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2023 / 06 / 09  05:00

ものづくり補助金事例 国内でも有数のシェアを誇る高い技術力・設備と仕組の両面による 有限会社高橋工業所

 

 

 

同社は、昭和32年に鋳造金型や機械設備の製造を目的に創業した。創業の数年後には、オイルシール金型と治工具の製造を開始し、それらは現在の主力製品(非常にシビアな精度の金型を月間100種類以上製造し、国内でも有数のシェアを誇る)となる。昭和367月には有限会社高橋工業所へ組織変更した。平成24年に事業承継を経て髙橋拓美氏が40歳で代表取締役に就任し、現在に至る。平成26年には福島市内に新工場(第二工場)を建設、更なる生産体制の強化を行っている。

 

IoTと最新機械の活用による効率的な生産計画の実現

 

同社は、ものづくり補助金を活用し、機械導入や社内ICTIoT環境を整備した。これにより設備の負荷状況(負荷オーバー状態や遊休状態)をオフィスPCや携帯電話・タブレット端末から一元的に把握でき、設備ごとの負荷状況を確認しながら融通性の高い生産計画の立案が可能となった。その上でICTIoT環境や高性能5軸加工機等の最新設備の効率的な活用を組み合わせることで、加工時間を従来の機械と比較して2/3まで短縮し、競合他社には実現不可能な低コスト、短納期を達成している。

 

計画的な多能工化教育による生産性向上

 

同社では、新入社員に対して社内の全工程を教育・指導し、1人の社員が一連の作業を行えるように訓練している。これら訓練後に担当部署に配属することで、社員の一人ひとりに製品の完成までのプロセス理解を促し、より効率の良い生産方法を自身で考えられる仕組みとしている。また配属先の作業現場では、1人の社員が複数台の機械を掛け持ちして高い生産性を維持できるよう、先輩社員と若手社員をペアにし、3年計画での多能工化・人材育成・職場定着を図る。

 

評価制度と多様な人材活用による意欲と技術の向上

 

同社は、能力主義の社員評価制度を採用しており、20代前半で役職に就いた社員もいる。実際の評価においては、難しい仕事ができることを最優先項目とせず、意欲(やる気)、協調性なども総合的に評価している。また、高齢者(熟練工)の雇用にも積極的に取組む。彼らの圧倒的な経験値や機械の知識は、機械トラブルへの対応などの場面で大きな力を発揮する。さらに彼らの高い技術(誤差0.1mm以下の高度な仕上げ技術等)を若手へ継承するため、前掲のICTを活用した可視化にも取組んでいる。

 

 

2024.04.28 Sunday