていただきたい予防策となります。

 ヒールは、身長を高く見せ足がキレイに見えるアイテムでもありますが、膝に負担がかかる場合があります。

 ヒールの高さが5~6㎝以上になると、前足部に負担がかかるといわれています。

 高いヒールを履くと足のアーチが低下し、外反母趾や偏平足につながり膝関節への負担を増大させます。

 ヒールの高さは3㎝までであれば、歩行速度および歩幅やストライド長には影響が少ないとされています。よってヒールを履きたい方は少し高さを抑えましょう。

まとめ

 まだ痛みのない方も将来の自分の膝を守るためには早めの行動が大切です。

 変形性膝関節症は進行性で一度なると完治は困難です。

 一方で、予防することはできます。

 正しい歩き方や筋力維持、生活習慣を見直して今からできることを始めていきましょう。

2025-03-31 11:50:00

【季節の養生】春の養生出来ていますか?

春の体調不良の原因

「激しい寒暖差」

 寒暖差に対応するため、交感神経が活発に働きます。そのため、たくさんのエネルギーが消耗され、疲れやだるさを感じやすくなります。

「気圧の変化」

 低気圧と高気圧の入れ替わりが頻繁に起こるため、自律神経の切り替えがうまくいかなくなります。低気圧の影響で血液中の酸素濃度が下がり、日中の眠気や体のだるさを感じやすくなります。

「日照時間の変化」

 冬に比べて日照時間が長くなるため、朝早く目が覚めたり、夜更かしをすることが増え、生活リズムが崩れやすくなります。

「生活環境の変化」

 卒業や進学、就職や転勤など、自分自身や家族の身のまわりの生活が大きく変化する季節です。緊張感やストレスを感じることで、自律神経のバランスが乱れやすくなります。

「花粉症」

 花粉症は、花粉から体を守ろうとする防衛反応が過剰になっている状態です。免疫機能が過剰に活動している状態になるため、それにより体力が低下し、眠気や体のだるさを感じます。

東洋医学では、春は「肝」の季節

冬の間草木は眠り、動物達も冬眠し、寒い冬を耐えながら春が来るのを待ちます。春になれば草木は花が咲き緑色の葉をつけ、動物達も冬眠から目覚め活動的になります。人間の身体も同じで冬場は眠っていた身体が春になると目覚めて活動的になります。その時に重要になってくる臓器が【肝臓】です。

肝臓は、
・気の巡りを良くする
・血を貯蔵する
・解毒作用   など

500以上の役割を担う重要な臓器です。

肝臓は春になると特に働き者で無理をし過ぎてしまいます。肝臓が働き過ぎて弱ってしまうと次のような不調が現れたりします。

・イライラしやすくなる

・疲労感や倦怠感

・目の疲れ

・頭痛

・めまい

・肌荒れ    など

そこで肝臓がオーバーヒートしない様に肝臓を労わってあげる食べ物が必要です。

【肝臓】の働きを助ける食材

・苦味のある食材

春の山菜

・たらの芽(デトックス効果)、うど、ふきのとう、菜の花(ビタミンCやβカロテンが豊富)、セロリ、ごぼう、たけのこ(食物繊維が豊富で便秘解消に効果的)

・酸味のある食材

柑橘類、梅干し、酢、いちご(冬のイメージですが実は春が旬、ビタミンCが豊富で美肌効果に期待)

・緑色の食材

ブロッコリー、アスパラガス、ほうれん草

・その他

レバー、貝類(アサリやハマグリは滋養強壮効果があり、疲労回復に期待)、ナッツ類

春の体調不良の予防と対策

「食事はバランスよく摂りましょう」

 食事をとると、消化のために副交感神経が活発に働き、体はリラックスモードになります。欠食すると交感神経が働いたままになり、自律神経のバランスが乱れてしまいます。偏った食事は自律神経のバランスを乱すため、バランスの良い食事が大切です。

「適度な運動」

 運動をすると、自律神経のバランスを整えるセロトニンが分泌されます。ウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動が効果的です。歩幅を広げる、きれいな姿勢を意識して過ごす、こまめに動く、階段を使用するなど、日常生活の動きに少し変化を加えてみましょう。

「入浴はシャワーだけでなく湯船に浸かる」

 入浴は副交感神経が働き、自律神経のバランスが整います。38~40℃のお湯に10~20分間入浴すると効果的です。

「睡眠はしっかりとる」

 スムーズで深い眠りを誘うためには副交感神経が働き、心身をリラックスさせることが重要です。就寝前に目元や首元を40℃くらいの蒸しタオルやアイマスクなどで温めると、睡眠の質も良くなり効果的です。睡眠の質を良くするサプリメントも良いかもしれません。

「衣服で体温調整」

 朝晩と日中の寒暖差が大きいため、温度変化に体を適応させるために、衣類による温度調節が必要不可欠です。マフラーやカーディガンなどを上手に取り入れましょう。またピッタリとした服装よりもユッタリとした服装がリラックス出来るのでおススメです。

「呼吸を整える」

人間はストレスがかかると、無意識に呼吸が浅くなります。

とんでもなくイライラしたり、ストレスが溜まってしまうと、春の養生も難しくなりがち。

そんな方には「呼吸法」がおすすめです。

やり方は簡単!

1,軽く姿勢を正す(立っても座っても寝ていてもOK)。

2,舌を上あごに軽くつける。

3,口から、大きく息を吐く。

4,吐ききったところで、2~3秒息を止める。

5,鼻から大きく息を吸う。

6,3~5を1分ほど繰り返す。

休憩時間や寝る前など、一日のなかで、何回かこの呼吸を意識する時間をとるようにしてみてください。

ストレスや緊張を和らげてくれますよ。

まとめ

 

 

春は気温や環境が大きく変化する季節。シニア世代は勿論ですが働き世代が健康的に過ごすためには、「寒暖差対策を軽視する」「急に運動量を増やす」「花粉症対策を後回しにする」「偏った食生活をする」といった、よくない習慣を避けることが大切です。
 一つひとつは些細な工夫に思えるかもしれませんが、積み重ねることで体調をしっかりと整えることができます。今年の春は健康管理によりいっそう気を配り、元気に新しい季節を楽しみましょう。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ...
誰でも簡単、無料でつくれるホームページ 今すぐはじめる