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2022 / 11 / 14 05:00
ダンボール原紙が今年度2回目の値上げ 需要家は代替なく受け入れざるを得ない
段ボール原紙が22年初頭以来1キロあたり25円(約3割弱の値上がり)している
年初は90円/㌔であったが、足元120円/㌔に迫る勢いである
なかなか値上げが難しいだろうと思ったが、
段ボール原紙は需要が堅調で代替品がないことから、安定供給を重視した需要家である段ボールケースメーカーが値上げを受け入れざるを得ない状況とのこと
しかもほぼ満額での値上げとなっている
段ボール原紙の国内出荷量は今でも増えており、書籍やコピー紙などが減っているのとは対照的
印刷、情報用紙はデジタル化で減っているが、段ボールは代わりがない
飲料向けでは、梱包用ストレッチフィルムを使用する例があったが、脱プラの流れからそのような話もなくなったとのこと
段ボールは軽い割に容量が大きいので、運賃コストが高くつくため輸入品はほとんどなくほぼ全量が国内生産である
なので安価な海外品が出回らない
中小ボックスメーカーにとっては原料高による打撃は大きい。体力のない企業は今後廃業、再編が進むと断言している
何でも値上がりなので値が上がることにびっくりはしないが、ローテクの世界に、こんなにも価格交渉力のある業界があるとは知らなかった
しかし不思議なのは紙は木材から出来ているので、木材伐採の方が脱炭素に逆行するのでないかという単純なこと
今は、紙段ボール箱でなく、何回も利用できるようにプラダンというプラスチック段ボールもある
そちらを使った方がエコではないかと思うのであります