インフォメーション
2022 / 12 / 17 05:00
ヨドバシカメラの緻密な戦略 ヨドバシ鉄道と言われる由縁
セブン&アイ・ホールディングスが傘下の百貨店子会社、そごう・西武を米投資ファンドに売却することが決まった。
具体的には家電量販大手のヨドバシホールディングスが一部店舗の不動産を取得して出店する。
振り返ると、経営に失敗してきた百貨店「沿線」を成長源として走ってきたのがヨドバシだった
25年前に大阪・梅田を出発した「ヨドバシ鉄道」は東京・池袋にまでたどり着き、百貨店とは対照的にさらに路線を広げる勢い
なぜヨドバシ鉄道と呼ぶかと言うと、家電量販店は郊外型(ヤマダ電機など)と駅近型(ヨドバシカメラ)に分かれている
1980年代以降、家電量販店が郊外へ伸ばしたのに対し、ヨドバシは全く出店していない
当時から、旧国鉄跡地、三越横浜店、といった超1等地に出店してきたのである その最大の功績は、2001年の梅田出店である
JR跡地を巡って、三越が750億円で入札したところ、ヨドバシは1010億円で落札していたのである
その後、マルチメディア梅田を開業すると、あっという間に名物スポットとなった 京都店にしてもそうである 旧近点百貨店ビルにはヨドバシ京都店が入っていて、常に人気である
私も京都にはよく行くが、伊勢丹を回ったあとは、ヨドバシに行く 特に何も買う訳ではないが、流行りのものが置いてあるので参考になる
百貨店の敗戦(廃線)はヨドバシの収益源
今や駅型商業の盟主となった感がある ネット通販も強い
なんと国内一般向けECでは第4位とのこと
駅近で、百貨店より大幅に安く品ぞろえもよかったら、流行るのは当然のようですが、ヨドバシには、頑固なまでの戦略があったのです