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2023 / 01 / 04 05:00
酒蔵に新たな視点(1)新潟大学日本酒学センター 岸保行氏 日本酒の出荷7割減 異業種や若手、海外に活路
日本国内の酒蔵を取り巻く環境は厳しさが増しています。
国税庁によると、2020年度の日本酒の出荷量はピーク時の1973年度と比べ、約7割減りました。
酒類の多様化や消費者の高齢化、結婚式などでの日本酒がワインに置き換わるなど、嗜好の変化が影響しています。
酒類産業は地域の産業や文化に伝統的に根付き、結びつきが強いことが特徴です。
また国からの免許がないと、製造も販売もできません。日本酒は輸出用を除いて原則製造免許は新規で発行されていません。
なので新たに日本酒を製造したい会社は、既存の酒造会社の買収をせざるを得ない状況です。
1767年創業の今代司酒造は2011年にNSGグループに事業譲渡し、酒造直販ビジネスに活路を見出し新たな収益源となっています。
第三者でも親族でも事業承継で成功するポイントは、
1.杜氏の酒造りの考え方を理解する
2.環境の変化に合わせ経営スタイルを柔軟に変更する
3.国内外の市場開拓するマーケティングの考え方の導入、分析
です。
湖北、湖東地域でも老舗酒造会社は多い。経営は各社様々であるが、チームを組んで新たな銘柄を発売する動きも盛んである
お正月であり、地酒をゆっくりといただきたいものである。