講師(宗夜)ブログ

2024-10-07 21:02:00

●NHK歴史探偵『三好長慶と松永久秀』

9月の利休座学講座で三好長慶と松永久秀について取り上げました。

ちょうどNHKの番組で、この両者についての放送があるのでお知らせいたします。

 

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NHK歴史探偵

10/8火 夜11:50〜午前0:35

『三好長慶と松永久秀』

https://www.nhk.jp/p/rekishi-tantei/ts/VR22V15XWL/episode/te/G9NQ62VWKQ/

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軽いと言えば軽い番組ですけれども、人物のエピソードを一つでも二つでも知ることが出来れば歴史を身近に感じられます。

テレビの話をすると宗嘉先生からいや〜な顔😕をされます。

しかし大事な情報収集ツールの一つであることは間違いないでしょう。

 

昨年の大河ドラマ《どうする家康》も夢中で見ていました。

宗嘉先生からは

『ドラマは演出が多い。あれが本当の歴史だと思ってもらっては困る』

と苦言を呈されました。

でも大好きなドラマだったので

『良いじゃないですか!せっかく喜んで見てるのに!』

とつい言い返してしまいました。

大河ドラマでは今をときめくイケメン&イケジョが沢山出演するので、眺めているだけでもやっぱり楽しいのでした。また、時代考証もしっかりされているはずなので服装チェックも楽しいポイントです。

 

人間はストーリーを必要とする生き物だと思います。

子どもは絵本や創作童話、昔話が大好きです。

大人だって古代からの劇場が遺跡として沢山残っているところを見ると、虚構だと分かっていても涙したり恋したりすることをやめられないのだと思います。

 

確かにドラマの演出が大袈裟であることは否めませんが、歴史上の人物の名前を知るだけでも見る意味があると思っています。

(ああ、前回の大河で〇〇さんが演じていたな)という記憶があるだけで知り合いのような気持ちになります。

 

『あれはまったく抜け目のないずるい男だったよ…』とか、

『しかしあの時代であったら仕方ないだろう…』とか、

自分の感情と共に記憶に刻まれていきます。

 

アニメやゲームで歴史に詳しくなる人も多いようです。

ご本人が楽しめればどんな方法でも良いように思います。

自分が生まれて育った国の歴史です。

どんな方法でも知らないより知っているに越したことはないでしょう。

私が歴史の知識を身に付けたのも以下の2つ番組を継続的に見ていたからでした。

 

・ブラタモリ

・英雄たちの選択

 

《ブラタモリ》は終わってしまいました。

とても残念です。

この番組によって『地政学』なる学問を知りました。

地理が政治や歴史にどのような影響を与えるかを総合的に考察するのが『地政学』です。

地の利を活かした産業がどのように地域で発展していったのか、または意図せず衰退してしまったのか。

その地域で奮闘する人々の暮らしぶりや、時代の流れを敏感に捉える難しさ、なども専門家が紹介していました。

岩石の種類や川の流れ、地殻プレートの動き方、その結果の地盤の歪み方など、地学の詳細な説明も満載で毎回本当に楽しみにしていました。

それらが歴史の知識と重なった時に、知識の層も厚くなるのを感じたのでした。

 

《英雄たちの選択》も好きで、初回からほぼ欠かさず見ています。その前身とも言える『BS歴史館』も大好きな番組でした。

やはりこれらも地政学を基盤にしていて、様々な専門家(経済・哲学・脳科学・心理学)が独自の切り口で論じていくディベート形式の番組です。

あまりにマニアックな番組なので、最初のうちはついていけず、視聴する前に年表で事前勉強をしていました。

 

歴史を好きになるきっかけは子どもと一緒に受験勉強をしたことでした。

塾では子ども達に代表的な年号を機械的に覚えさせていました。

私も塾の流れに沿って一緒に覚えました。

 

・538年 仏教伝来ご参拝

・710年 なんと大きな平城京

・794年 鳴くよ鶯、平安京

などなどです。

 

●とりあえず覚える

●意味を考えず丸々覚える

 

当時は150項目ほど丸暗記してました。

この時に丸暗記の大切さを知ったのでした。

大人は社会の仕組みを知っているので、丸暗記しただけでも時代の流れが掴めました。

自然に因果関係が理解できるのでした。

 

