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2022 / 08 / 19 05:00
福井県あわら市にある「ホテル八木」の紹介 ダイナミックに改革をされています
福井県あわら市にある「ホテル八木」。
創業1883年と言いますから139年の歴史がある
現在は全73室のうち20室程度を稼働し、月に10日は休館する。
いくらデータから導き出したとはいえ、これってすぐにはできなかったのではないか?
にもかかわらず10年前に比べ利益が向上している。
兄弟で経営を引き継いで7年。いち早いネット予約対応、団体から個人客へのシフト。
旅館では定番のお出迎えや部屋食は行わないなど・・・と改革を続けている。
「旅館が選ばれにくくなっており、団体は確実に減少します。つまり、商品を変える必要がありました。実行できたのはデータの裏付けがあったからです」
◆スタッフ何人が適正か予約数との最適値を探す
1)ネットからの予約状況
2)仕入や原価の費用
3)コンサルのアドバイス
この3つのポイントが決めてとなったようです。
「人件費を変動費ととらえて稼働時間を加味」し、日々の利益状況を明らかにした。 通常、人件費は固定費。
これを変動費として計算し、お客様が何組で、出勤社員が何人だから本日のPLは〇〇円と日次決算をやっている
一般にはピーク時に合わせてスタッフの人数を決めるが、全体を見ての"最適ライン"はどこにあるのかを探求したのである。
予約数から必要スタッフ数を予測し、実績と比べる仮説検証を3年ほど繰り返した。
その結果、休館日をつくることで繁忙日にスタッフを寄せる方式が見出せた。
八木常務は、
「お客様にとって価値が低い "旅館の常識" はそぎ落とし、価値の高い部分に力を注いでいます。
そして、1人のスタッフがその時間帯に必要な業務をこなすマルチタスク化を進めています」と説明している。