講師(宗夜)ブログ
●ヘチマ超え!超お勧め夏用帯枕『籠枕:かごまくら』
これはすごい😳
画期的な夏用帯枕をインスタで見つけました。
籠状の帯枕です↓
https://www.instagram.com/reel/DLgJto8RANo/?igsh=cjVsNjZncWRyNGUx
素材は紙のようです。
固く加工した紙で籠を枕状に編んであります。
中は空洞。
背中側も極限まで設置面を少なく設計されており、身につけた時に軽さと涼しさに感動しました。
ヘチマを超えです。
形がまた素晴らしく,背中のカーブに見事にフィット。
一日中美しいお太鼓姿をキープしてくれました。
このクオリティは夏だけの使用では勿体無いかも。
私は一年中、籠枕にお世話になりそうです。
一つずつ手作りとのことで、気になる方はお早めにお問い合わせくださいませ😊
きっと暑い夏の間中皆さまを助けてくれると思います。
●人生の出逢い
人生は人との出会いの連続。
たった一人との出会いによって自分の運勢がガラリと変わることもあります。
書家相田みつをさんも詩を綴っておられます。
。。。。。。。。。。
その時の出逢いが
その人の人生を
根底から変えることがある
よき出逢いを
。。。。。。。。。。
そう言えば…
自分の人生を振り返ると18歳の時の出逢いが大きな転機だったように思います。
高校卒業後に都内の短大に通いました。大学に併設されている短大でサークルが大学と共同。
私は音楽系のサークルに入りました。
先輩も同期もみんな優しく
『これが青春かぁ!』と
満喫していました。
中でも同じ短大の先輩N子さんは特に目をかけてくれました。
N子さんは特別な美人ではないけれども、独特の魅力がありました。
コミュ力が高く、誰とでもすぐに仲良くなり、輝いていました。
自分というものをしっかりと持ち、情報発信型でいつも新しい話題を提供するタイプ。
『いま私はこれをやっている』
と常に前進していました。
そんなN子さんから出逢ってまもなく
『視野を広く持て』
とアドバイスを受けました。
18歳まで、私の生活は市内のみ。
自転車の移動圏内。
それが急に電車に乗ることになり、いつもオドオドしていました。
新宿も渋谷も池袋も、私にとっては怖い怖い『首都・東京』でした。
そんな私を放っておけなかったのか
『怖がらなくても大丈夫。せっかく都内に通っているんだから色んなものを吸収しなくちゃ』
と言って世話を焼いてくれました。
『美術館に行ったことは?』
と聞かれ
『ない』
と答えると
『いま、新宿でセザンヌ展をしているから見に行こう』
と連れ出してくれたのでした。
その後に喫茶店に入って、ずっと美術の講義を受けました。
N子さんの好きな画家はエゴン・シーレでクリムトの影響を受けていたんだ、とか
サルバトール・ダリも好きだとか
ガウディは天才だとか
それまで聞いたことも気にしたこともない芸術家の名前が、自分よりも一つしか歳の変わらない女性の口から次々に出てくることに、当時は雷に打たれたような衝撃を受けました。
『ここ(都内)は、いつもどこかで展覧会をやっている。こんなことは地方では考えられない。
都内に居る間に少しでも多くのことを吸収しないと損だ。
自分は大いに学ぶつもりだ。
さやこも大いに学びなさい。』
そんなメッセージを会うたびに送られました。
親以外で『勉強しろ』と言われるのは初めてでした。
親に言われると腹が立つけれど、一つ年上の先輩から言われると素直に聞けるもので、自分なりに当時はよく勉強したように思います。
少なくとも勉強する癖はつきました。
その後、お互いに大学への編入学をし、就職をしても付き合いが続いていました。
N子さんは海外旅行が好きで、よく旅先から絵手紙を送ってくれました。
いまスペイン
いまオランダ
いまイギリス
非常に優秀で有名な製薬会社に入りMRになりました。
就職後にはご自身の郷里に帰っておられましたが、私は彼女に会いたくて実家にまで押しかけて泊まらせてもらったこともあります。
二人ともよく食べて、よく飲んで(彼女はお酒が強い)、よく喋って、よく笑う
そんな時間でした。
就職してもN子さんはいつも前向き。
『いまの仕事も好きなんだけど、わたしやっぱり美術が一番好きなんだよねー』
と語っていました。
そしてお金が貯まると
『ニューヨークに行ってくるよ』
と美術哲学を学びにニューヨークの大学に留学してしまいました。
すごい女性がいるもんだなぁ
当時はそう思っていました。
私はというと事務の仕事でつまずいてばかり…
そんな折、知り合いからニューヨークに行くけど一緒にどう?と誘われました。
誘ってくれたのはジャズピアノの先生でした。
就職後に趣味のピアノを再開しクラッシックとジャズピアノの両方を習っていたのでした。
ジャズピアノの先生はビックバンドでピアニストを務めていて、バンドのメンバーとニューヨークのカーネギーホールにコンサートを観に行くのだとのこと。
良かったら一緒にどうか?と声を掛けてくれました。
ニューヨークかぁ。
ちょうどN子さんが居るしなぁ。
じゃあ行きます!
