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ドコモ、スマホで高血圧リスク推定 利用履歴からAI判定
アップルウォッチで健康管理をしている人を多く見るようになってきた。
最後の方に記載されているが、大手通信事業者とは言え、通信事業単体は先細りを予測して今からヘルスケア分野に乗り出そうとしている。
NTTドコモは2023年度中にも携帯の利用履歴から高血圧になる習慣リスクをAIで推定するサービスを始める(広島県神石高原町の実証実験の様子)
NTTドコモはスマートフォンの利用履歴を分析し、高血圧になるリスクを推定する自治体向けサービスを2023年度にも始める。
位置情報や画面の点灯時間などのデータを収集。アルゴリズム(計算手法)で高血圧になりやすい生活習慣かどうかを人工知能(AI)が判定する。
ドコモはノウハウを蓄積しAIを使った医療機器の製造販売を承認申請する方針だ。
判定にあたってスマホが記録した歩数や位置情報、バックライトの点灯時間などのデータを、本人の同意を得て収集。データ分析を通じて、利用者の運動状況や睡眠時間などを推定する。
さらにアプリの利用状況も調べ、より詳しい生活スタイルの把握につなげる。ファストフードの宅配アプリの利用頻度が高い場合は「血圧を上昇させる生活習慣である可能性が高い」(クロステック開発部の檜山聡氏)と判断。
一方で献立アプリやフィットネスなどの運動アプリを頻繁に使う場合は、「可能性が低い」(檜山氏)と判断する。
対象者は腕時計型の小型血圧計を常時、装着してもらう。
測定した血圧データはスマホに送信される。高血圧になりやすい生活を送っていると判断されると、スマホにアドバイスが届く。
ドコモがヘルスケア関連事業に力を入れる背景には、主力の通信事業の成長鈍化がある。
スマホ市場の成熟に加え、携帯電話料金の引き下げや人口減により、収益の柱だった個人向け通信の成長は見込みにくくなっている。