『覚えられないんですよ』

と仰る方もおられます。

それも仕方がないかと思います。

好きでないのなら無理することもないでしょう。

大人の勉強に無理は禁物。

今更ガツガツ勉強するのも優雅さに欠けるというものです。

 

ただ稀に『過去の人々よりも現代人の方が優れている』と思い込んでおられる方がいらっしゃいます。

そのような考えは改めることをお勧めします。

 

また『昔は良かった』とか、過去の世の中をユートピアのように感じておられる方もいらっしゃいます。

そんなことはなく過去は過去で、非常に厳しい世の中です。

 

では、過ぎてしまった過去をなぜ学ぶのかと言われると、自分の人生だけでは短か過ぎて賢くなれないからです。

過去の世の中、過去の人々を知ることで、価値観の幅が広がるからです。

確かに追体験は、実体験には及びません。

でも見えないものを見ようと努力することで想像力が増してきます。

過去の人々も、成功して名を成した人物は、みな過去から学んでいます。

多少脚色したストーリーを追いながら…。

御堂関白記、平家物語、大鏡、今鏡、水鏡、増鏡、吾妻鏡、風姿花伝、五輪書などなど…

もしかしたら未来を視る力は、神様の気紛れで先天的に与えられるものだけではなく、自ら力を得ようと努めることで強くなるのかも知れないと思うのでした。

2024-09-15 14:40:00

●No.2として生きる

先日の利休座学講座で三好政権に触れました。

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三好元長は細川晴元の家臣で、武術にも智略にも富んでいた。

しかしあまりにも優秀なため主君晴元から警戒されて自害に追い込まれた。

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このようなことは、いつの時代もどの国でも場所でも起こり得るだろうなぁと思いました。

元長にも晴元にも、それぞれ側近がいますから当人よりも側近達が騒いだのかも知れません。

仕事が出来るからと言ってところ構わず能力を発揮すると、却って失敗を招くという例。

本当に出来る人というのは、その力加減が絶妙だと言います。

秀吉の家臣の黒田官兵衛はそのセンスが抜群だったようで、反抗心のかけらも徹底して見せなかったと聞いたことがあります。

それが秀吉には恐ろしい。

武功を挙げたにしては冷遇されたそうですが、不満の色は出さなかったので潰されることは免れたとのこと。

No.2を自覚しNo.2として生き通した成功例に数えられています。

ではなぜNo.2を自覚することが出来たのか。

No.1の秀吉の才覚に直に触れ、自分との力の差を実感したからではないかと専門家が話していました。

『これは敵わない。嫌われないように振る舞うのが得策』

と。

出来ることを力の限り発揮するよりも、敢えて抑えて控えめに発揮する人の方がはるかに能力が高いと言われています。

先を見据えて力の加減ができる能力です。

 

では男女の場合にはどうなのでしょう。

私は画家バルデュスの妻の節子さんを思い出しました。

30代の頃に見つけた本

『グラン・シャレの手作り暮らし』

ではバルデュスの妻節子・クロソフスカ・ド・ローラさんが大人女性の美しい姿で豊かな暮らしぶりを紹介していました。

当時画家バルデュスのことは知らず、その後もあまり興味が持てませんでしたが、節子夫人の美しさに引き込まれてしまいました。

写真の中の節子夫人は60代後半と思われます。

なんと美しい60代。

節子夫人は20歳の時に、来日したバルデュスの通訳を務めて見染められたとのこと。

バルデュス54歳。

強烈なアプローチで、まるで連れ去られるようにバルデュスの本国へ渡ったと綴られていました。

バルデュス、映画スターのようなイケメン。

文字には起こせない大変な思いもたくさんされたことだろうと想像しますが、節子夫人は献身的にバルデュスを支え続けたと言われています。

そしてご自身も画家・随筆家などのアーティストとして活動されています。

音楽家の坂本龍一氏が、節子夫人に感服されていました。

節子夫人は西洋の並み居る美女に全く引けを取らず、堂々たる存在感だったとのこと。

美女たちがサッと道を空けたところに節子夫人がたおやかな笑顔を湛えておられたそうです。

『節子夫人を一目見てバルデュスという男を信用した』

と綴っていました。

 

