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2022 / 11 / 18 05:00
君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず
この名言は、訳すと「君子は協調性に富んでいるが雷同はしない。小人は雷同はするけれども協調性には欠けている」となります
が 原文にある「和」と「同」を、 もう少しかみ砕くと、 以下のようになります。
和 お互いが意見を言うべきときは言い、諫言すべきことを諫言しながら皆で協調できる態度
同 親分が白いものを黒だと言ったら、自分たちも黒だと言ってしまう態度
この二つの違いは、それぞれ何を目的としているかから説明することができます
会社でいえば、「和」とは、 事業にしっかりとした目的なり目標がある状態。
たとえば新規事業を成功させるのであれば、 お互い意見を出し合あった方が良いし、 上司が間違っていたら指摘してあげた方が、 成果は出しやすくなります
一方の 「同」とは、組織自体が目的化した姿。
今の組織にぶらさがっていたい、権力を維持したいと思うのなら、実力者に忖度して、「お説ごもっとも」と同質化した方が良いわけです
この二つを分ける根本にあるのが、組織やリーダーに、 まともな意味で仕事にやりたいこと、つまり志があるか否かなのです。
それがないと社内政治や権力闘争ばかりの小人になってしまうのです。