作務衣てなぁ〜に?
知らない方がいらっしゃったので、ご紹介しますね。
作務衣とは、
読み方は「さむえ」または「さむい」、
禅宗の僧侶が務めとして、日々の雑事(作務)を行う時に
着る衣服のことです。
本来、作務を行う時に着るものを全般に差していましたが、
僧侶が掃除や薪割り、畑仕事など寺院を維持するための労働に用いる際、
耐久性や着心地、動きやすさを高めた作業着として、
はで打ち合わせをひもで結び、
下はズボン形で裾 を絞る形が作務衣の主流となりました。
さて!
似たような衣服で甚平「じんべい 」がありますが、決定的な違いは、
ズボンです。
作務衣のズボンは足首まである長ズボン、甚平はひざ下ぐらいまでの
ハーフパンツです。
そして大きな違いは、甚平の多くは、風通しを良くするために
脇がタコ糸で編んであります。
絵本ノ村の仲間たちに作務衣と甚平を着てもらいました。
作務衣を着ているのは誰でしょう?
現在のような形の作務衣があらわれた時期は、はっきりしていませんが
最初であるとされています。
因みに、福井県の曹洞宗の大本山「永平寺」は、
700年以上ある歴史と伝統を受け継いでいる禅の道場です。
実際に当初のものは着物の袖を納めるために現在よりも
上衣の袖が太かったようです。
また、「長作務衣」と呼ばれる上衣の裾が長いものもあり、
曹洞宗の僧侶が外出時などに着用していました。
袖口と足首の部分は埃やゴミが入らないよう、
ゴム紐などで絞ってあるものが多く、
僧堂において大衆と呼ばれる修行僧は黒色、
住職など一定以上の資格を認められた僧侶は藍や茶など
黒以外の色を着用する場合があります。
日蓮正宗の僧侶は似たようなもので
「事務衣」(じむころも)を法要や勤行の時以外に着用しています。
袈裟を通す紐が付けられており、指導会や会議等では
事務衣には、通常、ねずみ色の小袈裟を着用します。
神社の神職も作務衣を着用しますが、その殆どが白色なので、
「作業衣」または「白作務衣」などと呼ばれ、時に「作業袴」も着用します。
雑学でした。