そしてコレクトコールでニューヨークに電話をかけてN子さんと会う約束を取り付けました。
久しぶりの再会。
待ち合わせ場所はメトロポリタン美術館。
階段にやや気だるく座っているのは…
あー!N子さん!
おー!さやこ!
20代半ばの二人が軽く抱き合う。
N子さんがニューヨークをガイドしてくれてあっという間に一日が過ぎていきました。
夕食はギリシャ料理店。
よく食べて、よく飲んで(相変わらず彼女はお酒が強い)、よく喋って、よく笑う
ただ昔とは違って、少しだけお互いにシビアになっていました。
学生時代のキャピキャピした雰囲気が終わり、漠然と夢を語ることは出来なくなっていました。
先輩後輩という関係性もなくなりちょっと会話がギクシャク…。
進む方向が違ってしまったようでした。
なにがどうという出来事もないまま、それから何となく疎遠になっていきました。
いま思うとまるでそれは卒業式のようでした。
学生の殻を完全に脱いで大人の女性の階段を登ろうとしていた時期でした。
ほぼ30年経った現在から振り返ってみると、やっぱり彼女は魅力的な存在で、彼女との出逢いが私の人生を大きく前進させたのは間違いないのでした。
美術関係の仕事を起こすのだと熱く話していた彼女。
どこかで活躍していてほしい。
心からいま思うのでした。
●生徒さんとのお稽古
ああ〜楽しい😊😊😊
やっぱりお稽古は楽しい。
こうでなくっちゃ❣️
先日生徒さんと共に工藤も宗嘉先生にお稽古をつけていただきました。
生徒さんは『台子濃茶』をなさいました。
『来週に行之行台子を控えているから火箸の予習を…』
とのこと。
手作りの(😳‼️)お着物と帯でのご参加。
ハンサムクールなスタイルがよくお似合いでした😊💕✨
お点前もするすると滞りなく🍵
引柄杓だけちょっとつっかえて、でも楽しげで、やっぱりお稽古はいいなぁと思いました。
工藤は茶箱の『月』にしました。
茶箱シリーズの中でもかなり苦労して覚えたお点前『月』。
久しぶりだけど、出来具合はいかに⁈と内心ヒヤヒヤしつつ
『お薄を一服差し上げます』
とお稽古が始まりました。
おっとっと。
茶筅筒を取る手を間違えた。
鶯を取る手を間違えた。
そうだった、そうだった。
この2か所は最後までなかなか覚えられないところだった。
やはり間違えたか…。
人前での失敗は立場上恥ずかしいものではありますが、記憶を確かにするには失敗体験が不可欠なのであります。
可能な限り恥はかいた方が後々の為には良いので、生徒さんにお付き合いいただきました。
アナウンスに偏っていると言葉にばかり長けてしまって手が疎かになります。
やっぱり実際に手を動かさないといけないと気持ちが改まりました。
でも楽しい😊
別日には、専任講師お二方のお稽古を工藤がつけさせていただきました。
十分にお稽古を積まれていらっしゃる生徒さん。
初級の荘物の科目をお選びになられました。
手捌き足捌きに注意するところは何もなく、ただやはりプロとの違いは存在するので
『微調整なのですが…』
と前置きしつつ
『柄杓の上が下げの角度を緩やかにしましょう』
と進言させていただきました。
宗嘉先生の柄杓の動きは、空を舞うとき氷の上を滑っているかのように手ブレが無いのです。
手や腕だけで支えているのではなく、背筋や下肢の筋肉も一緒になって支えていると思われます。
『えぇ〜!難しい😓』
『難しい…けど、確かにその動きは綺麗ですね』
『そうなんです。
微調整ほど難しいのですが…
すぐに出来なくても良いので次に目指すべきポイントを心に留め置いていただきたいのです。
知っているのと知らないのとでは、数年後に立っている場所が全然違いますので…』
『ああ確かに』
お二方とも納得してくださいました。
よそのお教室で専任講師になられてから、私どもの社中にご入会されたお二方。
『よし庵でいちから出直します』
とのお言葉通り平点前から学び直されて幾年かが経ちました。
今では共に真のお点前まで上手になさいます。
『もっともっと綺麗なお点前を身につけたい』
