講師(宗夜)ブログ

2025-06-08 14:10:00

●自信の無さが唯一無二のサブカルチャーを生んだ

インスタを開けると途端に飛び込んでくる様々なニュース。

ほとんどがネガティブなもの。

 

ニュースの背後から

もうダメだ

もう何をやっても無駄だ

というメッセージを感じます。

粘っこくて黒々した物質が、陽の光を遮るように全てを覆い尽くさんが如く。

それらの強い言葉は耳目から脳に伸びて、ベタベタとこびりつくような感じ。

 

一瞬は戸惑って怯むかも知れないけど、そんな時こそ1〜2歩後ろに下がって引いて眺めたいもの。

『別の見方も出来るよね』

と冷静になれれば誰も責めずに流せそうです。

 

日本人は戦後に歴史を奪われたから自信が持てない

 

という表現をあちらこちらで見掛けます。

半分は当てはまりそうです。

でも自信がないからこそ、大人になってから取り戻そうとして多くの人が学び続けています。

 

そして自信がないからこそ生まれたのが日本のサブカルチャーではないか、とも思うのです。

 

自信がないキャラクターの代表格

『のび太くん』

 

野比のび太くん

名前がまた良い。

勉強もダメ

運動もダメ

のろま

間抜け

 

ところが、のび太くんにしか出来ない技があります。

『5秒で爆睡』

 

枕を掴んで、やおら空に舞い上がり

『ター!』

と枕を畳に投げつけると、

そのまま身を半回転させ、

気がついた時には頭の後ろで手を組み、足もいつの間にか組んで、鼻ちょうちん😪を膨らませて爆睡している。

まるで1時間前から寝ていたかのような穏やかな寝顔。

ドラえもんに『君には呆れるよ』と言われますが、どうやらのび太くんには武道の素養がありそうです。

 

そしてのび太くんは表情が豊か。

ジャイアンとスネ夫にいじめられて、泣いて帰ってきます。

涙と鼻水を撒き散らして

『ドラえも〜ん💦』

と頼ります。

 

ドラえもんは胡座をかいて腕を組んで『そうかそうか』と聞いています。(昭和時代のドラえもん)

 

慰めるわけでもなく

相手を責めるわけでもなく

お前も頑張れとハッパをかけるわけでもなく

 

そして四次元ポケットから、何か良いものを出してくれるのです。

ほとんどがのび太くんの気持ちを和らげるもの。

相手を懲らしめるものは少なかった気がします。

 

漫画が大好きで、お菓子を食べながら読んではゲラゲラ笑って、昼寝も大好きで、すぐ宿題を忘れて。

そんなのび太くんが皆んな大好き。

 

面白いのは、ダメダメのび太くんのままで良いと、作者も視聴者も思うところ。

優秀なのび太くんになってほしいと誰も思わないところ。

 

もし日本人が自信に溢れていたら、このキャラクターは生まれたでしょうか?

自信がないからこそ、自信のないキャラクターが生まれ、みんながそこに集まって、楽しんだように思います。

 

このダメなキャラクターは、世界中の人に愛されて、50カ国以上でアニメが放映されているとか。

 

昼寝で外貨を稼ぐ、実はスゴ技の小学生とも言えます。

 

でものび太くんはそんなのお構いなし。

いつでものんびり。

それでいて皆んなのアイドル静香ちゃんをちゃっかり奥さんに迎えて祝福されます。

誰からも恨まれず。

 

いいなぁ、のび太くん。

和の伸びやかな強さ。