その感想を読んだ時に、もしかしたら戦国時代の奥方もそのような役割を果たしていたのではないかなと感じました。

戦国時代、主人は戦に出て城を留守にすることが数多くありました。

私にはいつもこれが不思議で『では一体だれが居城を守っていたのだろうか?』と思っていました。

下剋上が当たり前の時代。

『鬼の居ぬ間に…』

と狙うのが自然な流れです。

本当に家臣が命を賭して城を守るのだろうかと思っていました。

もしかしたら能力ある奥方が上手に仕切って守っていたのではないか、と。

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🟦そう、その通り。

美しく能力ある奥方を守るために家臣が一所懸命に働いた。認めてもらいたいから。

🔴実際に守っていたのは、家臣だけれども、奥方がそのキーパーソンだったと。

🟦そう。そういう意味でも誰を正室に迎えるかがお家に大事だった。

🔴素晴らしいNo.2ですね。

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仕事を支えるというだけでなく、基盤を守り次なるチャレンジへと奮起させる力。

それも、嫌々させるのではなく喜んでやる気にさせるソフトパワーの源泉となる。

No.2として生きる奥深さに思いを馳せた座学講座でした。

2024-09-10 22:02:00

●超詳細!日本史年表

先日座学の動画を宗嘉先生と収録いたしました。

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第一回『茶の湯が生まれた世界』

・テキストあり

・A4 5ページ

《備考》

●9/10火より複数回に分けて配信(茶道のアーカイブ動画に添付する形で配信します)

●1回の収録15分✖️4〜5回を配信

●当月末までご視聴可能

●テキストもアーカイブ配信時にpdfとして添付

●テキストを事前に印刷し、手元に置いた状態でご視聴いただくと理解しやすいです。

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テキストは宗嘉先生のオリジナルです。

宗嘉先生が文献を調べ時代背景と照らし合わせて作成しております。

非常にマニアックな内容ですが、面白いのは歴史上の人物の人間臭さ。

『やっぱり私たちと同じ人間ですよねー』

と所々で笑ってしまいました。

きっと楽しんでいただけると思います。

 

ところで、先ほども申し上げた通り非常にマニアックな内容となっております。

年表や資料集で確かめようにも記載されているものが少ないと思われます。

そんな時にはマニアックな年表を…、ということでご紹介したいものがこちら💁↓

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 ・吉川弘文館

・日本史年表・地図

・1,500円

・2024年4月1日最新版発行(第30版)

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・中はこんな感じ↓

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・見開きで1ページ

・左端から並ぶ項目

→西暦

→年号

→在位する天皇の御名

→将軍名

→その時代の政治内容

→外交

→経済

→社会生活

→文化

→世界史

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・後半には地図もついております↓

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・地図の後には天皇の系譜も載っているので、座学でご紹介した人物を確認できます。

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ご紹介はしましたが必須ではございません。

無理にご購入されなくても大丈夫です。

ご視聴と宗嘉先生のテキストだけでも十分に楽しめる内容となっております😊🤲

 

この本を見つけたのは10年前。

すごい情報量の本があると驚きながら購入しました。

しかし内容があまりにマニアック過ぎて結局使い道がなく、一度処分してしまったのでした。

今回宗嘉先生とのお仕事で『やっぱり必要だった』

と再購入しました。

最新版が今年の4月に発行されたばかりだったのでちょうど良いタイミングでした。

 

歴史とは面白いもので、研究が進むにつれて世相の変化も反映されて解釈が全く異なるのであります。

 

そしてそして

年表を見ているだけでは、いつまでも歴史はセピア色まま。

そこにドラマチックな色付けされるからこそ、グッと面白味が増すのであります。

 

宗嘉画伯あるいは、宗嘉監督によって皆さまの脳内で歴史上の人物が生き生きと動き出すことでしょう。

それこそが学びの醍醐味と言えます。

お稽古と共に座学も一緒に楽しんでいただけましたら、とても嬉しいです😊🤲

2024-09-08 13:38:00

●糖との付き合い方

先日のお稽古で生徒さんが嬉しいことを仰ってくださいました。

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宗嘉先生のお菓子を口にするようになってから、他所のお菓子を買わなくなりました。

無理に我慢しているわけでもなくて、気がついたら買わなくなっていたんです。

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そのような嬉しい言葉をお聞きするのは今回で3度目。

宗嘉先生の和菓子には不思議な力があって、美味しいのに『もっと欲しい』という気持ちを起こさせないのです。

作り置きはせず、その日その日に宗嘉先生が心を込めて作ってくださいます。

この心が味から伝わってくるから一個で満足できるのかも知れません。

 