飽くなき探究心をお持ちで素晴らしいです。
また、先週には手足の動きに苦手意識のある生徒さんが、鉄瓶を卒業して柄杓のお稽古を行いたいと仰いました。
長く社中におられますが自発的なお申し出は初めてのこと。
ささやかながら、私どもには嬉しい経験でした。
茶道ではお道具を右に左にと動かします。
小さくて軽いものが多いので、茶道に馴染みの無い方からは簡単に思われることでしょう。
ところが綺麗に動かすことは月日を重ねていても難しい。
そして一番動かすことが難しいのはひとの心。
それでも少しずつ少しずつ、よし庵も皆さまの心を動かせるようになってきたのかしら…
とほのかに温かい思いを抱いたのでした。
●世の中捨てたもんじゃない
よし庵のインスタ動画がブレイク中です。
視聴回数30万回超え。
水指を持つ手の解説動画です。
まじめ一直線の地味な動画が、まさか30万回以上もご視聴いただけるとは宗嘉先生も工藤も予想しておりませんでした。
水指の持ち方は茶道において基本中の基本であり、YouTubeでは何度も動画で説明していますが、インスタで詳細に説明するのは今回が初めてなのでした。
説明の切り口が斬新だと評価され、茶道以外の道をお進みの方々からたくさんのコメントが寄せられました。
その道のプロ(指導者)または師範クラスと思われる皆さま。
・武術
・空手
・バレエ
・書道
・ダンス
『からだの使い方が自分の道と同じだ!』と驚きと喜びを持ってご覧くださっている様子。
医学の道の方も
『医学用語が間違っていますよ』
とご指摘くださいました。
その言葉の裏に温かい気持ちも感じました。
それぞれの道をひた走る皆さま。
それぞれに一生懸命で、何となく孤独を感じていたのが、気がつけば同じ速度で走っていたようです。
力の出し惜しみもせず全速力。
道こそ異なるものの、自分と同じ熱量を持っていることが温度と共に伝わってきてとても嬉しい気持ちになります。
。。。。。。。。。。
世の中捨てたもんじゃないですね。
この真面目な動画がこんなに見てもらえるなんて。
。。。。。。。。。。
宗嘉先生と喜びを分かち合いました。
https://www.instagram.com/reel/DKUSOLiBFrf/?igsh=NDRsNzM1ZnlsMmt6
ニュースなどで他所の国の方が…
と話題に上ることが多いですが、身近でも色々なことがあります。
対応に注意が必要な人にナルシストが挙げえられます。
業種、職種問わず、ほとんどの皆さまがご苦労されておられるところです。
教育産業と呼ばれる私どもも同じなのであります。
『一から仕込んで欲しい』
と申し込まれる方々が結構いらっしゃいます。
ところが仰る通りに指導が始まると意外な顔をなさいます。
先生みたいになりたいから何から何まで教えて欲しい、と仰るのでその通りにお稽古を進めるのですが、どうも話が食い違う。
こちらが話している途中で質問が矢継ぎ早に割り込んできて、一つ一つに答えていても間に合わない。
どうやら秘技・秘術を教えて欲しいようだと掴めてきました。
知っていることは全部お伝えしているのですが理解してもらえないのでした。
そのうちに
『指導通りにやっていても全然出来ないではないか』
と怒りの気持ちが湧き起こるようで、私達は憧れの存在から憎しみの対象へと一気に振り子が切れてしまうようでした。
お稽古直前のキャンセルが1回、2回と増えてきます。
人間だから多少は仕方ないと思いつつも…
和菓子もお茶も時間も無駄になってしまいます。
宗嘉先生の和菓子は材料にこだわっているので実は原価がそれなりに掛かるのであります。
その都度その都度、生徒さんの顔を思い浮かべつつ季節感を取りいれてオリジナル和菓子を作っています。
保存料は一切含まれていないので日もちがしません。
本当に大事なことは見た目の美しさよりも、相手の事情を慮るところにありますが、それもやっぱり伝わらないのでした。
リモートでも悲しい経験がありました。
リモートを始めたてのころ
