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2023 / 02 / 04 05:00
米木材先物が下落、ウッドショック前水準に 金利上昇で住宅需要低迷
米国の木材価格が下落している。
先物価格は2年8カ月ぶり安値圏で推移し、新型コロナウイルス禍の在宅勤務需要で価格が急騰した「ウッドショック」以前の水準に戻った。
住宅ローン金利の上昇で住宅需要が落ちているためだ。
価格の急反発を見込む声は少なく、住宅市場の停滞は長引きそうだ。
確かにグラフを見ると、値上がり前の2020年1月の価格まで下落してしまっているのがわかる。
米国では住宅ローン金利は6%台まで跳ね上がっており、これだけ金利が上がると借金をして建てようという人は極端に少なくなっている。
そもそもウッドショックとは、金利が低く借金し易い環境であったうえに、コロナによる巣ごもりで、住宅需要が急拡大したために木材価格が跳ね上がったものである。
今、金利急騰して、コロナが鎮静化したら、ショック自体がなくなったので、木材価格もコロナ前に戻って当たり前なのである。
住宅市場が低迷すればインフレ抑制効果もあるとの指摘もあるが、住宅投資は、波及効果が大きく、着工が減って喜ぶ業界も少ないと思う。
ということで、今後ポストコロナの時代はどうなるかというと、元の世界に戻る可能性が高いと思われる。
人が寄ったり、集まらないとやはり消費が伸びないので、官民ともにあの手この手で、人が繰り出す施策を出してくると思う。
コロナのおかげで、意味のない会議や会合も減った。
1,2度面談させていただいた方となら、オンラインで話をすることに抵抗は少ない。
相手さんも同じように感じているのでないかと思う。
人が触れ合う機会や、観光が戻ることは大いに歓迎するが、意味のない会議(特に地方公共団体主導)は復活しないで欲しい。