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2021-12-29 06:00:00
ビジネスのむつかしさの一つが、新しい顧客を作ること
小売店などは売り場を少し変えるだけで消費者に混乱を来すこともある
アルプラザ平和堂さんは40年ぶりくらいに大改装されたが、中のレイアウトはあまり変えていない
大胆に変えることは可能であったにもかかわらずである。おそらく上記のことをよく理解して工事をされていたのであろうかと勝手に推測している
さて本題であるが、目先にこだわりすぎていつの間にか時代遅れになっているのがGMS(総合小売り業者)である
事例
神奈川県大和市に2001年にできたイトーヨーカ堂
ライバルは隣接するイオン
ヨーカ堂は、常に来店客の動向を見ていたし、それは間違ってはいない
POSの導入、来店客のさまざまな意見を取り入れ売り場改善につなげてきた
しかし来店客は増えなかった
イオンは伸びていた
その差は何か?来店客の年代の差であった。
イオンは若い世代が多い→今の顧客も大切だが、将来の顧客も大事という視点
イトーヨーカ堂は目の前の客の動向ばかりを「真面目」に見ていたので低迷をしたと結論づけている
少子化とは言え、家族の行動は子供中心
コンセプトを「公園より楽しい売り場」として掲げ、子供向け売り場の3割増やした
その結果前年対比で10%も売り上げを増やせたとのこと
経営戦略の一つに、PPM分析(プロダクトポートフォリオ分析)というものがあります。
これは、自社の商材が、今どのような立ち位置にいるのかを分析するツールです。これを話すだけで丸一日かかるので説明は省略しますが、
要は、
花形商材もいずれ朽ちて、問題児→負け犬になるということ
問題児になる前に金のなる木をつくっておかないといけないということ
です
これは素晴らしい実証実験だと感じた次第です。