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米国で「リアル書店」人気復活 コロナ契機、開店相次ぐ
米国で「リアル書店」の人気が復活しているとのこと。
私も毎月2,3冊の書籍を読んでいるが、全てネット注文である
なぜかと言うと、近くに店舗がないことと、専門書中心に精読するので、滋賀県の本屋さん行っても、書籍自体がないためである
ネット注文で、キンドル版といって、電子書籍もあるし、そちらが安いのであるが、キンドル版は買ったことがない
電子書籍データが無くなってしまうのでは?という気持ちになってしまって現物ばかり買っている。
新型コロナウイルス下で読書ブームが再燃し、書店に足を運んで紙の本を買うことの楽しみが米消費者に再認識された。
ニューヨーク市では独立系書店の開店が相次ぎ、米最大チェーンのバーンズ・アンド・ノーブル(B&N)も全米で店舗拡大に動く。
「今年は総店舗数が30店ほど増える見通しだ」。B&Nのジェームズ・ドーント最高経営責任者(CEO)は日本経済新聞とのインタビューで語った。
現在、B&Nは全米で約600店舗を経営する。
2年連続で店舗数が純増になる予定で、約10年続いた店舗数の縮小傾向に歯止めがかかってきた。
独立系書店の開店ラッシュも続く。ニューヨーク市に本拠を置く「マクナリー・ジャクソン」は1月、市内随一の観光地ロックフェラーセンターに5店舗目を開いた。
独立系書店は品ぞろえや内装に個性があり、週末には書店巡りを楽しむ若者の姿が目立つ。
米国では書籍を一般の書店よりも安く郵送して販売する米アマゾン・ドット・コムが台頭したあおりを受け、11年に当時書店チェーン2位だったボーダーズ・グループが経営破綻した。
B&Nも経営難が続き、19年に米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントに6億8300万ドル(当時の為替レートで約740億円)で身売りした。
街から本屋が消える「書店砂漠」の拡大は、社会問題として取り上げられることもあった。
苦境続きの書店が反転のきっかけを得たのがコロナ禍だ。
巣ごもり需要で読書ブームが再燃し、コロナ禍で楽しめる数少ない娯楽の一つとして書店を訪れる人が増えた。
米NPDグループによると、21年に米国市場での紙の書籍販売は8億2800万冊と、04年の調査開始以来で過去最高になった。
読書の中心が紙の本であることも、リアル書店の人気を支える。
書籍販売全体に占める電子書籍のシェアは13年(28%)をピークに下落傾向が続く。
NPDグループの書籍業界アナリスト、クリスティン・マクリーン氏によると、「デジタル世代」と呼ばれる若年層ほど紙を好む傾向があるという。
「パソコンやスマホと常にデジタルデバイス漬けの生活を送っており、本は紙で読むことがいい息抜きになると感じている」(マクリーン氏)ようだ。
足元では景気減速懸念が強まり、長期的な書店ブームの継続には不安の声もあがる。22年の販売高(冊数ベース)は前年比約6%減となったが、コロナ前の19年の水準と比較すると12%高い水準を維持。
マクリーン氏は23年の販売高を前年比微減と予想するものの、「コロナ禍で定着した読書の習慣は簡単には変わらず、書店の売り上げは底堅く推移する」とみている。