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高いロイヤルホスト、安いガストを圧倒の不思議
物価高を嘆く声が広がるなか、ファミリーレストランで「異変」が起きている。
平均単価の高いロイヤルホスト(ロイヤルホールディングス)が新型コロナウイルスの感染拡大前の売上高を確保する一方、低価格の「ガスト」などすかいらーくホールディングスの店舗は苦戦しているのだ。
そこには営業時間の短縮や消費者の行動変化、「ロイホ」の強い顧客支持など数多くの要因が絡み合っていた。
ロイホはコロナ前の売り上げ水準に
まずロイホについて既存店売上高の推移をみてみよう。
2022年は前年実績との比較でほぼ全月が2ケタ増。
年間累計では22.5%も伸びている。コロナ前の19年比でも1、5、9、10〜12月が増収となり、特に10、12月は2ケタ増と力強い回復ぶりをみせた。
この結果、22年はほぼ19年並みの売り上げ水準を確保した。
一方、約1300店を展開するガストや、中華の「バーミヤン」で構成するすかいらーく。
22年の既存店は行動制限の緩和などで前年同月比でこそ2ケタ増だったが、19年比では全月マイナス。
年間売上高はコロナ前の81.3%にとどまった。
ロイホの1人当たり支払額は平均2000円弱で、すかいらーくの主力ブランド、ガストは800円台だ。
物価高に伴う節約志向の状況を考えると、すかいらーく側に追い風が吹くように思うが、逆のベクトルが働いている。
なぜここまで差がついたのか。すかいらーくは「コロナ以降、深夜営業が減少し、売り上げを取り戻せない。
地方での苦戦も響いている」と説明する。
セブン&アイ・ホールディングス傘下の「デニーズ」も、同じような理由でコロナ前の水準に遠く及ばない。
外食専門誌フードビズ主幹の神山泉氏によると、「ロイヤルホストは特に店内調理を強化するなどやるべきことをやっている」点が効いている。
確かに店内に加え、各店舗向けの食材加工を請け負うセントラルキッチン、商品開発チームのそれぞれにコックを置き、味へのこだわりは強い。
店舗数についてはピーク時に377店を展開していたが、今は221店まで減っている。
量より質を重視し、ロイホの希少性が高まった面も大きいだろう。
22年に消費者の行動制限は緩和されたが、外食産業の回復は鈍い。
コロナ感染者が減ったわけではないほか、物価高によって家で料理をする「内食」や総菜などの「中食」志向が強くなっているからだ。
逆にせっかく外食へ行くならば、他のファミレスより高級感を醸し出すロイホで食事しようという消費者心理が働きやすいのかもしれない。
今回、ロイホもすかいらーくも値上げを実施した。
ロイホの場合、ブランド価値を上げた結果、影響はほぼなかった。
すかいらーくの値上げは、あえて値上げしない方針を掲げたサイゼリヤなど低価格系ファミレスの中で割高感が生まれてしまった可能性もある。
あらゆる分野に広がる物価高だから、財布のひもは緩められない。
それでもコロナの感染者確認から3年が過ぎ、外出を伴う体験型消費も楽しみたい。
そうした複雑な心理を抱く消費者に、価格以上の価値を見いだしてもらえるかどうかが、これまで以上に重要になる。
外食産業の経営環境は酒類提供制限などがあった時期より好転したものの、光熱費の上昇や働き手の確保などまだまだ逆風が吹いている。
ロイホもこのまま好調を持続できる保証はなく、ファミレス以外との競争も激しさを増す。
私は、たまにロイホへ行くが、確かに、京都堀川通沿い五条下がるのロイホはいつも混んでいる
夕方に行けば座る席さえないくらい流行っている
京都観光の際に一度寄られてはいかがですか?
市内ではなかなか駐車場付きのレストランがないのです
ロイホは市内ど真ん中ではないですが、利便性の良いところにありますよ