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2023 / 02 / 12  05:00

顧客優位時代の企業戦略  存在感増す「アドボケイト」

 

 

フォームの終わり

 企業やブランドを擁護するほど高いロイヤルティー(忠誠心)を持ち、他者に積極的に推奨する顧客を「アドボケイト」と呼びます。

英クランフィールド大学のマーティン・クリストファー名誉教授らの1990年代初頭の著書「リレーションシップ・マーケティング」で、アドボケイトは紹介されています。

見込み客から購買者が生まれ、リピーターとなり、ロイヤルティーが発生すると「支持者」となります。

その中から生まれるのが「アドボケイト」で、企業のためのマーケティングの担い手にもなります。

ソーシャルメディアやスマートフォンが生活に溶け込むデジタル時代では、アドボケイトの存在感が高まります。

米ノースウエスタン大学のフィリップ・コトラー名誉教授らは著書の中で、デジタル時代のマーケティングに有効な「5Aモデル」を示しています。

5Aは、認知、訴求、調査、行動、アドボケイトを指し、デジタル時代では、顧客を認知段階からアドボケイトに進ませることが究極の目標だとしています。

数年前にはインフルエンサーが注目されました。

有名人やソーシャルメディアでフォロワーを多く持つような、他者に影響力がある人々です。

マーケティングに活用したい企業は、こうした人に日用品や化粧品などを使ってもらいます。

その感想を発信すれば、信奉するインフルエンサーの情報として、消費者には一定の効果がありました。

しかし、今では効果は限定的です。

企業からお金をもらい、使ってもいない商品を紹介する案件もあることを、消費者は次第に分かるようになりました。

透明性が高い現代では真実は見抜かれやすいのです。

それよりも、ブランドを愛用するアドボケイトの情報に消費者は耳を傾けます。

 

アドボケイトが知っているブランド・ストーリーや使用法などを紹介した方が信頼性は高く、情報の価値が高まるのです。

情報があふれるデジタル空間では、消費者は専門性の高い情報を欲しがります。

長期的なブランド構築の観点からも、インフルエンサーよりアドボケイトの活用が有効です。

2024.05.06 Monday