大人世代の私たちが最も関心を寄せること、それは美と健康でしょう。

美🟰健康

様々な部位の健康が美を支えています。

 

歯の健康

髪の健康

肌の健康

骨の健康

臓器の健康

血管の健康

脳の健康

心の健康

などなど…。

 

そして健康に大きく関与しているのが『糖』と言えます。

糖を摂り過ぎない生活が、美と健康にとても大切です。

ところが心に少しでも不安を持つと、どうしても糖を求めてしまいます。

お金を出せば何でも手に入ってしまう世の中。

我慢をすることよりも消費することが促される現代。

甘い欲望に押し流されることは簡単です。

 

宗嘉先生に本格的な茶道を教わるまでは、私も甘いものを頻繁にたくさん摂っていました。

今では考えられない量を食していました。

人生を振り返ると幼児の頃から甘い物漬けの生活だったことが思い出されます。

オイルショックの時代に生を受けた自分は洋食化に突き進む日本で幼児期を過ごしました。

 

朝はバタートーストに牛乳

ごくたまにジャム

目玉焼きorゆで卵

少しの生野菜

毎日必ず3時のおやつ

母の手作りお菓子もあれば、スナック菓子の日も多く

夏はアイスキャンディ、アイスクリーム、かき氷

冬はあんまん、肉まん

お誕生日とクリスマスはケーキ(そうでなくてもケーキ)

 

『そんな子供時代でしたよ』

と宗嘉先生に申し上げると

『うわー』

とのけぞられてしまいました。

 

大人になって色々な知識が付くと、確かに異常な食生活だったと思います。

500万年前に生まれた人類の歴史の中でこれほど糖を摂っていた時代はないでしょう。

進化のスピードと合わず、身体や心が不調になるのも無理はないと改めて思いました。

 

宗嘉先生からのアドバイスを実践し食生活の改善に努めました。

ここ数年でようやく糖の虜から解放されてきました。

糖の摂取量が減ると食事の量も全体的に減り、睡眠の質が高くなりました。

 

ところで、どうして生き物はこんなに糖を求めるのでしょうか?

脳は糖を摂れ摂れと指令を出す。

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🔴工藤:ブドウ糖が脳の栄養とは言え、処理能力を超えた指令を出すのはおかしいですよね?

🟦先生:そう、おかしいの。

元々のプログラミングがおかしいの。

🔴なぜですか?

🟦一種類の生物が増え過ぎないようにされているの。

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人体は不思議です。

この身体を健気に守っているかと思えば、破滅のプログラムも抱えている。

そんなことを考えながら色々調べているうちに『はたらく細胞』というアニメを見つけました。

NHKの教育テレビでも放送されていました。

それだけ人体がドラマチックということなのでしょう。

こういう学術的なところに着目して、アニメという娯楽に落とし込んでしまうあたり

『日本人だなぁ』とつくづく感心してしまうのでした。

いちいち娯楽が知的なんですよね。いい意味で。

 

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🟦だから日本人は長寿なんだ。

🔴どういうことですか?

🟦本当に頭が良くなると寿命が伸びるんだ。

『嬉しいなぁ、楽しいなぁ』

という気持ちを多く持つと極端な食に走らなくなる。

知的な娯楽で脳が鍛えられる。ルールが複雑であればあるほど脳は喜んで働く。

そうすると自制心も働く。

また、娯楽を通じて多くの仲間も出来る。

仲間が出来るとおしゃれになる。

色々な面で競いだすから。

おしゃれをするには体型維持は欠かせない。

食生活のことを見直す。

食を見直すと心に行き着く。

食を欲するのは心だから。

心を見直して整えて行くうちにいつの間にか健康で長寿になっていく。

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いつの間にか、というのが自然で良いですね。

知的な楽しみを持つうちに、無理なく健康になれることが理想的です。

 

よし庵でも皆さまの知的好奇心にお答えすべく『利休座学講座』を立ち上げました。

先日、第一回目の収録を終えたところです。

まもなく皆さまに配信出来ます。

どうぞお楽しみに😊

2024-08-26 20:43:00

●寅子さん達のおかげ様

朝ドラを天気予報の合間にちょこちょこと見ています。

《虎に翼》の寅子さん。

『はて?』が口ぐせ。

これがどうも苦手で。

(またそれ〜?)とうんざりしてチャンネルを天気予報に戻すことも多くありました。

でも今朝の寅子さんを見て

『さすがだなぁ』

と思い直したのでした。

 

