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2022 / 02 / 03 05:00
「売る側から見た良い商品と、買う側から見たよい商品はほとんど一致しない」
よいお話を仕入れたので披露します。
「アート引っ越しセンター」の創業者は、もともと運送会社の下請け運送をやっていたそうです。
そのとき、屋根付きのトラックが一台あった。
あるとき、ドライブしているとき、引っ越し屋のトラックが走っていた。
ところが雨が降り出してきた。
その引っ越しやは、慌ててビニールシートを荷物にかけた。
1970年代の話ですが、その当時、引っ越しのトラックといえば、「屋根なし」が当たり前だったんです。
それを見て、
「うちの屋根付きトラックなら、雨でも濡れないし喜ばれるぞ。」
と、物流運送から引っ越しに転業。
早速、その屋根付きトラックの写真を電話帳に掲載したところ、
仕事がたくさん舞い込んできたそうです。
ところが、話はこれで終わりません。
なぜ、選んでくれたのかをお客様の主婦に聞くと、
「あれは、近所に荷物が見えないからいいのよ。恥ずかしいからね。」
というお答え。
そう、真のニーズは、 「他人から引っ越し荷物を見られたくない。」
にあったということです。
結果オーライですが、真のニーズは違うところにあったんですね。
それ以来、社長は、これはお客様に聞くしかないと、いろいろなニーズや隠れたウォンツを探すようにして、今日の売上1,235億円を達成するまでに至ったとのことです。
やっぱり、自分の思い込みだけではなく、
お客様に聞いてみないとわからないんですね。