『お稽古データを自分のパソコンに保存していいか』
と問い合わせが複数ありました。
『漏洩は絶対にしない。自分のお稽古のためだけだから』
漏洩など問題外ですが、了解を得ないダウンロードがそもそも違法なのであります。
保存はご遠慮くださいとお答えして始めたお稽古も、一巡するとご受講が減りました。
確認のしようもないけれども、自分たちの予想を超えることが起こったのかなと思いました。
玉石混交、それが世の中。
そんな風に思っていたのですが、動画の視聴回数を見ると、自分が気付かなかった宝石がたくさんあったのだと思いました。
冷静になれば、ずっと変わらずに対面お稽古にご参加くださる生徒さんや、リモートで毎月ご受講くださる会員さまに支えていただいております。
ありがたい限りです。
茶の湯の道も、そのほかのお稽古事の道も、少しずつ編まれていく綱の道なのかなと思いました。
●自信の無さが唯一無二のサブカルチャーを生んだ
インスタを開けると途端に飛び込んでくる様々なニュース。
ほとんどがネガティブなもの。
ニュースの背後から
もうダメだ
もう何をやっても無駄だ
というメッセージを感じます。
粘っこくて黒々した物質が、陽の光を遮るように全てを覆い尽くさんが如く。
それらの強い言葉は耳目から脳に伸びて、ベタベタとこびりつくような感じ。
一瞬は戸惑って怯むかも知れないけど、そんな時こそ1〜2歩後ろに下がって引いて眺めたいもの。
『別の見方も出来るよね』
と冷静になれれば誰も責めずに流せそうです。
日本人は戦後に歴史を奪われたから自信が持てない
という表現をあちらこちらで見掛けます。
半分は当てはまりそうです。
でも自信がないからこそ、大人になってから取り戻そうとして多くの人が学び続けています。
そして自信がないからこそ生まれたのが日本のサブカルチャーではないか、とも思うのです。
自信がないキャラクターの代表格
『のび太くん』
野比のび太くん
名前がまた良い。
勉強もダメ
運動もダメ
のろま
間抜け
ところが、のび太くんにしか出来ない技があります。
『5秒で爆睡』
枕を掴んで、やおら空に舞い上がり
『ター!』
と枕を畳に投げつけると、
そのまま身を半回転させ、
気がついた時には頭の後ろで手を組み、足もいつの間にか組んで、鼻ちょうちん😪を膨らませて爆睡している。
まるで1時間前から寝ていたかのような穏やかな寝顔。
ドラえもんに『君には呆れるよ』と言われますが、どうやらのび太くんには武道の素養がありそうです。
そしてのび太くんは表情が豊か。
ジャイアンとスネ夫にいじめられて、泣いて帰ってきます。
涙と鼻水を撒き散らして
『ドラえも〜ん💦』
と頼ります。
ドラえもんは胡座をかいて腕を組んで『そうかそうか』と聞いています。(昭和時代のドラえもん)
慰めるわけでもなく
相手を責めるわけでもなく
お前も頑張れとハッパをかけるわけでもなく
そして四次元ポケットから、何か良いものを出してくれるのです。
ほとんどがのび太くんの気持ちを和らげるもの。
相手を懲らしめるものは少なかった気がします。
漫画が大好きで、お菓子を食べながら読んではゲラゲラ笑って、昼寝も大好きで、すぐ宿題を忘れて。
そんなのび太くんが皆んな大好き。
面白いのは、ダメダメのび太くんのままで良いと、作者も視聴者も思うところ。
優秀なのび太くんになってほしいと誰も思わないところ。
もし日本人が自信に溢れていたら、このキャラクターは生まれたでしょうか?
自信がないからこそ、自信のないキャラクターが生まれ、みんながそこに集まって、楽しんだように思います。
このダメなキャラクターは、世界中の人に愛されて、50カ国以上でアニメが放映されているとか。
昼寝で外貨を稼ぐ、実はスゴ技の小学生とも言えます。
でものび太くんはそんなのお構いなし。
いつでものんびり。
それでいて皆んなのアイドル静香ちゃんをちゃっかり奥さんに迎えて祝福されます。
誰からも恨まれず。
いいなぁ、のび太くん。
和の伸びやかな強さ。
