製品は教科書でできている!?

2022-11-20 07:43:00

「=」イコール

以下の連立方程式があると・・・

x=3y-7・・・①

x+5y=9・・・②

②の式に①の式を代入して

(3y-7)+5y=9

8y=16

y=2・・・③

①の式に③を代入して

x=6-7

x=-1

とx,yそれぞれの値が求まります。これは代入法という解き方の例ですが、「=」が

あると、右側と左側が同じであるということ。同じであるなら交換ができるというこ

とを意味しています。

 

 

ところで普段の生活でも毎日この「=」が活躍している場がありますよね。

例えばお買い物です。

1,000円で売られている品物は、1,000円札1枚だろうが、500円2枚だろうが、500円1枚と

100円が5枚でも購入することができますよね。(硬貨での支払いは1種類につき20枚まで

と法律で定められているので注意してください)

つまり「1,000円の品物」=「1,000円のお金」ということが成り立っているからです。

この時「1,000円は高い」と思うと、買い控えをしたり、我慢して買ったりしますよね。

買い控えのときは

「1,000円の品物」=「1,000円のお金」+「買いたくなくなる金額」

我慢して買う場合は

「1,000円の品物」=「1,000円のお金」+「我慢できる金額」

という等式が成り立つことになります。

 

つまりある品物に対して「1,000円は高い」とか「1,000円は安い」というのはどういうこと

かというと、高い場合は

「ある品物の代金(1,000円)」=「期待している価格」+「がっかりした金額」

ということになり、逆に安い場合は

「ある品物の代金(1,000円)」=「期待している価格」-「うれしい金額」

ということになります。

 

そのため仕事をするうえで大切なことがあります。お客さんから気持ちよくお金をいただく

ためには、最低でも「提供する価値」=「お客さんの期待する価値」、それ以上の「提供す

る価値」=「お客さんの期待する価値」+「お客さんのお得な価値」でないといけないという

ことです。

なにごとも日々精進しなくてはならないということなんですよね。

 

 

2022-09-19 08:27:00

製作と制作

たまに「制作お願いします」とご依頼を受けることがあります。

その際、申し訳ないのですが少し違和感を覚えます。

普段、私たちが使うのは「製作」で、弊社の名前もマトバ製作所です。

 

制作と製作とでは何がちがうのでしょうか?

どちらも作るという意味は持つのですが、「制作」は美術品、音楽、アートなど創作

活動としての要素があるものを作る場合に用いられるようです。テレビ番組なども制

作が用いられます。

 

一方「製作」は道具や機械などを使って製品などの実用性のあるものなどを作る場合

に用います。

 

でも映画などで〇〇製作委員会なんて目にすることがありますよね。資金調達や宣伝

などのプロデュースをする場合は「製作」を使用するそうです。

 

昔、1.5キロのレーザで6㎜の板厚の軟鋼で自転車を切断してみたのですが、これだと

弊社でも制作したということになるんでしょうね。

PICT0153.JPGPICT0151.JPG

 

2022-08-20 13:24:00

円の接線と接点を通る半径との関係

レーザ切断は基本として次の図のように平板に対して面に直角に切断します。

途中で板厚が変わる切断は苦手です。

平板の切断.png

それでは丸いパイプに穴をあける切断を行う場合はどうすればいいのでしょうか?

穴.png

ここで、円の接線はその接点を通る半径に対して垂直であるという性質を利用します。

接線.png

これだと接点部分にレーザが当たるようにヘッドを固定して、パイプを回転させれば

平板を切断しているのと同様、常に同じ板厚での切断になるので安定して加工するこ

とができます。

面に直角.png

ただ、この加工だと上の図でお判りのようにパイプの表側と内側では大きさがことなるので、

これで問題のある場合はパイプを回転させずにヘッドを動かす下図のような加工になります。

隙間なし.png

ただ、この加工の場合は切断する途中で厚みが変化するので、注意が必要です。

 

2022-07-10 14:50:00

四捨五入

小学4年生でおおよその数という概念を習います。また四捨五入という方法を

学習します。対象となる数字が0,1,2,3,4の場合切り捨てて0にし、5,6,7,8,9

の場合は切り上げて左の位(一つ上の位)を切り上げて1つ増えることになります。

 

製品を作る工程で四捨五入ってどこで使うと思いますか? 図面にはおおよその

寸法というのは記載されておらず、おまけに公差もあるのできっちりとした寸法

で製品を作らなければなりません。

 

例えば100±0.3と図面に記載されている場合、一般的には99.7以上100.3以下が

合格範囲となります。0.何ミリなんておおよその数字ではないように思います。

それではより小さな数値まで精確に測定できる器具で計測して、99.65だった場合

は合格品でしょうか?不良品でしょうか?

 

今回の場合有効数字が小数点第一位までですので、99.65は四捨五入されて99.7と

みなされて、合格品となります。100.34も同様に100.3とみなされるので、どちら

も合格範囲外のようですが、検査結果としては合格品ということになります。

 

ただ、四捨五入というのは対象の5の扱いが意外と厄介で、四捨五入だと誤差が大

きいとみなす場合があるようです。薬剤料の計算では対象の数字が5以下の場合は

切り捨て、5を超える場合は切り上げる五捨五入という端数処理をされるそうです。

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15円以下 → 1点
15円超~25円 → 2点

(例)薬価が15.1円の場合

15.1(円)÷10=1.51
小数点以下が0.51で0.5を超えるため、切り上げ ⇒ 2点

--------------------------------------------------------------------------

 

 

 

 

2022-06-26 09:14:00

単位をそろえる

長さを表すのにもいろいろと単位があります。m、尺、フィート、ヤードなどなど。

光年も長さの単位ですよね。でも、1m、1尺、1フィートと同じ1でも長さは異なります。

ところが物を作る際の図面には数字だけで単位が記載されていません。

スクリーンショット 2022-06-26 092532.png

設計者さんと加工業者さんとの間で使う単位が異なると困ります。必ず単位をそろえる必要が

あります。日本の製造業では㎜(ミリメートル)をつかいますので、上の図ですと横が15㎜、縦が

9.4㎜の長方形に2.5㎜、1.2㎜の幅の切り欠きが、左から6.25㎜のところにあるということにな

ります。

でも角度を表すのに1°以下の表現は二つ存在します。例えば0.5度は30分というように・・・。

図面は50.5°というように記載されていても、詳しく測定できる副尺のある分度器は分秒で表示

されているので、測定時はちょっと混乱してしまいます。

DSCN0594.JPG

 

デジタルの分度器だと切り替えができるんですけどね。

 

 

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