朝ごはんの用意を一人でしていた義理の母、百合さん。

そこに航一さんと息子と娘が降りてきて、『わたし、パン』『ぼく、ご飯』と言い放つ。

百合さんから見れば血はつながらないけれども法的に孫。

『ちょっと待って。その感覚おかしくない?』

と早速突っ込む寅子さん。

(うわぁ、始まった。こういうの苦手💦)

と思って天気予報にチャンネルを変えました。

(台風🌀はまだ来ない。今日は晴れて暑い☀️)

と、また気になって寅子さんにチャンネルを戻します。

 

家族帰宅のシーン。

航一さんの息子、朋一さんは『夕飯要らない。今日のきんぴら、ちょっと辛かった』と文句を言い、お風呂を沸かしてくれと動きながらやや面倒くさそうに百合さんに話す。

そこでまた寅子さん『そのような言動はどうなのでしょう?』と問題提起。

朋一『放っておいてくれ』と反発。

(ここはお父さんの出番。航一さん、叱りましょう。)

航一さん黙る。

(叱りましょう)

黙る

(叱らんのか〜い)

航一さん、うな垂れる。

ダメやな、おとん。

その点、寅子さんは偉いな。

態度をハッキリさせて。

 

ここまで来て、さっきの朋一さんの台詞を思い出しました。

『ぼくお風呂』

『はい、沸かしましょうね』

沸かしましょうね、…って百合さんは事もなげに言ったけれども…。

確かこの時代は薪でお風呂を沸かしていたような。

ドラマの舞台は昭和31年。

同時期を描いたアニメ『サザエさん』では、カツオが波平さんのために薪を焚いてお風呂を沸かしていました。

百合さんもこれから焚くのでしょうか?

使用人が別に居るのかもしれませんが、現代のようにボタン一つでポチッとはいきません。

そしてお風呂に入る順番も、父親を差し置いて長男が先となると、次は威張っている娘なのか。

その次は誰だか分からないけれども、百合さんは当然のように最後で、お湯を抜きながらお風呂を洗って翌日に備える、のだろうなぁと思いました。

こういう細々とした(当時は大変手の掛かる)家事を、女性は一手に引き受けていたのかもしれません。

それでいて特に感謝もされず、家父長制度では身分は長男よりも下に見られている。

財産の所有権も、女性名義がどこまで認められていたのだろうかとつい思いを巡らせてしまうのでした。

間違ったことは書けないのでここでは触れませんが、以前に古代の歴史学者からこのように聞いたことがあります。

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奈良時代には、女性の高級官僚が政治の場でたくさん活躍していました。

彼女たちは独立した個人として認められていて、夫とは別に自分名義の不動産所有権も有していました。

実は非常に先進的な社会だったのです。

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古代が先進的だったならば、中世・近代・近現代における女性の所有権は限定的だったのだろうかと思いました。

 

《虎に翼》のドラマが始まったころ、寅子さんがギャンギャン叫んでいたのが印象的でした。

(何をそんなに怒るのよ)

と思ったこともありますが、今では考えられないほどの身分制度や慣習が敷かれていたのかもしれません。

改めてオープニングの映像を見ると、今までとは違ったものに映るのでした。

・学習の機会も得られず労働に明け暮れる初老の女性

乱れて顔に貼り付く髪の毛

・重たいリアカーを何とか引いて日銭を稼ぐ姿

・人目を避けるように陰で勉強する女性

・その後に弾けるような笑顔の女学生たち

・最後に様々な職業を連想させる服装の女性たちが踊っている。中央には寅子さん。

 

寅子さんのように能力もあって逞しい女性達が、少しずつ社会的地位を上げてくれたおかげで現代の私たちは恵まれた環境に身を置いているように思います。

『律した自分』を持っている女性の素敵さも見習いたいと思いました。

きちんとした髪型、服装、小物選び、物腰、言葉遣い…

ドラマですから確かに虚構の世界ではありますが、こうやって映像で見てしまうと、外見がどれだけ人間の感情に訴えるのかを認めざるを得ません。

きちんとしているからこそ言葉に説得力が宿ります。

前時代の女性達におかげ様を思って、自分も自分らしく日々を送ろうと心に決めるのでした。